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http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/20050420k0000e060060000c.html
訃報:
丹羽文雄さん100歳=作家・文化勲章受章者
戦後すぐに出版された「厭がらせの年齢」や毎日新聞連載の「日日の背信」などで人間不信を鋭く問いかけ、また「親鸞」「蓮如」などで仏教的世界を描き続けた作家で文化勲章受章者の丹羽文雄(にわ・ふみお)さんが20日午前0時25分、肺炎のため東京都武蔵野市西久保1の13の3の自宅で亡くなった。100歳だった。葬儀は親族だけで行い、後日、日本文芸家協会葬が行われる予定。喪主は長男直樹(なおき)さん。
三重県四日市市の寺の長男として生まれ、早稲田大学卒業後、生家で僧侶生活をしながら執筆。1932年、生き別れの生母を描いた「鮎」でデビュー。
戦後、せきを切ったように創作を始め「厭がらせの年齢」「爬虫類」「青麦」「飢える魂」「日日の背信」「顔」(毎日芸術賞受賞)などを次々と執筆、戦後の混乱した社会の中での人間の醜悪なエゴを描いて人気作家となった。65年からは「親鸞」を書き継ぎ、「一路」「蓮如」とライフワークに取り組んだ。その後も自身の半生を語った「仏にひかれて」や「山肌」「蕩児帰郷」「人間舟橋聖一」「絆」などを執筆したが、15年ほど前から認知症(痴呆)の症状が出ていた。
65年芸術院会員、77年文化勲章受章。
毎日新聞 2005年4月20日 12時04分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/images/20050420k0000e060062000p_size5.jpg
丹羽文雄氏(1960年撮影)