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和訳連載:シオニスト・イスラエルからの内部告発――共産主義とファシズムの国(2)
http://www.asyura2.com/0505/holocaust2/msg/900.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 5 月 03 日 06:21:26: SO0fHq1bYvRzo
 

和訳連載:シオニスト・イスラエルからの内部告発――共産主義とファシズムの国(2)

(写真:1986年に出版されたThe Life of an American Jew in Racist-Marxist Israel)


これは下の拙稿の続きです。
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http://asyura2.com/0505/holocaust2/msg/888.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 5 月 01 日 07:27:48
和訳連載:シオニスト・イスラエルからの内部告発――共産主義とファシズムの国(1)
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【 】の中は訳者による注記、また《 》でくくられる箇所は原文では大文字で強調されている部分です。

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Watchmen Bible Study Group
http://www.biblestudysite.com/markis.htm
World News Stand
http://www.worldnewsstand.net/history/Zionist.htm

人種主義・マルクス主義のイスラエルにおける、米国ユダヤ人の人生

ジャック・バーンシュタイン著(1985年) (翻訳:第2部)


●イスラエルへの訪問客

 観光産業はイスラエルの主要な財源の一つである。訪問客の最大のグループは米国のユダヤ人だ。しかし同時にまた、聖なる寺院を訪れそして「神に選ばれた民」の土地を見たいと願う大勢の米国キリスト教徒たちもいる。これらのキリスト教徒たちは非常に感銘を受けて宗教的な情熱に満たされてやってくるのである。

 イスラエルにいる間、ユダヤ人とキリスト教徒たちは同様に、うろうろしてたまたまイスラエルの汚い面――本当のイスラエル――に出くわすことのないように、注意深く見張られている。ソヴィエト・ロシアやその他の共産圏の国々と同様に、イスラエルへの訪問客は用心深く計画されたガイドつきツアーに連れて行かれる。彼らは宗教的な場所、大学、豊かな果樹園、科学技術の成果、美術品を見せられ、同情心をかき立てるためにホロコースト博物館訪問に連れて行かれる。

 しかし観光客の目から遠ざけられるものは、ゲットーや刑務所である。その刑務所には、ほとんどがアラブ人とセファラディ・ユダヤ人だが、最も非人間的な形の拷問の対象となる政治犯が収容されている。観光客たちは広範な犯罪活動や政治腐敗、犯罪組織と政治家や警察官たちとの間にある協力を見ることが無い。観光客たちはイスラエルのマルクス主義者/ファシスト政府の内部で本当に行われている仕事を知ることが無い。イスラエルの人種主義を見ることも無いのだ。

 私はある米国の観光客に会ったのだが、彼女は聖地であるイスラエルに着いたとたんに感じる素晴らしい宗教的な雰囲気について、思わず私に語りかけてきた。私は彼女に注意した。「地元のユダヤ人に聖書を渡してみたらイスラエルの中にどれほどの信仰の自由があるか解るでしょう。もしそれを警察に見られたらあなたは逮捕されるでしょうけどね。」

 ホロコースト博物館に関して言うならば、私は次のようにコメントせざるを得ない。《もしも次のようなことであればホロコーストは起こらなかったかもしれない。》

1.もしもドイツでシオニストの指導者がナチスに協力しなかったならば、

2.もしも世界中のシオニストたちがドイツから逃れるユダヤ人を拒否するように多くの国々を説き伏せなかったならば。米国のシオニストは、戦争の前でまだユダヤ人たちがドイツを離れるチャンスがあったときに、ユダヤ人難民に扉を閉ざして米国に入れないようにロウズヴェルト大統領を説得したのだ。
【注:ここで作者のバーンシュタインは、米国と欧州のユダヤ資本を含む大資本がヒトラー政権を生み出し支えたことには触れていない。ブッシュやハリマンなどとナチスの関係が公的文書によって明らかにされるのには、この本の出版から15年以上の年月が必要であった。】

 多くの人々が、ユダヤ人を含めて、ホロコーストが本当にシオニストのプロパガンダに描かれているように起こったのかどうか、疑問を抱いていることを付け加えておかねばならない。少なくとも、シオニストたちが主張している規模で。


