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□NHK放送80周年記念番組「ハルとナツ」 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1433888/detail
NHK放送80周年記念番組「ハルとナツ」
恐るべし、橋田寿賀子80歳。「『渡鬼』だけの作家じゃないのよ」と書き下ろしたのがNHK「ハルとナツ」である。このドラマ、いわばブラジル版「おしん」であり、“晩年の代表作”を狙った戦略商品だ。しかも「放送80周年記念番組」。大量宣伝と夜9時台を5夜連続でぶち抜く編成などNHKも力の入れ方が違う。
見ていない人に物語を簡潔に説明するならこうなる。「姉妹がブラジル移住をめぐって離れ離れになる。その後、通信の混乱から音信が途絶える。数十年後、ブラジルに移住した姉が日本に残った妹を訪ねる」。そして、再会した2人は互いの手紙を読み合うことでそれぞれの苦難の人生を知り、和解するのだ。若い頃の姉妹を米倉涼子と仲間由紀恵、晩年を森光子と野際陽子が演じる豪華版である。感動的ではないか。泣けるではないか。さすが橋田先生。やはりNHKだ。
ところが、このドラマに盗作疑惑が持ち上がった。ブラジル在住の記録映像作家・岡村淳さんが自作のドキュメンタリー番組「60年目の東京物語・ブラジル移民女性の里帰り」に酷似していると告発したのだ。実は前述の粗筋のカッコ内は岡村さんがNHKに送った質問状のほぼ引用。つまり、大枠は同じなのだ。その上、NHKの制作陣はMXテレビで放送された「60年目……」を借り出して見ていたことも分かった。
番組制作の過程で、本や映像など他者の創作物を参考にすることはよくある。結果的にそれがどの程度番組に反映されるかによって相手とのスタンスが決まる。原作や原案とするのか、参考資料としての表示にとどめるのか。いずれにしても創作物の作者に連絡を取り、相談するのが常識だ。NHK側はこれをしていない。
そして、予想通りNHKは岡村さんの告発を認めず「よくある話」「重なっていない」と回答。おいおい、大丈夫かい? 原作自体に盗作疑惑が起こった「大地の子」とは状況が違う。NHK自身の信義と良心の問題なのだ。作者が海外在住、流れたのがマイナーなMXテレビということで「ま、いいか」と判断したなら二重の過ちである。
◆一本木 剛(いっぽんぎ・つよし) 業界を横断する“放浪のフリーライター”にして、テレビ6台を所有する“伝説のテレビウオッチャー”。
【2005年10月8日掲載】
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投稿者 white 日時 2005 年 10 月 03 日 21:44:18: QYBiAyr6jr5Ac
NHK移民資料横流し疑惑 [岡村淳のオフレコ日記]
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投稿者 white 日時 2005 年 10 月 03 日 21:59:01: QYBiAyr6jr5Ac