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業界の現場から 藤波耕平
雑誌「フライデ―」の最新号がフジテレビ「めざましテレビ」の新たなやらせ°^惑を報じている。舞台は兵庫県にある床屋さん。お客はなぜか「七・三分け」ばかりを希望するとリポ−トしていた。
しかし、実際にはスタッフに依頼されて常連客を集め、七・三分けのオンパレ―ドを見せたというのだ。フジは「通常の取材活動」と説明するが、自分たちの企画に合わせて欲しい絵≠セけを作り上げれば立派なやらせ≠ナある。
一方、テレビ朝日では不適切な方法≠ナ「下着泥棒を現行犯逮捕する現場」を撮影していたことが分かった。よく下着を盗まれるという女性にスタッフが無理を言って派手な下着をベランダに飾ったのだ。しかも逮捕の様子を撮影した後、テ―プのコピ―を警察に渡していた。笑ってしまうほどお粗末だ。
フジとテレ朝、この2つの騒動の共通点は当事者が製作会社の人間であること。撮影できてナンボ、放送されていくらの仕事とはいえ、レベルが低過ぎる。現実には、大多数の製作会社は地道な番組作りをしている。一部の会社のために製作会社全体が貶められてしまうのは大問題だ。
こういう場合、放送局は製作会社の名前を公表すべきだろう。変に隠すから別の局でまた粗悪品を作ることになる。発注側の責任問題を恐れるより事実の公開が先だ。
日刊ゲンダイ 2005 10 21