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人工甘味料 スクラロースは手元のアセロラドリンクにも入ってました。
(他にアセスルファムKも混入。)
http://web.archive.org/web/20041029060842/http://www.inouemiyo.gr.jp/katsudo/honbun/2003/030502.html
質問の全文(2003年5月2日参議院厚生労働委員会)
人工甘味料スクラロースは極めて危険●井上美代
日本共産党の井上美代です。
私は、幾つかに分かれておりますが、まず最初に食品添加物の問題で質問をしたい
と思います。
今、人工甘味料としてステビアが広く使われているようです。これが人間の生殖機
能に支障を与えるおそれがあるということで、人工甘味料がスクラロースに転換をさ
れつつあるところです。このスクラロースについて内部からの重大な告発がありまし
たので、それについて質問をさせていただきます。
イギリスのテイト・アンド・ライル社というのがこれを開発をいたしております。
1999年に食品添加物として厚生労働省は指定をされました。人工甘味料スクラロー
スについてですけれども、最近、私もスーパーやコンビニなどにも行って見ておりま
すけれども、かなり見掛けるようになってきているんです。
このスクラロースは、百グラム中に26.7グラムもの塩素を含むという驚くほど
の塩素量の多い有機塩素系の化合物です。これだけ塩素が多く含まれている食品添加
物はまずありません。塩素を多く含むということは、加熱したとき一体どうなるのか
というその心配が一番あります。
実は、私どものところにこの人工甘味料スクラロースの安全性に関する告発が届き
ました。そこでは、スクラロースを138度以上の高温で加熱をすると塩素系ガスが
発生する、このように指摘しているわけですけれども、厚生労働省はそのようなこと
があるとお考えでしょうか。それとも、絶対ないということでしょうか、御答弁を願
います。
●遠藤明食品保健部長
スクラロースの高温における安定性についてでございますけれども、添加物指定の
際の提出データにおいて、粉末及びクッキー等の食品中での安定性につき試験をした
結果、クッキーを210度で8分焼いた場合においても塩素を含むものを含め分解物
が検出されないというふうな報告がございます。
私どもといたしましては、スクラロースの高温時の安全性に問題があるとは考えて
おりません。
スクラロースから塩素ガスが●井上美代
しかしながら、その告発のところではそのような塩素ガスが発生するということが
言われているわけなんです。
厚生労働省が安全性を審査したときの資料というのは、高温で、摂氏90度、摂氏
100度、110度で保存されたスクラロースからガスが放出されたと。ガス状のも
のが放出物として出てきたということが言われております。それは酸性のガスだと記
録されているということですけれども、摂氏110度では3分を超えてガスが出ると
いうことを言っておられる。そういうデータでやっていらっしゃる。告発者の方は、
塩素ガスが出ると、こういうふうに言っているんですね。
厚生労働省はメーカーが作ったデータで加熱をしても安全と判断しているようです
が、内部告発では130度で分解をして、焦げて、そして同時に何らかの有毒ガスが
発生して、そしてその場にいた人が鼻の粘膜をもう著しく損傷している、そういうも
のが発生しているわけなんです。その場にいた人がそういうふうになっているんです
けれども。
さらに、2001年に、10月ですけれども、静岡で国際環境変異原学会というの
がありました。ここでは、キログラム当たりで2000ミリグラムのスクラロースが
DNA損傷を誘発したということが明らかになったわけなんです。なぜこのDNA損
傷を起こしたのかは解明されていないわけです。スクラロースを加熱した場合はもっ
と低い用量でDNA損傷を起こすことも考えられるわけなんですけれども、厚生労働
省としてスクラロースの加熱試験を行い、そして安全審査をやり直すべきではないか
というふうに考えているんですけれども、その辺はいかがですか。
●遠藤明食品保健部長
スクラロースにつきましては、平成11年7月、当時の食品衛生調査会における厳
格な審議を経て食品添加物として指定をしたところでございます。
本年春、スクラロースの遺伝毒性や安定性について問い合わせを受けたことから国
