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(回答先: メディアは権力を、政府はメディアを相互に監視すればよろしい 投稿者 佐藤巧 日時 2005 年 10 月 18 日 11:44:36)
>その役割を政府が担ったとして何の問題があろうか
とんでもない考えだ。政府がメディアをチェックするとは、言論統制以外の何ものでもない。ふつうでさえ情報操作を容易に行え、現に行なっている政府にそんな権限を許したら暗黒社会になることは必定である。中国か北朝鮮のような独裁国家の仲間入りをすることになる。
メディアの横暴、癒着、怠慢などをチェックできるのはメディア以外にありえない(市民レベルの『阿修羅』板やブログなどもメディアの一種だ)
かつてフランスで、ミッテラン大統領の愛人の存在が『パリ・マッチ』という一流週刊誌によって暴かれたことがある。『パリ・マッチ』は、大統領が愛人との間にできた娘と会食している写真を載せてデカデカと報じたのだ。翌日、日刊紙『ル・モンド』が「だからどうなのだ」という大きな見出しで反論し、論争が起こった。他のメディアもおおむね『パリ・マッチ』の暴露報道に批判的な記事を掲げた。マスメディアを巡る有名な事件である。
第4の権力と言われるメディアの誤りを是正するのは、あくまでメディアであるべきだ。相互批判と論争により、メディア間が切磋琢磨すべき問題である。
だが情けないことに、日本のメディアは、記者クラブという「仲良しクラブ」の中で、互いに批判をすることをほとんどしない。独立精神と社会的責任に欠け、「中学生新聞」みたいな幼稚な段階なのだ。ことに大新聞は、批判されても正面から論争を挑まず、別の話を持ってきて批判した週刊誌などを攻撃したりする。卑劣極まりない。
だからといって、官の介入は許すな。