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□たかがテレビじゃないか 9・11総選挙特番対決 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1400590/detail
たかがテレビじゃないか 9・11総選挙特番対決
総選挙から何日も経つが、憤りと不安は収まらない。
1面にデカ文字で「この国の民主主義は死んだ」と刷り込まれた翌日の日刊ゲンダイ本紙を、私は永久保存しようと思っている。
とにかく、小泉首相のヒトラー的大衆操作術にまんまとハマった選挙民もダメだが、「中立公平」を言い訳に無批判な垂れ流しをやってきたテレビ各局も重罪だ。
で、「日本が誤った日」の選挙特番を総括しよう。まずはワースト。これは日テレだ。番組冒頭で出口調査の結果を伝えるのに、「では、発表いたします!」と福澤朗が絶叫。10からカウントダウンですよ。画面にはCGの数字が躍り、1になったら何と爆発だ。番組全体が自民の大勝にはしゃぐだけの“選挙バラエティー”だった。
次に、辛うじてビリを免れたのがテレ朝だ。ここは古舘伊知郎のスタンドプレーがうるさ過ぎ。中継でホリエモンに「(自分のいる)選挙区と違ってスタジオは悠長」だとからかわれ、「こっちも悠長なんかじゃねえよ!」と激高。また、田中康夫から「ジャーナリストなら『文藝春秋』くらい読め」と諭されると、「だから読むって言ってるじゃないですか!」と怒鳴る。まるでガキだ。
テレ東は小谷真生子と「ワールド・ビジネス・サテライト」一座に任せておけばいいものを、徳光和夫の導入と再現風へぼドラマでミソをつけ、沈没した。
フジに至っては「世界柔道」の方が一大事で気もそぞろ。後から安藤優子や桜井よしこで挽回しようとしたが、番組を「SENKYO・WARS」などと命名するセンスでお里が知れた。
結局は、久米宏の起用で筑紫哲也を“補填”したTBSが一番まともに見えたというお粗末な夜だった。
こういう時の久米はさすがに元気で、小泉に「靖国へは行くのか」と問いただしたキャスターは他局にいない。亀井静香と安倍晋三を、中継で直接対決させたのも面白かった。
自民大勝の片棒担ぎをしてきた自覚も反省もなく、「今後に注目」の言葉ばかりが横並びの各局。「亡国のイージス」ならぬ“亡国のメディア”そのものだ。
●一本木剛(いっぽんぎ・つよし) 業界を横断する“放浪のフリーライター”にして、テレビ6台を所有する“伝説のテレビウオッチャー”。
【2005年9月17日掲載】