立医薬品食品衛生研究所の専門家とも相談をいたしましたけれども、現段階において
これまでの評価を見直す必要はないとの結論に至ったところでございます。
厚生労働省といたしましては、スクラロースを含め添加物の安全性に関する新しい
情報の収集に努めますとともに、必要に応じてこれまでの評価を見直すなど、国民の
健康確保に支障がないよう適正に対処してまいるつもりでございます。
●井上美代
私は、この塩素ガスの問題でなお安全だというようなことをおっしゃっているよう
ですけれども、このような告発が来ているということは皆さんのところにも何らかの
形で行っていると思いますし、私は、塩素ガスを発生するということがやはり厚生労
働省としてきちんと実験もし、そして見なければいけないんだと思いますが、今のと
ころ全くないということをおっしゃっているんでしょうか。
●遠藤明食品保健部長
私どもの承知している範囲では、スクラロースの原体を高温にした場合にそこから
塩化水素ガスが出るというふうなデータがあるというふうなことは承知をしておりま
す。しかし、クッキーにおいての実験においては問題がないというふうなことで、先
ほど申し上げたような判断をしているところでございます。
●井上美代
実際に、クッキーでは出なかったとおっしゃるけれども、ほかので出たとすればも
う1回見直してみるということは大事ではないでしょうか。
●遠藤明食品保健部長
私どもといたしましては、国立医薬品食品衛生研究所の専門家等とも今後とも相談
をしつつ、新しい知見に注目をしてまいりたいと考えております。
有毒ガスが鼻の粘膜を損傷する●井上美代
私は、今少し認められましたけれども、そのことは非常に危険なことだし、重要な
ことだと思うんですよ。今、過渡期でしょう、これを指定したのが1999年ですか
らね。そういう意味ではまだまだ年数がたってはいないわけですから、もう1回やり
直しても、もう本当に先のことを考えると、あのときやって良かったというふうにな
るわけです。だから、一部で出ているわけですから、やはりそこはきちんと見直して
ほしいというふうに思います。
厚生労働省はメーカーが作ったデータで加熱しても安全というふうに判断をしてい
るようですけれども、内部告発では130度で分解して、焦げて、同時に何らかの有
毒ガスが発生して、その場にいた人が鼻の粘膜を著しく損傷をしているという例が出
ているわけですから、そういう点で私は安全審査をやり直すべきだということを繰り
返したいというふうに思います。
次に行きますけれども、皆さんも私考えてほしいと思うんですけれども、スクラロー
スというのは人工甘味料なんですね。そして、いろいろな加工食品にも使われるわけ
なんです。
加工食品を作る際には、例えば加熱の工程があります。そして、相当な高温で加熱
されることもあり得るわけです。単に家庭のことを考えて想定してみてもはっきりす
るんですけれども、てんぷらなどを揚げるときに180度の加熱もあり得るわけです。
そして、オーブンで加熱をするときというのは230度ぐらいの加熱もあり得るわけ
ですね。それでスクラロースがどうなるのかということなんです。塩素系のガスが発
生するとすれば、もうそれはとんでもないことになっていくんですね。大変な事態だ
というふうに思います。消費者の健康に直接影響が出ることになるわけですから、私
はこれでは出てからでは遅過ぎるんだと思うんです。
今、いろいろと意見がやはり表で言えないから内部で言ってくるわけなんですけれ
ども、これに注目をすることが大事だと思うんですね。そして、直ちにやはり安全審
査をやり直してほしいというふうに、私は、言ってみれば、告発して手紙をくださっ
た方に代わってここでそれを言っているわけなんです。だから、私は是非このことを
聞いてほしいというふうに思いますけれども、大臣、いかがでしょうか。このような
問題が起きているんですが。
●坂口力厚生労働大臣
先ほど部長から御答弁申しましたとおり、春に、これは今年の春、そういうお話が
あって、そして専門家の間で見直しを行ったけれども、もう問題はないと、こういう
結論になっているということでございますから、こうしたことにつきましては、どう
いう条件でやるかによってもそれは違うんでしょうし、あるいはおっしゃいますスク
ラロースですか、このスクラロースそのものをそれは燃焼する場合と、スクラロース
を使った製品を燃焼する場合とではそれはもう全然違うんだと私は思いますね。
