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(回答先: 本来ならば 投稿者 ×× 日時 2005 年 8 月 27 日 18:27:22)
高校野球 後味悪さをこれ限りに
指導者らの不始末で、後味の悪い栄冠になってしまった。
第87回全国高校野球選手権大会で連覇した駒大苫小牧の野球部長が部員に暴力をふるっていたことが、優勝決定後に発覚した。これを受けて、日本高校野球連盟は野球部長を謹慎処分とする方針をまとめた。大会を運営した高野連と朝日新聞社は、不祥事は部長個人の問題と判断して、優勝は有効とすることを決めた。秋の北海道大会への出場も認められた。
選手には関係のない指導者の不祥事で、チーム全体の責任を問わなかったのは当然のことだろう。
しかし、後味の悪さが残ったのは、体罰そのものというよりも、学校ぐるみの不祥事隠しにある。これは、部員の暴力などを理由に出場を辞退した明徳義塾が抱えていたのと同じ問題である。
駒大苫小牧によると、野球部長は6月の練習で、態度がふまじめだとして3年生の部員を殴った。大会が始まった後の8月7日には、同じ部員の頭をスリッパでたたいた。校長はその翌日、部員の親からの電話で事実を知ったが、高野連へ報告しなかった。
校長は「報告すれば、選手を引き揚げさせなければならない」と話した。明徳の監督は「丸く収めて試合に出させたかった」と語っていた。いずれも、正直に報告すれば、出場停止になるのではないか、と恐れたことがうかがわれる。
しかし、高野連は15年ほど前から、個人的な不祥事でチーム全体の責任を問うことはしない傾向にある。牧野直隆・前会長は「不祥事が部の体質によるものでなければ、連帯責任を負わせない」という方針を打ち出していた。
部長や部員の暴力などを速やかに報告していれば、両校ともここまで傷を深めることはなかっただろう。学校が隠そうとしたことによって、関係のない選手たちが一番、傷ついてしまったことが悔やまれる。
とはいえ、不祥事を隠そうとした両校の行動を見れば、高野連の方針が各校に十分浸透しているとは言い難い。
高野連はこの際、不祥事の責任は問題を起こした指導者や選手の個人にあり、チームの出場停止などにはつながらないという基本方針を改めて明確にしてはどうか。
不祥事を起こした指導者や選手は処分する。そのうえで、チームぐるみの非行でなければ、チーム全体の責任は問わない。そうした指針を打ち出すのである。
そうすれば、不祥事を隠そうとする学校は減るだろう。それでも隠そうとするならば、学校やチーム全体が責任を問われても仕方があるまい。
高野連の脇村春夫会長は今回の処分を決めた席で、「暴力一掃」の声明を出した。高校野球に限らず、暴力はスポーツには似合わない。
暴力をふるう。それを隠そうとする。発覚して混乱がつづく。そんな負の連鎖はもう今回限りにしたい。
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『暴力』は悪い。個人の責任を追及しろ。
『連帯責任』はなし、ということを確立しろ。
ということのようです。