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ホロコースト“ガス室”騒ぎに紛れて列強の犯罪を雲散霧消
神話は、皆にとって都合が良かった。
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http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-21.html
『偽イスラエル政治神話』
2章:20世紀の諸神話
3節:"六百万人"の神話/ホロコースト
[“ガス室”騒ぎに紛れて列強の犯罪を雲散霧消]
神話は、皆にとって都合が良かった。《史上最大のジェノサイド》を語ることは、すなわち、欧米の植民地主義者たちにとっては、アメリカ・インディアンの大量殺戮やアフリカの奴隷貿易という彼ら自身の犯罪を忘れさせることであり、スターリンにとっては、自分が行った野蛮な弾圧を消しゴムで抹殺することであった。
英米の指導者にとっては、一九四五年二月一三日のドレスデン爆撃による大量虐殺の直後のことであった。ドレスデンでは、燐爆弾の炎が、数時間で二〇万人の民間人の命を奪ったのだが、この爆撃には、何らの軍事的な必要性もなかった。ドイツの軍隊は、すでにソ連軍の猛攻を前に壊滅し、すべての東部戦線から敗走しており、一月にはソ連軍がオデル川に達していた。
アメリカにとっては、さらに、広島と長崎で原子爆弾を投下した直後のことであり、そこでは、《二〇万人以上が殺され、約一五万人が長期にわたって苦しむ傷を負った》(『一九三九〜一九四五・知られざる戦争』95)
目的は、軍事的ではなく、政治的だった。チャーチルは、著書、『第二次世界大戦』(第四巻)の中で、こう書いている。《日本の運命が原子爆弾で決まったと考えるのは間違っている》
アメリカの提督、ウィリアム・A・リーヒは、著書、『私は、そこにいた』の中で、つぎのように断言している。
《誓って言うが、この野蛮な兵器の広島と長崎での使用は、日本に対する戦争への重要な助力ではなかった》
事実、日本の皇帝ヒロヒト[裕仁]は、すでに一九四五年五月二一日から、当時はまだ日本との戦争状態に入っていないソ連を通じて、彼の国の降伏に向けての交渉を始めていた。仲介役は、日本の外務大臣と駐日ソ連大使のマリクだった。《公爵コノエ[近衛]は、モロトフとの直接交渉を行うために、モウクワに行く準備をしていた》(前出『一九三九〜一九四五・知られざる戦争』95)
《ワシントンでは、日本の意図を、誰しもが完全に知り尽くしていた。“マジック”[暗号解読機関]が、日本の外務大臣と、モスクワにいる日本の通信員との間の通信内容を報告していた》(同前)
だから、追及された目的は軍事的ではなく、政治的だった。アメリカの空軍長官、フィンレターは、原子爆弾を使用した理由について、《ロシアが参戦する以前に日本を“ノック・アウト”するための》手段(『土曜文学批評』94・6・5)として説明し、その使用の政治的な意図を認めている。
アメリカの海軍提督、リーヒは、前出の著書、『私は、そこにいた』の中で、つぎのような結論を下している。
《原子爆弾を最初に使用することによって、われわれは、中世の野蛮人の道徳水準にまで身を落とした。……この新式の恐怖の兵器を戦争で使用することは、非文明的であり、キリスト教徒には相応しくない現代の野蛮行為である》
以上の事実から見ると、すべての列強の指導者たちは、本物の“国際裁判所”が中立国の代表によって構成されていたと仮定すれば、ゲーリングおよびその徒党と並んで戦争犯罪者として被告席に着かなければならなかったのである。ところが彼らは、やれ“ガス室”だ、やれ“ジェノサイド”だ、やれ“ホロコースト”だという騒ぎに紛れて、これをもっけの幸いのアリバイに仕立て上げ、彼ら自身が犯した人道に対する犯罪を“正当化”とまではいかずとも、雲散霧消させることに成功してしまったのである。
アメリカの歴史家、W・F・オルブライトは、アメリカ中東調査研究所の所長でもあったが、その総合的な主著、『石器時代からキリスト教国まで/一神教とその発展』の中で、カナン侵略の際にヨシュアが行った“聖なる絶滅”を証拠立てたのち、つぎのように記している。
《われわれアメリカ人にも、おそらく、……イスラエル人を裁く十分な資格はないだろう。……なぜなら、われわれは、何十万人ものインディアンを、われわれの広大な領土のすべての隅々にまで追い詰めて絶滅し、生き残ったものを巨大な集中収容所に追い込んでいるのだからだ》
[後略]
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