そうしたことをどうかということは今後も検討はしていかなきゃならないというふ
うに思いますが、現在のところは専門家の間では問題はないと、こういう結論に達し
ているところでございます。
安全審査をやり直すべき●井上美代
昨日もやはり参考人質疑があったんですけれども、そこで神山美智子さんという弁
護士がおいでになりました。そして、国民の意思や声が受けられるようなシステムを、
やっぱりないということが今の日本にとっては非常に大変だということを繰り返し主
張されたんですね。だから、私は、こうした告発でもなくて直接話ができるようなそ
ういうシステムも作っていかなければいけないんじゃないだろうかというふうに思い
まして、昨日の参考人質疑を聞きました。
私はやはり、既に専門家でやられたと、そして何もなかったと大臣はおっしゃった
んですけれども、私はこれは何らかの問題があるからこうして出てきているのであり
まして、安全審査をやり直してくださいと私はお願いしているんですけれども、そこ
までいかなくても、やり直すかどうかということを私は検討して、これは何といって
も、食品に添加して、そして甘味料というのは、甘いのは飲み物から食べ物まで一杯
あるんですね。だから、これが使われるようになったら、大臣が言われるように、確
かに家庭でやるのとそしてまた工場でやるのと、そしてまた間接的にそれを材料とし
て作るものと材料自体というのは若干は違ってくると思いますけれども、やはり何ら
かの損傷を起こしていくというのには本質は変わらないと思うんですね。
そういう意味で、是非やり直すことを方向付けながら検討をしていただきたいとい
うふうに思いますが、大臣、いかがでしょうか。
●遠藤明食品保健部長
少し観点は違いますけれども、このスクラロースという砂糖の代替品と申しましょ
うか甘味料につきましては、米国、カナダ等の20か国において食品に使用されてい
るというふうなことでございますし、またその安全性についてFAO、WHOの専門
家会合でも、一日当たり、ADIで申し上げまして0から15ミリグラム・パー・キ
ロ・パー・デーというふうな形で評価が行われているというふうな物質でございまし
て、そういった世界的な使用の中でまた何か新しい知見が生じましたならば、私ども
としてもそれを検討の場に乗せるのにはやぶさかではないということでございます。
●井上美代
外国に出てからそれからやるなどということでは、今のSARSの問題もそうです
けれども、本当に後手後手になってしまうと思うんですね。やはりDNAという遺伝
子の損傷があるわけですから、そういう意味ではもう既に国際環境変異原学会という
のが出しているわけですから、私はすぐに検討に掛かってほしいというふうに思うん
です。
是非それをお願いしたいと思います。大臣、いかがでしょうか。
●坂口力厚生労働大臣
先ほどから何度かもう意見の出ているとおりでございまして、私もスクラロースの
専門家でございませんし、先生も専門家かどうか分かりませんけれども、ここは専門
家にお任せする以外にないと思いますから、専門家によく相談をして今後のことも決
めていきたいというふうに思っております。
給食のパンに残留農薬が●井上美代
私は女性でもあり、子供も育てておりますし、そういう点ではやはりこの命の問題
については非常に強く感じておりまして、やはりこのようなものを放置していたら必
ず後手に回ってこれをやり直すということになるわけですから、私はもう、今からで
も遅くはないと思いますから是非検討をやっていただきたいということをお願いして、
次に移ります。
次は、学校給食のパンの国産小麦の使用について質問をいたします。
今年、3月の21日付けの週刊朝日の報道で次のような記事があります。「今年度
から国産小麦100%の給食パンを出し始めた自治体がある。」として、東京の稲城
市だとか山口県の新南陽市だとか小野田市とか、そういうのが挙げられております。
都道府県レベルを見ますと、国産小麦を100%使用した給食パンを出していると
ころはなかったということですね。しかしながら、今年度から国産小麦を10から3
0%混合している府県が11府県あるということが報道されているわけです。皆様方
のお手元に配りました資料の_に一覧表がありますけれども、そういうところが10
から30%混合している府県です。
国産小麦を使用するようになった理由として、パンに農薬が残っていたことを挙げ
ております。その農薬は主に殺虫剤であるクロルピリホスメチルというのとマラチオ
