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選挙後、多くの論議がメディアを賑わせているが、東京新聞(9月13日夕刊)文化欄に掲載されたノンフィクション作家、保阪正康の論文「東條型ファシズムの不安」は、イマイチ攻撃性に欠けてはいるが、小泉政治について重要で的確な指摘をしている点で優れていると思う。今回の小泉流の荒っぽい選挙戦に似た選挙が、昭和史の中で2回あったという。一つは昭和17年の東條英機による翼賛選挙、もう一つは戦後、吉田茂による鳩山派追い落とし選挙だという。そして小泉は東條型ファシズムへ傾斜する可能性があると危惧している。ことに、《常に「敵」を想定する手法は思考や論議を遠ざけ、感情が前面にでてくる社会の空気を生んでいく。非礼な推測になるが、今回の総選挙で小泉自民党の尖兵となった刺客と称する「推薦議員」への無党派層の票は、この社会の空気に流されていると分析できるのではないか》という指摘は鋭い。ブッシュのアメリカと何と似てきていることか。