●宗教

 元のパレスチナで現在はイスラエル国家が作られている土地は、かつてモーゼやイエスやモハメッドが歩いた場所である。

 パレスチナが多くの宗教的な出来事の起こった地であり多くの宗教的な場所があるために、そこは正当にも《聖地》と言われている。そこで、パレスチナ、現在のイスラエルが、神聖な雰囲気を漂わせているであろう、と思う人がいるかもしれない。

 パレスチナのイスラム教徒やパレスチナのユダヤ人がパレスチナを治めていたときには宗教的なオーラがあった。しかしシオニストがこの土地を取り上げイスラエル国家を作り上げて以来、そこは世界で最も罪に満ちた場所である。そこでは《信仰心の篤いユダヤ人は》わずかに5%ほどである。最も信仰心の篤い人々がイスラエルで少数派のイスラム教徒アラブ人とキリスト教徒アラブ人であるのは興味深い事実である。

 《イスラエルの法律があらゆる宗教を抑圧しているのだ。》たとえば、ユダヤ人を他の宗教に改宗させようとすることは違法である。たとえそのユダヤ人が無神論者や人間主義者であったとしても。

 キリスト教徒が教会の建物の中で福音を説くことは許されている。しかし牧師でもあるいは誰でも、教会の外で聖書に書かれた教えについて他人に語るならば懲役5年の刑に処せられるだろう。

 同様の宗教抑圧の法律が、親切心からユダヤ人に何らかの贈り物をするイスラムの信者に対しても適用される。5年の懲役刑が待っているのだ。

宗教心の厚いユダヤ人の取り扱いはシオニスト支配者にとっては気になる問題である。世界中のユダヤ人と非ユダヤ人は、イスラエルをユダヤ人たちが迫害無しに宗教的実践に励むことができる土地だと見ている。だからこそシオニストたちは、世界の世論が彼らに反対することを恐れて、敢えてユダヤ教を抑圧する危険を冒さないのである。そこでシオニスト支配者たちは、イスラエルの信仰心を持つ少数派ユダヤ人の宗教行為を《我慢して》いるのである。


●神に選ばれた民族

 米国の人々はユダヤ人が「神に選ばれた民族」であると信じ込むように誘導されている。この《神話》はユダヤ人の小さなグループによって出発させられた。少数のユダヤ指導者たちが聖書からの抜粋箇所を採り上げてそれを、神が彼らを「選ばれた民族」として指名した、という意味であると解釈したのである。しかし、「神に選ばれた民族」を主張しているのが宗教心の厚いユダヤ人で無いことは奇妙なことではないか。この栄誉を主張するのは無神論の非宗教的なユダヤ人なのだ。

 「我々は神に選ばれた民族である」と叫びを主導している者たちは、《政治的な》目的でユダヤ教を選び《聖書に書かれているユダヤ人の血を体内に1滴も持たない》シオニスト/マルクス主義(アシュケナジ)ユダヤ人たちなのだ。

 あるイスラエルの信心深いユダヤ人がこれを上手に言った。「我々ユダヤ人が神によって《そのメッセンジャーとして》選ばれたときもあった。しかしずっと前に我々はその権利を失ってしまったのだ。」

 聖書を開かれた心で読む人なら誰でも、神が《かつての》ユダヤ人に特別の恵みを与えたことを知っている。しかし、それは聖なる契約の形をとっていた。これらの契約には条件があった。それは神がユダヤ人たちにその言葉に従うように要求したものである。時が経つに連れてユダヤ人たちはその契約を破った。彼らは神を拒絶しマモン【注:貨幣の神】を崇拝するようになった。《本物のユダヤ人でさえ》神に選ばれた民族である権利をはるか以前に失ったことを気付くのに聖書学者の力を借りる必要は無い。

