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「経済に強くメリット大」
TBS騒動の影で、ライブドアの堀江貴文社長の個人資産を運用する「ホリエモン情熱ファンド」と、村上世彰氏率いる「村上ファンド」が、テレビ東京株を1%前後ずつ取得したことが明らかになった。くしくも村上氏への取材メモ流出も発覚、テレ東周辺が何やら騒がしくなってきた。
20日付の読売新聞によると、9月30日時点で「ホリエモン情熱ファンド」が1%強、村上氏のMACアセットマネジメントが1%弱の株式を保有しているという。
テレ東の魅力は、時価総額が19日終値で830億円と、フジテレビ(7668億円)、TBS(6193億円)、日本テレビ(4649億円)、テレビ朝日(2947億円)に比べて格段に安いことだ。
「楽天がTBS株15%取得に使ったお金でテレ東株をすべて買える計算になり、カネ余りのIT企業にとってはきわめて“お買い得”に映る。経済ニュースに強いため、メリットも大きい」と市場関係者。
もっとも、非上場の日本経済新聞社が33.3%を保有する筆頭株主で、日本生命やみずほ銀行、UFJ銀行、東レ、毎日放送、三菱商事などの大企業が2−5%ずつ保有するなど安定株主が多く、買収は困難とみられている。村上氏も「TBSが(買収を狙える)最後のテレビ局」「(他の民放は)資本構成上無理」と語っていたのだが、実際にはしっかり保有していたようだ。
堀江氏は8月にも、同ファンドを通じてテレ東株を5%弱取得したと報じられたが、その際には、「資産運用のため」と説明していた。
堀江氏と村上氏がそろって放送局の株を保有となると、ニッポン放送騒動が思い起こされる。前出の関係者は「株を買い増して業務提携を迫ってくる可能性もあるので、テレ東にとっては不気味な存在だろう。他のIT企業が買ってこないか、警戒も怠れない」と指摘する。
テレ東は19日、村上氏への取材メモが流出したことで陳謝した。株の問題と関係はないのだろうが…。
ZAKZAK 2005/10/20
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_10/t2005102001.html