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(回答先: レスどうもです。ナチの幹部は何かを隠すために暗殺されていったのでしょうか? 投稿者 スパルタコスポノ 日時 2005 年 5 月 28 日 11:03:52)
戦後のナチ幹部暗殺についての資料を教えていただけますか
毎度、です。
申し訳ない。不勉強で、戦後のナチ幹部の暗殺についてはよく知らないのです。ネットで手に入る資料があれば教えてください。(暗殺じゃないけどアイヒマンの処刑は口封じだと思っていますが。)
イタリア・ファシズムとシオニズムの関係については、私の以前の投稿(ご覧になっているかもしれませんが)にも書きました。
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http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/671.html
ベルルスコーニを罵倒する:(3)シオニズム=イスラエルとのクサ〜イ関係
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ここでは1920〜40年代のファシズムとシオニズムの関係についての記述に次の2つの資料を使いました。
http://www.severi.org/studenti/ipertesti/jewish/Zionism.htm
The Jewish Question since WWII より Zionism and Italian Fascism, 1922-1933
(これは反シオニズムの立場からのものです)
http://www.wzo.org.il/en/resources/view.asp?id=585
Hagshama より Fascism and Zionism
(これはシオニスト側からのものです)
その他にLenni BrennerのZionism in the Age of the Dictatorsが有名だと思います。
http://www.marxists.de/middleast/brenner/ch10.htm
http://www.marxists.de/middleast/brenner/ch14.htm
どちらの立場からでも、少なくともイタリアが「ドイツとの同盟関係」に入るまでは、ファシズムとシオニズムは極めて良好な関係にあったことが分かります。シオニスト側の資料はこの関係を崩した責任をすべてヒトラーに押し付けており、ベルルスコーニの「親シオニズム、反ヒトラー」の態度はこの意味で非常に筋が通っています。
(参照)
http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/969.html
ベルルスコーニを罵倒する(シリーズ、その1)
そして先ほどの『ベルルスコーニを罵倒する:(3)』でも書きましたが、シオニスト・ギャングの代表ADLがムッソリーニを礼賛するベルルスコーニを最大級の賛辞を与えることも、また非常に筋が通っています。
ただ私から見ればこういった認識もまた胡散臭い話で、シオニストの本心では「イタリアがドイツとの同盟に入った(つまりユダヤ人弾圧を開始した)」頃からが、本当の意味の同盟関係になった、というのが本音だと思います。(ただし口が裂けても言えないでしょうが。)まあ、この点はADLのフォックスマンとベルルスコーニとの間でなら、ニヤリとして目くばせするだけですべて了解できる事柄でしょう。
なおスペインとモロッコとの関係は実体として感情的にも非常に微妙です。ご存知の通り8世紀にモロッコを通ってイスラム教徒がイベリア半島に侵入し数百年間支配を続けました。このときのイスラム教徒の多くが現在の北アフリカに住む「マグレビー」「ベルベル」などと呼ばれる種族群です。ベルベル族のはムーァ(Moor)とも呼ばれスペイン語ではモロ(Moro)といい、現在でもモロッコ人に対する蔑称として使われています。
15世紀までにイベリア半島の多くの地域でイスラム支配地域はキリスト教徒によって奪い取られたのですが、それでもまだ、キリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒が多くの地域で平和共存していました。しかし1492年にグラナダ王国(アルハンブラ宮殿で有名)が滅びると、キリスト教徒はまずユダヤ教徒、そしてイスラム教徒を、財産を没収した上で追い出し、モロたちは北アフリカ、今のモロッコに、ユダヤ教徒たちは主に北アフリカと一部は欧州各地に逃れました。
(参照)
http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/370.html
アスナールによる世界史捏造:アルカイダの起源は8世紀だと!
モロッコ人の心情の根底にはこの恨みがやはり深く横たわっていると思います。時代は飛びますが、ナポレオンがイベリア半島を侵略したときに、フランス軍の主要な部隊として使ったのがモロッコ人の傭兵です。(ゴヤの有名な絵でマドリッド人市民を銃殺するフランス兵たちはフランス人ではありません。)ナポレオンはモロッコ人のスペインに対する複雑な感情を利用しました。さらに時代が下って、フランコ将軍が実際の戦力として使ったのも(特に南部のアンダルシアなどの地方を征圧する際に)このモロッコ人傭兵で、非常に勇猛果敢で残虐な部隊として有名でした。
スペイン人たちは、決して口には出しませんが、このことは忘れていません。お互いに腹の底では決して信用していないわけです。(このスペイン人に対するモロッコ人の関係が日本人に対する韓国・朝鮮人の関係とパラレルになってしまうことを、私は非常に恐れます。どちらの民族にとっても不幸以外は残らないでしょう。)ですからスペインでも右派のほうには3・11事件の黒幕はモロッコではないか、というような疑惑が渦巻いています。ただし前後の文脈から考えるとモロッコの諜報機関が一部の役割を担ったのではないか、と私は考えていますが。
不幸な話ですよ。真っ青な地中海の上の空を見ていると考えたくも無いことですが、これが事実なんですよね。
ではまた。