 三つの主要な宗教の信者がその信仰を実践する程度を比較する際に、私は次のようなことを観察している。

《ユダヤ教》セファラディでもアシュケナジでも、信仰心の篤い者はほとんどいない。これはアメリカでもイスラエルでも、あるいは世界中で、事実である。

《キリスト教》キリスト教の信仰は、(特に米国で)ユダヤ人による口出しと潜入の影響を感じており、その結果、様々な宗派の間で混乱と口論が引き起こされている。このことが大部分のキリスト教徒の中でその信仰に対する「生ぬるい」態度を生み出してきた。ユダヤ人、あるいはその数多くある手先の一つがキリスト教宗派の多くを作り出してその教義を支配していることを証明できる証拠がある。

《イスラム教》モスレムたちは、イスラムの教えに従っているのだが、この三つの主要な宗教の中で宗教的信念に従うことでは圧倒的に最も熱烈である。

米国の中で我々がよく耳にする《ユダヤ・キリスト教的》倫理観は大変な冗談である。徹底したシオニストのプロパガンダ・キャンペーンの結果に過ぎない。

 「神に選ばれた民族」についてもう一度だけ触れてみよう。神は言った。「自らをユダヤ人と称する者達に注意せよ。彼らはそうではない。なぜなら彼らは嘘つきだからである。」 (Rev. 2:9; 3:9)【注:このRev.が聖書のどこを指しているのかは不明】《神が語っておられる者達とはアシュケナジ・ユダヤなのではないのだろうか?》


●イスラエルは絶え間の無い戦争を巻き起こす

 ここは聖地で、平和であるかのように聞こえるかもしれない。ところがそうではなく、戦争と戦争準備が常に行われるのである。

 イスラエルの軍事機構は世界で4番目にパワフルなものであると見なされている。飛行機、戦車などの戦闘用装備の量という面から見て、そしてそれに加えてそれらが最新のデザインである事実から、イスラエルの軍事機構は非常に強力である。しかし、陸軍には、深刻な弱点が増大してきている。

 イスラエル陸軍の弱点について探る前に、ちょっとだけイスラエルが関わったそれぞれの戦争を振り返ってみたい。1948年に国ができて以来、平均して8年ごとに戦争を繰り返している。

《1948年の戦争》――イスラエルが自らを国家として宣言した直後に、パレスチナ人たちと他のアラブ人たちがイスラエル軍を攻撃したのだが、この軍はテロリスト・グループであるイルグンとスターン・ギャング【注:レヒとも言う】から出てきたものであった【注:実際にはイスラエル軍はハガナーにイルグンとレヒが合流したもの】。このパレスチナ人たちによる攻撃の理由は、シオニストが殺人とテロによって掠め取った自分達の土地を奪い返そうとしたものだった。パレスチナ人たちは元々は平和な人々であり、戦争の技術的な訓練を受けていなかったのだ。その一方でソヴィエト・ロシア、ポーランド、そしてドイツから移住してきたアシュケナジ・シオニスト・ユダヤたちははるかに多く戦争技術の知識を持っていた。

 それに加えてシオニストは軍の装備を《米国や共産圏の国々から》購入した、そして不法に密輸して運び込んだ大量の武器を蓄えていた。アラブ人たちは打ち破られ、その間にイスラエルはもっと多くのパレスチナの土地を征服したのだった。

《1956年の戦争》――エジプトはスエズ運河のある土地を領有した。エジプト大統領のナセルは英国から運河の運営を取り上げる意図を宣言した。これが英国の植民地帝国主義の逆鱗に触れたのかもしれない。そこで英国はフランスやイスラエルと共にエジプトを攻撃する陰謀を練った。

 エジプトをほとんど打ち負かしたときに、米国大統領アイゼンハワーが仲介に入り、英国、フランスそしてイスラエルに引き下がるように命じた。この当時はまだ、米国が軍事力の面でアイゼンハワーの命令を支えるほどに十分に強く、英国とフランスとイスラエルは撤退したのだった。これが米国とイスラエルの関係の中で、米国大統領が米国の利益をイスラエルの利益に優先させた《唯一の》時だったのである。