ンというのを指しています。クロルピリホスメチルは、頭痛、目まい、吐き気、腹痛、
下痢、けいれん、肺水腫、失禁などの症状を起こします。マラチオンというのは発が
んです。そして、催奇形成などもあります。
クロルピリホスメチルは、アメリカなどで収穫後に虫が付かないように密閉をした
保管庫内で使用するため、使用後も外に出ることもなく、麦などにしみ込んで残って
いくわけですね。ポストハーベストと言われておりますけれども。アメリカなどから
船の密閉された部屋に入れられて運ばれてきます。そしてさらに、日本へ来て倉庫に
入れられます。もう長期にわたってそういうところに密閉されて、そして農薬漬けに
なっているということです。
平成3年の12月9日に食品衛生調査会残留農薬・毒性部会合同部会が開催され、
そして、今後は所定の手続に従い、諸外国の意見を聴取した後、食品衛生調査会常任
委員会で審議を行うことになるとした上で、アミトロール等七品目については資料の
整備を待って検討することとなったというふうにしているんですね。
この検討すべきアミトロールなどの7品目の中にこのクロルピリホスメチルが入っ
ていました。このクロルピリホスメチルのみがいまだに基準値が設定されずに残って
いるわけです。その他の6品目というのは基準値が設定されたのです。もう12年も
たっているのに基準値が設定されないために制限されることなく使用されている。ポ
ストハーベストとしてクロルピリホスメチルが小麦に残り、給食パンに入って、問題
になっているわけです。
なぜこんなにほっておかれたのでしょうか。私は、先に既に指定してあるわけです
から、そういう意味でももっと早くにきちんと基準を決めなければいけなかったんだ
というふうに思っておりますが、その点いかがでしょうか。
●遠藤明食品保健部長
残留農薬基準の設定につきましては、当該農薬の毒性に関する動物試験成績等に基
づきまして、一生涯にわたり摂取した場合においても健康確保に支障がない量である
許容1日摂取量、ADIを検討するということが不可欠でございまして、クロルピリ
ホスメチルにつきましては、一昨年2月にも、審議会の下部組織でございます調査会
において審議をいたしましたが、遺伝毒性の有無等に関する追加情報が必要であると
の結論であったため、ADIの設定に至っていない、したがって基準等も設けられて
いないというふうな状況にあるわけでございます。
厚生労働省といたしましては、追加情報がそろうのを待ちまして調査会におきまし
て再検討をお願いしたいと考えておりますけれども、仮に追加情報が得られないとい
う場合におきましては、今回の食品衛生法改正においてポジティブリスト制を導入す
ることとなっているわけでございまして、国際基準を参考に暫定的な基準を設定して
対応をすることを考えております。
国産小麦には農薬はない●井上美代
これまで検出されて流通していた量をやはりポストハーベストとして認めてしまう
ような、そういう基準設定というのは絶対にすべきではないというふうに思いますの
で、これは直ちに改めてほしいというふうに言い置きまして、次へ移ります。
私は、次のところでは、クロルピリホスメチル、それからマラチオンですね、これ
がどの程度検出されたのか、まだ、輸入小麦の残留農薬、これは資料の_のところに
あります。輸入小麦の残留農薬として示してありますけれども、これを見ていただき
たいと思います。98、99、そして2000、2001年度で、これは検査件数に
対する検出件数の割合というのはアメリカからのものは90%台で、そして2つの農
薬が検出されております。2つというのは冒頭言いましたクロルピリホスメチルとマ
ラチオンです。カナダと比べても、アメリカからのものというのは検査件数に対して
検出された割合が非常に高いということが見えると思います。
もう一つ、資料の_がありますけれども、_は小麦の最新の厚生労働省の資料です。
平成13年度モニタリング検査結果、これは計画輸入分ですけれども、それで、これ
は産出国は不明ですが、クロルピリホスメチルは35件検査して18件が検出をされ
ております。マラチオンの方を見ますと、35件検査して25件から検出をされてお
ります。
この2つの農薬が市販のドーナツだとかケーキだとかパンにどれだけ含まれている
かの分析結果の結果を示しているのが資料の_です。この資料の_ですけれども、15
品名と、そして製造・販売者名が書いてあります。
資料_も見ていただきたいんですけれども、学校給食パンを分析したそれは結果で
