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(回答先: Re: 是非、新説をお聞かせください 投稿者 Sun Shine 日時 2005 年 7 月 14 日 21:52:05)
Sun Shine さんよく考古学をご存知ですね、今までお恥ずかしいながら農耕文化を西アジア、現在のイラク(シュメール)あたりが発祥の地だと思っていました。過日行きました講演会で稲作が小麦よりも早くSun Shine さんのおっしゃるように中国の長江文化という雲南省あたりだということを知りました。
なぜそれが重要な問題かといいますと、旧石器時代は狩猟採集経済でした。私が書き込みで何度も言っていますように『人が人を使って利潤を得ても良いという権利、人はそれを誰に貰ったのか』という命題に20代の時取り組みまして、そこから色々な勉強をし、その中で考古学的に不平等の発生を調べることになりました。
人間は農耕文化をどのような形で採り入れたのか、今までの狩猟採集経済では発生しなかった、いや発生させなかったといったほうが正しいかと思いますが、余剰生産物を一部の人間が私的に消費したところから不平等の芽生えがおきたと考えられます。
もしそこに農耕文化を採り入れたとしても、成員全体の労働の成果である収穫物を成員全体で平等に消費していたら、またそれが人間として当たり前の概念として時間的現在の社会まで継続していたら、戦争も起こらなく、経済的・政治的にも平等な社会が今という時代でも、先祖からの恩恵として全ての人が幸福なときを過ごすことが出来たのにと考えるわけです。
狩猟採集経済から、農耕漁労(長江文明)経済に入ったとき、そこに小さな出来事が起こったため現在のやりきれない社会があるということです。
その、やりきれない現在の社会を直す方法が、他者の労働の私有化を禁止すること、労働の売り買いの無い社会を創ること。そこに最初の過ちを正す方法があると考えます。
やはり考古学を理解する人でないと説明することが難しいです。
Sun Shine さんでしたら理解してもらえるのではないかと考えましたので、書き込みました。