《1967年の戦争》――エジプトとイスラエル両国の間にある領土、シナイ半島とガザ地区をめぐって緊張が高まった。

 イスラエルが不当な優位を得るのを助けるために、ソヴィエト連邦はトリックを用いた。エジプトに在住するソヴィエトの外交官はナセル大統領に、戦争の脅しをかけるように、しかし《攻撃はしないように》命じた。この詐欺的な行為のお陰で、イスラエルはエジプトが「無防備」になっている間に攻撃をすることができ、そしてエジプト軍の能力を6日で破壊することができた。

 イスラエルの指導者にとって、ナイル川からユーフラテス川の間にある全ての土地を手に入れることが目標であり続けている。イスラエルがこの戦争の間にエジプトから取り上げようと意図していたシナイ半島とガザ地区の他に、彼らはヨルダンの一部である《ヨルダン川西岸地区》とシリアの領土である《ゴラン高原》を望んだ。そこで1967年の戦争の間に、イスラエルはトリックを使ったのだ。

 イスラエルは無線通信を傍受してその通信内容を変え(それらを「ボイル(boil)して」)そして受信先に送るという高度な技術を使った装置を持っていた。この戦争の間、イスラエルはエジプトからヨルダンとシリアへの通信を傍受し、その内容を変え、ヨルダンとシリアを戦争に加わるようにトリックをかけた。アラブ諸国は打ち破られそしてイスラエルはシナイ半島とガザと同様にゴラン高原とヨルダン川西岸を占領するという目的を果した。

 たとえイスラエルのエジプトに対する攻撃が《1967年戦争》と呼ばれそしてしばしば《6日戦争》と言われるにしても、それはほとんど戦争と呼ばれるに値しない。《エジプトは》当時最も強力なアラブ国だったのだが、戦うチャンスを与えられなかったのだ。説明したとおりのソヴィエト連合とイスラエルによるトリックが、いわゆるloyu【注:この単語は意味不明、前後の文脈から考えると「正当な」「正々堂々とした」などの意味に近いのか】《戦争》を、《ソヴィエトとイスラエルを有名にしたテロリズム》の詐欺的な行為以上ではないものにしてしまったのだ。


●イスラエルによるU.S.S.リバティーへの攻撃

 1967年の戦争の間に、最もひどい詐欺的な行為の一つが犯された。それは米国の船であるU.S.S.リバティーに対する、米国人が友人であり同盟者であると言うイスラエルによって為された攻撃である。

 イスラエルのエジプトに対する詐欺的な攻撃の最中に、米国の調査船であるU.S.S.リバティーが、イスラエルの沖で戦闘の進行についての情報収集にあたっていた。

 U.S.S.リバティーがイスラエルの詐欺的な行為を調べて記録していることを知って、イスラエルの指導陣はその証拠を「取り除く」決意をした。イスラエルの飛行機と魚雷艇が明らかにU.S.S.リバティーを撃沈させる意図を持って襲撃した。もしその船が沈んだら証拠が消滅するのだ。そしてイスラエルはエジプトにこの襲撃のせいにすることができたろうし、シオニストがコントロールする米国のメディアが、米国人たちを反エジプトに変える目的で《虚偽》を《事実》として報道したことであろう。しかし幸いなことに、一部のリバティー乗員の勇敢さによって船は浮かんでいた。イスラエルは同盟国の米国に対する裏切り行為に失敗したのだが、この襲撃でイスラエルはリバティーの乗組員34名を殺害し171名を負傷させたのだ。
【注:John Loftus and Mark Aarons著の“The Secret War Against the Jews(ユダヤ人に対する秘密の戦争)”には『米国も英国もイスラエル防衛計画とアラブ石油生産の釣り合いを取っていた』ことがこのU.S.S.リバティー襲撃の理由であった、と書かれている。
http://www.asyura2.com/0502/bd39/msg/850.html
「ユダヤ人に対する秘密の戦争」に対する興味深い書評(日本語訳)】

 イスラエルはリバティーへの襲撃を船籍の確認ミスによるものだったと主張した。しかし生き残った乗員たちの報告やその他の証拠によって、イスラエルによる襲撃が意図的であったことが明らかになった。