す。この資料の_を見ますと、上から4つ目があります。その4つ目から、さきたま
ロール、イギリス食パン、フランスパン、黒パン、この4つというのは埼玉県のパン
です。なぜ農薬が検出されなかったのか、それは国産の小麦を使っていたからなんで
す。国産の場合の農薬使用は麦の成長期に使われるが、収穫期やそしてまた収穫後の
ポストハーベスト農薬として使用されていないから小麦にこの農薬が残らないという
ことなんですね。ここにやはり輸入小麦と国内でできた小麦の違いというのがあって、
それがここにNDNDというふうになっているわけなんです。
農水省に聞きますけれども、埼玉県での小麦の生産量、そして学校給食での利用状
況が分かりますでしょうか。また、埼玉県では国産小麦生産のためにどのような施策
を取っているのかということ、これもお聞きしたいと思います。また、農水省はどの
ような施策を取っておられるのかということもお聞きしたいと思います。御答弁よろ
しくお願いします。
●中川坦食糧庁次長
お答え申し上げます。
まず埼玉県におきます小麦の収穫量でございますけれども、14年産で約2万89
00トンということでございます。
それから、国産小麦の学校給食への使用についてどのような施策を取っているかと
いうことでございますけれども、農水省としましては、先ほど先生から御紹介があり
ましたように、国産小麦の学校給食への取組というのは各地で最近行われてきている
ということはよく承知をいたしておりまして、このような取組を更に推進をいたしま
すために、国産の麦を利用した製品の開発を促進する国内麦需要開発推進事業という
のを実施をしております。
これは、具体的に申し上げますと、国産の小麦というのはめん用には広く使われて
いるわけでありますが、パンを作るとなりますと、いろいろと技術的に解決すべき課
題もございます。そこで、国内産麦の加工利用技術の研究開発を支援していくという
のが1つの柱でございます。それから、そうして開発をされました技術につきまして、
食品加工メーカーの開発担当の方などに集まっていただいて、そこで情報交換をして
いただいて、そしてそれを、その技術を製品化につなげていくと、そういうことをい
たしております。現に少しずつ製品が出てきているという状況にございます。
私どもといたしましては、このような事業を通じまして、国産小麦の学校給食への
利用促進に努めてまいりたいというふうに思っております。
給食には国産小麦を●井上美代
この国産小麦で農薬の含まれない給食パンというのが作られることは本当に大事な
ことだというふうに思うんですね。子供たちはもう長いことそういうパンを食べたこ
とがないわけなんです。だから、今、全国的に少しずつ広がってきておりますけれど
も、やはり国内の小麦粉で作られたものをおいしく作っていただくように工夫して、
そしてやっていかなければいけないというふうに思います。
遺伝子の組み換え食品を食べて、そして食品添加物がもうありとあらゆる食品に使
われており、これらが混じって入っているわけです。これらが複合的になって、一定
の年月を経て乳幼児や子供たちに様々な悪影響を与えるのではないかというのがお母
さんの心配です。アトピーやアレルギーもたくさん子供たちいますので、そういう点
でも真剣にお母さんたち考えているところなんです。これらが子供たちに影響を与え
てくるんですけれども。
文部科学省にお聞きしたいんですけれども、もっと学校給食に国産小麦粉を使うよ
うに補助制度を設けるなどの施策を講ずべきではないかというふうに思っているんで
すけれども、その点いかがでしょうか。
●高杉重夫スポーツ・青少年統括官
先生御指摘のように、学校給食において使用する食材、これが安全性に配慮をされ
たものであるということは、児童生徒の健康や安全を確保するために重要なことだと
私どもも思っております。
学校給食において使用する食材、これにつきましては、食品衛生法等の基準を満た
すものとして一般に市販されているものの中から学校給食の実施者である市町村等が
判断で購入しているというふうな実態がございます。そして、先生御指摘のように、
より安全な食品を使用するという観点などから、国産の小麦を使ったパンを学校給食
で使用しているというところも増えてきております。
私ども、学校給食で使用する食材、それはそれぞれの実施者が判断して採用されて
いるところでございますけれども、やはり私どもとしましても、地域の産物を使用し
