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http://www.okinawatimes.co.jp/day/200509281300_04.html
石垣市内で九月に入って、放し飼いされた犬(徘徊犬)に子牛が襲われる被害が相次いでいる。十日から二十二日までに九件、二十四頭の子牛が犬にかみ殺された。県八重山福祉保健所によると、被害額は約九百六十万円。被害にあった畜産農家は「大事に育てた子牛を殺された損害は大きい。一体誰に責任をとってもらえばよいのか」と憤慨。獣医師らは「飼い主のマナーが問題」と指摘している。
徘徊犬による被害が集中したのは、八月末に八重山地域を襲った台風13号以降。同保健所の宮城国太郎獣医師によると、石垣市内では以前から台風時に飼い主が飼い犬を放す慣習がある。「農場や工事現場の番犬として屋外で犬を飼う人の中に、台風時は『つないでいるとかわいそう』として放す人がいる」と説明する。
同市宮良で牧場を営む能勢英人さん(59)は十三日朝、牧場を訪れたところ子牛一頭に小型犬三頭が襲い掛かっているのを発見した。子牛一頭が死に、二頭が重傷を負った。三頭の犬は捕獲された。
被害額は五十万円近くになるが、農家共済で支払われる被害補てんは五、六万円程度という。「あと五分、発見が遅かったら残る二頭も殺されていた。ぞっとする。襲われた牛は成育が悪くなり、商品価値が下がる。大損だ」と、頭を抱えた。
石垣市内ではこれまでも野犬による家畜被害が発生しているが、今回捕獲された犬の多くが首輪をしており、飼い犬と家畜被害の関係があらためて裏付けられた形だ。
放し飼いにされた犬は三、四頭で集団をつくり子牛を襲うが、犬の多くは体高四〇センチ以内の小・中型犬と小さいことも分かった。宮城獣医師は「人懐っこい小犬が集団で体格が倍以上もある子牛を襲う。捕獲された犬に引き取り手はなく、ほとんどが殺処分される。問題なのは犬ではなく飼い方のマナーだ」と徘徊犬も被害者であることを強調した。