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ホロコースト神話イラン大統領発言を曲がりなりにも報じた日経社説
この日経電網(インターネット)記事の存在に関しては、別途、阿修羅既報であるが、今回は、別の角度から論評する。
批判の記事であっても、曲がりなりにも、「ホロコーストは神話」とするイラン大統領の発言を、日本の大手紙で、財界紙とも言われる新聞が社説で報じたのである。
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http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20060112MS3M1200312012006.html
社説2 イラン問題の安保理付託を(1/13)
イランがまた核兵器開発疑惑を深める行動に出た。国際社会はイランが疑惑を解消しない場合にはこの問題を国連安保理に付託する可能性があると警告していたが、これは完全に無視された。核不拡散問題を担当する国際原子力機関(IAEA)の加盟国は早急に理事会を開催し、安保理付託を決めるべきである。
イランは国際社会をもてあそぶように時に疑惑解消に努めるかのような姿勢を示し、直後にそれをひっくり返すということを繰り返してきた。しかし昨年8月にウラン濃縮の前段階となるウラン転換を再開、そして10日には核燃料技術に関する「研究活動」を再開し、強硬姿勢を際だたせている。
IAEA理事会は昨年9月に転換中止、査察強化の受け入れなどを求め、さらに穏やかな表現ながらイランがこうした要求に応えなかった場合には安保理付託もあり得るとの決議を採択している。この決議は重大な警告であるのだが、イランには大きな意味を持たなかったようだ。
イランはほかの国と同様に原子力を平和利用し自前の核燃料サイクルを確立する権利を有すると主張する。それはその通りではあるが、同国は約20年にわたり原子力関連の活動を隠匿したり、査察を制限するなどの行動を繰り返していた。
平和利用目的の活動であれば、なぜ隠匿する必要があったのか。核兵器開発疑惑には十分合理的な理由がある。
イランとは英、仏、独の欧州3カ国が妥協をめざし交渉を続け、最近ではロシアがイランの原発向けウラン濃縮を代行するという譲歩案も浮上しているが、協議は行き詰まったままだ。
イランの問題の国連付託には中国などが難色を示すかもしれないが、これまでのIAEA決議が単なる言葉の遊びだけではないことを示す必要がある。
昨年夏に就任したイランのアハマディネジャド大統領は最近、イスラエルを「地図から抹消すべきだ」とかホロコースト(ナチスによるユダヤ人大虐殺)を「神話」などと発言している。国際社会の一員として原子力を平和利用しようという国の首脳の発言とは思えない。
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