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今朝の朝日新聞の国際面はナンだ!
《「アルカイダ」ネット増殖》《過激な主張世界に》という大見出しで、主に最近のインターネット上でアルカイダがどれほど跋扈しているかなどの現状報告をしている。少しく抜粋すると、《イスラエルのテロ専門家の調査によると、過激派サイトは4千を超えるという。その一つ「イスラム共同体便り」は先月30日、「世界イスラム宣伝戦線」を名乗る組織が「マンハッタンの英雄たち」として米同時多発テロの実行犯とされる19人の顔写真を載せ、「歴史を大転換させた」と賛美する文章を掲載した》また、「パキスタンかアフガニスタンの山中に隠れている『組織としてのアルカイダ』と、だれもが参入してつくり上げている『概念としてのアルカイダ』がある。概念はインターネットを通じてインドネシアからロンドンまで広がっている」などというエジプトの研究者の怪しげな説明を紹介したり、自爆犯やザワヒリの演説を引用したり、そして最後に《米国の対テロ戦争に対するイスラム世界の怒りや反発がネット上の「アルカイダ」を増殖させ、テロを生む。そんな危険な構図が浮かび上がる》と結んでいる。
「アルカイダは米CIAの別働隊だという説もある」の一行ぐらい書いてあるかと思いながら読んだが、そんな意味の言葉は一言もない。ナンジャ!書いた記者も朝日の幹部も、英BBCのドキュメンタリー「アルカイダは存在しない」を見ていないのだろうか。ロサンゼルスタイムズの「アルカイダはブッシュのお化け」を読んでいないのだろうか。田中宇の「国際ニュース」には目を通していないのか。
アルカイダから直接の指令があったのなかったのと書いてあるが、少なくとも、アルカイダの脅威について記事を書くのであれば、アルカイダの指令とはどこから来るのか、組織があるなら本拠地はどこか、なぜ圧倒的な物量を誇る米軍は本拠地を壊滅させないのか、なぜビンラディンやザルカウイが捕まらないのか、こうした事実や疑問について掘り下げ、クリアした上でなければ書けないはずである。ジャーナリストの基本である。犯罪の証明がないのに、犯罪が起こったことを前提に、犯人はAかBかと語っているようなもので、無意味であり、滑稽である。それとも、朝日新聞もCIAの“お化け”なのか。