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本日の「サンデープロジェクト」で郵政民営化の論議が行われた。
「まあ、こんな物なのだろうなぁ」と思って聞いていた訳だけど・・・
途中で司会の田原氏が
「銀行は効率化に効率化をして、リストラまで行っているのに郵政は何もしていない」
と言う主旨の発言をされた。
社会派の司会者の田原氏でも、そのような認識を持っているから「郵政民営化」されるのだろうな、と思う。
一般の人は知らないかもしれないが、銀行は非人間的な縦型社会である。
銀行が開く前に「新人から出社してドアの前に並び」挨拶をして先輩を向かい入れ、終業時は先輩を送り出した後に後輩が帰るとか、勤務時間は12時間とか、年がら年中資格を得る試験を受ける必要もあるのである。
そうしなければ、出世街道から脱落するのである。
銀行員は入社した時に「その実態を知り」後は、早々に退職を考えるか、自分を洗脳して生き残るかの二者択一を迫られる事になる。
どうでも良いが、それが正しい労働条件では無いだろう。
で、比較して郵政が楽か?であるが、このあたりを見て貰っておこう
http://www.haruko.gr.jp/report/soumu_050310.html
国会の様子なので嘘ではない。「これを見れば、郵政だって頑張っている」
前にも書いたが「過労死・過労自殺」だって半端ではない。
郵政は、貯金部門だけではなく、保険部門と、郵便部門を持っているが、地方の集配特定局は地方の方の銀行と定員的には大して差がない。
単純に計算しても3倍とは行かなくても2倍以上は要員配置があるはずだが、地方の郵便局にそんなに定員はいない。
その上で「処理時間」を思い浮かべてほしい。
銀行では「他に誰もお客様がいないのに相当な時間待たされる」
郵便局では「ほとんど、待たされない」
これは処理系の問題なので一概に郵便局の方が良いとは言えないが、大抵の郵便局で窓口に常時見えるのは3人〜5人程度だと思う。銀行では5〜7人程度である。
これで、郵便局では郵便と保険も賄っているのである。
実は、これにはトリックがある。郵便局には「貸し付け業務」が無いのである。
しかし、あったとしても比較定員はアンバランスだろうと思う。
更に、給与面では郵便局員の方が安い。最近は銀行員の方が下がったので一概には言えない部分もあるが、平均で銀行員の方が倍位になっている。基本給の面ではそれほどの差はないのだろうと思うが、能率給や手当で差が付くようである。
その二者を比較して「郵便局は何も努力していない」と言うのが一般的な認識で、そこから「郵便局員を引きづり降ろそう」的発想が生まれ、訳の分からない理屈しか提示されない「郵政民営化法案」に繋がる訳である。
どうでも良いが、国民は自分の頸を絞めるのが好きなようで、民営化賛成者も結構多いようである。
Kは郵政民営化賛成者の意見を求めているが、どれもこれも、論理的に破綻しているような意見ばかりであり、何故、賛成者がいるのか不思議なくらいであるが、根底には「郵便局員を引きずり降ろしたい」的、「他人の不幸は我が身の幸せ」的、思考が横たわっているのだろうと思い。妙に納得するのである。