 U.S.S.リバティーへの襲撃に関する事実は、シオニストがコントロールするニュース・メディアの連携によって無視された。シオニストたちが米国人に語ったことは、ただ、イスラエルは米国の船を沈めたがそれは船籍確認のミスによるものであった、ということだけだった。

 米国政府による調査は押さえつけられ、そしてこの事件はすぐに忘れられた。これは、シオニストが米国政府に与えるはなはだしい影響の一例である。

 この米国政府のキャンダラスなあらゆる行動の隠蔽は、もしニュース・メディアがその義務を果たしこの襲撃に関する事実を報道していたならば、成功しなかっただろう。これは、シオニストがコントロールする米国メディアが米国人たちに重要な情報をゆがめて伝えあるいはそれから遠ざけるために実行する、その権力を示す好例である。

《1973年の戦争》――1967年の戦争でイスラエルとソ連の側が行った詐欺的行為はアラブ人たちを怒らせた。そして彼らはすぐに、このイスラエルの卑劣な行為に報復する目的で、そしてイスラエルが彼らから奪った土地を取り戻すために、武装を始めたのであった。1973年までに準備は整った。

 多くのアラブ諸国が軍事的に準備を整えたとはいっても、彼らはイスラエルと問題の平和的な解決を働きかけていたのだ。しかし、イスラエルは米国にいるシオニスト同胞がその権力を用いて米国政府に働きかけ、米国のイスラエル支持を確保するだろうと確信した。そこでイスラエル指導陣は軍国主義的な態度を維持し続けたのである。

 イスラエル指導者たちとのこれ以上の交渉に希望の無いことを悟り、エジプトはヨルダンやシリア、イラクと共にイスラエルを攻撃した。そして彼らは勝ちつつあったのだ。

 イスラエルが敗北に面したため、米国の強力なシオニストたちは米国政府に覆いかぶされる権力の網を引き、米国政府の高官たちはそのシオニストの御主人様に従った。莫大な量の米国軍の装備と武器が、イスラエル軍の立て直しを援助するために、イスラエルに《納税者の負担で空輸されたのである。》

 この米国の援助がイスラエルに戦局の流れを変えて勝利に近づくことを許した。そう、イスラエルは救われた。しかし米国の軍装備がこのときにイスラエルにあまりにも多く空輸されたために、米国軍は装備不足と弱体化のままにされてしまった。

 米国政府高官たちがあまりにもシオニストの影響下にあるため、彼らは、ノース・カロライナのフォート・ブラッグ基地に駐屯する第82空軍部隊とドイツの米軍基地の部隊に、もし必要があればイスラエルを助けるために派遣されることもあるとの通告を与えたのであった。

 米国のシオニスト権力を喜ばせるために米国政府高官が喜んで米国人青年の命を犠牲にしてシオニスト/マルクス主義イスラエルを救う、というのは実に悲しい話だ。

 すでに米国軍にいる若者たちとその親たち、祖父母、兄弟、姉妹たちは、特にイスラエルが起こす戦争と米国をその戦争に巻き込もうとする試みに関心を持つべきだ。なぜなら、これらの攻撃的行為の一つでイスラエルを救う必要があれば、米国政府は米国のシオニストにひれ伏して米国の青年たちを戦闘に参加させるだろうからである。青年たちはシオニスト/マルクス主義イスラエルの側に立って戦う以外の選択肢を持たないのだ。

 もし米国の若者が将来の中東での戦争で死ぬようなことがあれば、あなたはその責任が米国のシオニスト・ユダヤ人とシオニストの御主人様にひれ伏すワシントンD.C.の脆弱な臆病者の政治家たちにあることを知るだろう。
【注:もしバーンシュタインが現在生きていて9・11等の「テロ事件」とその後の中東での戦争を見たら、何と言うだろうか。】


●ニューヨーク/モスクワ/テルアヴィヴ三角形

 この時点であなたは混乱しているかもしれない。イスラエルとソヴィエトは思想的同盟者、両者ともカール・マルクスの思想に従っているため、どちらも共産主義/社会主義である。しかしながら、ソヴィエトはイスラエルの敵であるアラブ人たちに軍事的な装備を提供している。そして同時にソヴィエト連邦の敵はイスラエルを武装させるアメリカ合衆国なのだ。

