★阿修羅♪ > マスコミ批評1 > 212.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 過去のでっちあげ実績『朝日珊瑚事件』 投稿者 ウソ捏造工場 日時 2005 年 8 月 30 日 05:58:08)
9月1日付・読売社説(2)
[情報捏造]「新聞の報道倫理が問われている」
ありもしない事をでっちあげる。多くの読者にそう思われてては、新聞記者への信頼は地に落ち、新聞メディア、ひいてはジャーナリズムの存在そのものも危うくなってしまう。
衆院選報道に絡み、朝日新聞の長野総局記者が、田中康夫・長野県知事に直接取材したかのようなメモを捏造(ねつぞう)し、東京本社政治部記者らにメールで送信していた。それらを基に政治部の作成した記事が、全国版に掲載されてしまった。
記者は懲戒解雇、本社編集局長らも更迭という重い処分がなされた。
今回の問題の持つ意味の深刻さを考えると、朝日新聞だけの不祥事として済ませることは、できない。
なぜ捏造が起きたのか。なぜ紙面に載るまで、それを見抜けなかったのか。すべての新聞メディア、また記者一人ひとりが、日々の取材活動を振り返りながら、真剣に答えを探るべき問題である。
正確さが報道の原点であることは言うまでもない。そのことを記者は先輩から教えられ、体に覚え込ませ、日々の取材・報道で実践している。報道倫理の基本中の基本だ。
朝日新聞も、そうした記者教育をしているはずなのだが。
過去にも朝日新聞は「伊藤律・架空会見」(1950年)、「サンゴ事件」(89年)などの捏造事件を起こしている。サンゴ事件は、沖縄のサンゴが何者かに傷つけられている、という告発写真、記事だったが、後に写真部員の自作自演と判明し、当時の社長が引責辞任した。
取材方法の点検も必要だろう。今回のように、複数の記者のメモなどを参考に記事をまとめる際は、正確性を期すため、アンカーがメモ作成者に直接、電話などで内容を確認するのが基本だ。
同時に、田中知事以外の関係者に裏付け取材も行っていれば、虚報は防げたと思われる。
NHK番組改変問題では、朝日新聞から流出した政治家らのインタビュー資料が、雑誌「月刊現代」に掲載された。
1年前にも、取材内容を録音したMDを、この取材先に批判的な第三者に流したとして、朝日新聞は社会部記者を退社処分にしている。
どちらも、取材目的で集めた資料は他の用途に使わない、という基本ルール違反だ。短期間に不祥事が相次いでいることに、体質的、構造的な問題点はないだろうか。
新聞に対する読者の信頼を失わないためには、事実に基づく正確な報道こそが“命”である。読売新聞もそのことを、改めて肝に銘じたい。
(2005年9月1日1時30分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20050831ig91.htm