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テレビ報道において視聴者が注意しなければならないこと
以下に挙げる例は、内容としてはニュースやワイドショーにお
いて毎日のように報道されていることだろう。しかし、特に注
意しなければならないことがある。それは政治において情勢が
緊迫したとき(特に重大な法案審議・採決や国政選挙等におい
て野党が与党を制する勢いのある時など)はなおさらこれらの
動向に気をつけるべきである。政治のニュースにおいては政府
寄りのニュースしか報道しないが、時としてそれらのニュース
すら流さず、以下のような「どうでもいい」ようなニュースも
流すことがあるように思う。これらも「情報操作」の一種とみ
ていいだろう。
1、芸能人やタレントのスキャンダル報道
2、芸能人やタレントの流行(ブーム)に関する報道
3、皇室関連報道
4、一つの事件(殺人事件が多い)ばかりを報道する
5、特定の動物(アザラシ、クジラなど)に「固執した」報道
6、カルト宗教に関する追及・糾弾報道
1と2は果たしてこれ自体、マスコミが報道するに値するかが問われ
るものだ。芸能人の「スキャンダル」なるものをテレビの出演者があ
れこれと詮索し、リポーターが芸能人を追い掛け回すのである。
3だが、とにかく皇室の人たちの映像を流し、ナレーターが敬称を
つけて解説する。それをみたテレビの出演者がいちいち気を遣って、
「〜〜さま」「〜〜陛下」と敬称をつけていかにも「高尚な知識人」
っぽく話す。そしてこれを見た視聴者を感慨深げな気分に「させる」
のである。
4だが一見すると普通のニュース報道のようにも見える。しかし、
特定の事件ばかりを報道し、他のニュースは除外されてしまう格好
である。注意しなければならないのはそれが本当に視聴者にとって
「利益」となっているかである。確かに殺人事件を伝えることによ
ってその被害者や家族の気持ちを知ることが出来、同時に加害者の
出生から現在までの人生を知ることが出来るかもしれない。しかし、
そればかりにとらわれたあげく、肝心な政治報道がなされなければ、
これは悪質な「情報操作」と言えるのではないか。
5も4と同じでとにかくまるでそれが「ブーム」のごとく報道し続
ける。重大なのはワイドショーならともかく、通常のニュース番組
の中でかなりの時間を割いてこれを報道している点である。ニュー
ス制作者は私たちが本当に知らなければならない「こと」を報道し
ていないということを自覚しているのだろうか。
6であるがこれも一見もっともらしく報道される。しかしながらよ
くみるとテレビ局側の報道の姿勢が問題である。とにかくそのカル
ト宗教の教祖の「異様さ」を強調しただけであり(教祖の無茶苦茶
な発言や信者の行動をことさら映像として流す)、そのカルトの社
会的な影響・カルトの本質(洗脳とはどういうことか、洗脳された
信者の社会的背景)を報道しようとはしない。所詮、面白おかしく
報道するのである。思い出して欲しい。オウム、ライフスペース、
法の華、白装束、最近では「ザイン」が新しい。果たしてテレビは
これらの団体を真正面から切り込み、追及し、そして本当に社会的、
政治的背景の視点を持って報道しただろうか。