 シオニスト/ボルシェヴィキ・ユダヤ人たちが有能であるという誤魔化しを理解するために、また1973年の戦争の前と最中に起こった詐欺を理解するために、私はニューヨーク/モスクワ/テルアヴィヴ三角形を説明しなければならない。そしてそのために、歴史を少しの年月さかのぼってみる必要がある。

 ロシアから米国へのユダヤ人の大規模な移民は1881年に始まった。その多くが共産主義者のユダヤ人だった。これらの共産主義/ボルシェヴィキ・ユダヤ人があまりにも多くニューヨークに住み着いたため、ニューヨークは「ハドソン川べりのモスクワ」と言われるようになっている。

 共産主義者の政策に関する決定が《モスクワではなくニューヨーク市から》来ると指摘されることには十分な理由がある。これが事実であるかどうかは重要ではない。重要なことは、ニューヨーク市のシオニスト/ボルシェヴィキ・ユダヤ人とモスクワのシオニスト/ボルシェヴィキ・ユダヤ人たちの間に密接なつながりがある、そしてそれがイスラエル政府を支配するシオニスト/ボルシェヴィキ・ユダヤ人を含むまでに拡張されている、ということなのだ。

 ワシントンD.C.の米国政府に対するシオニスト権力は、ニューヨーク市にその中心を持つシオニスト/ボルシェヴィキたちに根幹を置いている。米国中の膨大なシオニスト・ネットワークに行き渡る命令はニューヨークから発せられるのだ。このネットワークは、単に連邦政府だけではなく、全部というわけではないにしても、ほぼ全ての州政府と広範な規模の大都市と中規模都市の市政に対して、経済的・政治的な事柄に影響を及ぼす。この米国に対するシオニスト/ボルシェヴィキ・ユダヤ人の権力は、ニューヨーク/モスクワ/テルアヴィヴ三角形中のニューヨークの脚に、共産主義政策に関する莫大な影響を与えるのである。

 1973年の戦争を眺めてみるとき、大部分の人々とおそらく大部分のアラブ人たちは、ソヴィエト・ロシアがエジプトとアラブ諸国に兵器を売ったので、ソヴィエトは1973年の戦争でアラブを支援したという印象を受けるのかもしれない。《これは誤った印象である。》これがイスラエルとソヴィエト連邦の側に対するより大きな誤魔化しの結果であることを理解するためには、あなたはゴルダ・メイア/カガノヴィッチ協定に注意を向けなければならない。

 ゴルダ・メイアはロシアに生まれてウイスコンシン州ミルウォーキーで育ち、1921年にイスラエルに移住した。1949年に彼女はイスラエルの最初のソヴィエト連邦大使となった。

ボルシェヴィキ・ユダヤである大使メイアはイスラエルを代表して二人のソヴィエト連邦の代表者と会った。ボルシェヴィキ・ユダヤのカガノヴィッチ、そしてボルシェヴィキ・ユダヤの女性と結婚しているスターリンであった。彼らは秘密の合意、協定を結んだのだ。


●この協定でのイスラエルの役割

1.イスラエルはいかなる西側諸国にも《特に米国には》イスラエル領土内に軍事基地を《作らせない》であろう。

2.イスラエルは公式の共産党組織がイスラエル内で自由に機能することを許すであろう。

3.イスラエルはパレスチナ問題を解決するためのいかなる協定も《結ばない》であろう。

4.イスラエルは世界の、特に米国のユダヤ人社会に働きかけ、西側世界にアラブよりもイスラエルに有利な政策を採らせるようにさせるであろう。

5.イスラエルはそのマルクス主義経済政策を続け、国内ではあらゆる自由経済の傾向を妨げることになる。


この協定でのソヴィエト連邦の役割

1.ソヴィエトは、アラブ諸国に援助を与える真の目的に対する《カモフュラージュとしてのみ》親アラブ政策を執り行うであろう。《しかしながらそれは決して》アラブ諸国がイスラエルを破壊するのに十分なもので《あってはならない。》

2.ソヴィエトは、ユダヤ人のイスラエルへの移住のためにソヴィエト衛星国の扉を開かせるであろう。もしそれが十分でないのならソヴィエト・ロシアは自身の扉を移民のために開くであろう。

3.ソヴィエトは《イスラエルの安全保障に対して完全なる保証を与える》であろう。ソヴィエト連邦とイスラエルの両者は諜報機関の報告を交換するであろう。

 この協定の言葉からあなたは、過去もまた現在も引き続いて、あらゆるアラブ諸国がソヴィエトの主導権で社会主義を採用すると《強制される》ときまで、アラブ諸国とイスラエルの間での平和協定を妨げることが、ソヴィエト連邦とシオニスト/マルクス主義イスラエルの狙いであることが解るだろう。
【注:この文章が書かれたのは1985年でありソ連がまだ健在だった。】

 1973年の戦争の導入部で、あなたはこの欺瞞に満ちた合意の一部が使われたことが理解できるだろう。特に、ソヴィエト連邦はアラブ諸国を援助するが《しかしイスラエルを打ち倒すのに十分な援助ではない》という部分である。

 1973年の戦争を計画するにあたって、イスラエルは、イスラエル周辺のアラブ諸国がソヴィエト連邦から十分な装備を購入したことに気付いた。しかしゴルダ・メイア/スターリン/カガノヴィッチ協定によって、イスラエルの指導者は、ソヴィエトがイスラエルを打ち倒すのに十分な援助をアラブ諸国に《与えない》ことを知っていた。そして、そのアラブ諸国に対するソヴィエトの援助が、アラブ諸国をソヴィエトの罠に陥れるための「エサ」に過ぎない、ということを。同時にまたイスラエルの指導者たちは、米国のシオニスト同胞たちがアラブ人を食い止めるために米国政府が十分な兵器を提供することを確実にさせると分かっていた。そしてより大量の装備と、もし必要なら部隊をも提供することを。

 1973年の戦争が開始したとき、イスラエルは、ヨルダン、エジプト、シリアそしてイラクの戦闘能力の向上ぶりに驚いた。

 エジプト軍がイスラエル領を貫通しようと試みる際に不可能な任務と思える事柄に直面した。

 まず、そこには渡らなければならないスエズ運河という水の障壁があった。次に彼らは、イスラエルによって立てられる細かい砂埃の高い壁に向かい合うことになるだろう。その壁の向こう側には第3の壁、イスラエルの要塞の列が並んでいたのだ。その要塞は、フランスによって建てられて第2次大戦前にドイツ人の侵入を誰一人ゆるさなかったマジノ・ラインよりも強力だった。

 しかし天才的にも、エジプト軍はスエズ運河を越えて、砂漠と砂埃の壁を越え数時間程度で大きな要塞群を破壊して進んだのだった。

 イスラエルは困難に出会った。アラブ人たちは戦争に勝ちつつあったのだ。

 しかし《必要があれば、という前からの予定の通りに、》米国が莫大な量の軍事物資と装備をイスラエルに空輸して、そして前述の通りなのだが、ノース・カロライナのフォート・ブラッグ基地に駐屯する空挺部隊とドイツの米軍基地の部隊が待機させられ、必要になればイスラエルを助けるために派遣されることになった。米国にとって幸いなことに、イスラエルの存在のために米軍部隊が必要とされることはなかった。兵器の補充は十分であった。しかしながら、アラブ軍はイスラエルによるより広いアラブの土地の占領を食い止めるには十分に強力だった。実際にエジプトはシナイ半島の部分を取り戻すことに成功したのだった。

エジプト大統領のサダトは、ソヴィエトがこの戦争でアラブ人に勝たせるために援助する意図の無いことに気付いた。ソヴィエトがいくらかの軍装備を売るにあたって単にその支配網にエジプトを捉えようとしているだけだ、と悟ったのである。そこでサダトはエジプトからソヴィエトの軍事顧問と技術要員を追い出した。


【翻訳第2部終り、第3部に続く:投稿は数日内の予定】

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