て、その地域の作ったところが目に見えるというような学校給食、これを進めていく
ということは重要だろうと思っておりまして、これからその実施につきまして指導資
料の中で取り上げたり、また研修会などを通じて指導をしてきているところでござい
ます。小麦粉等の使用につきましても、そういう中で指導を今後ともやっていきたい
と思っております。
給食材料は国産で●井上美代
千葉県で、雨宮正子さんという人が会長をしておられて、食文化研究会というのが
あるんですね。それは資料_を見ていただきたいんですけれども、ここにあるように
千葉県の学校給食から農薬が検出されたことから、学校給食に国産小麦を使うよう千
葉県と交渉して、千葉県は2002年の四月に30%を国産小麦に切り替えました。
この30%の数字は週刊朝日に出ておりますし、そしてまた雨宮正子さんたちの取組
については今年の3月の26日の日経新聞でも報道をされております。
文部科学省は、実情はよく聞き、都道府県、市町村任せでなく、国産小麦の使用、
国産の食材料を使うように検討していただくということを今言われたんですけれども、
農水省も同じだというふうに思います。
それで、私は、厚生労働大臣も閣僚の一員として、子供の健康を守るために、そし
てまた農業の振興にもなる国産小麦の学校給食での使用、そして小麦のみならず国産
の給食材料使用を大幅に増やすべきだと思いますけれども、どのような見解を持って
おられるでしょうか。大臣としての御見解をお聞きしたいと思います。
●坂口力厚生労働大臣
余り高くなっても具合悪いんでしょうから、安いにこしたことはないんだと思いま
すが、国産がいいのかどうかという、国産でしかし農薬が使っていないということが
前提の話だと思うんですね。国産でありましても農薬を使ってありましたら同じこと
でありますから、そうではないんだろうというふうに思います。できる限りそうした
ものを活用するということが広がっていけば、そうした運動と相まって健康も守られ
るのではないかというふうに思います。
「遺伝子組み換えは使っていません」はウソ●井上美代
やはり海外から来たのには遺伝子組換えも入っておりますし、そういう点でも私は
是非国産の小麦粉を使いながら学校給食をやっていくということが大事だと思います。
そこで、私は、この間この委員会で遺伝子組換えの食品を質問させてもらいました
けれども、今日は、私、スーパーなどを回りまして私の目の前に、これは納豆だとか
豆腐だとかおみそだとかコーンとか、そういうものを買ってまいりました。そして、
ここにどのように表示がされているかということなんです。皆さん方男性の方はおい
しいものをお召し上がりになりますけれども、余りいろんなものを見たりはなさらな
いんじゃないかと思いますけれども、これ一つ一つに遺伝子組換えではないとか、そ
れから遺伝子組換え大豆は使用していませんとか、それからこれはアメリカのコーン
なんですけれども、非遺伝子組換えと書いてあるんですね。だから、非遺伝子ですか
ら、遺伝子組換えは使っていないとかと、こういうふうに書いてあるわけなんです。
これは、なかなか国民の皆さんでもまだ十分理解されていないし、表示基準が私は、
もし国民の皆さん方がこれを見られたらおかしいんじゃないかというふうに、表示の
仕方が違うんじゃないかというふうに思っているんです。それは、この間も質問した
ところですけれども、遺伝子が5%未満入っていても、それはこういう表示で出てく
るということなんですね。だから、ここに遺伝子組換え大豆は使っておりません、使
用しておりませんと、このように書いてあっても、じゃ本当に使っていないかという
と、5%未満が使ってある。それでも使っていないになるわけなんですけれども、そ
こがやはりおかしいと思うんですね。スーパーに行ってずっと細かく見て歩きました
けれども、もう本当にほとんどの、まず遺伝子組換えでないというのがもう全部だっ
たんです。ないんです。
だから、そういうふうになっているという、この表示の問題ですけれども、この中
には厚生労働省許可、健康機能食品とまで書いているんですね。だから、やはり厚生
労働省から許可をしていただいたんだということで宣伝をしているわけなんですけれ
ども、それでやはり国民にそれでいいのかということを感じております。
厚生労働省は、遺伝子組換えの原料が5%であったらこれらは不当表示ではないと、
この表示は元々遺伝子組換えの原料がゼロであることを示すものではないということ
なんですけれども、その表示は不当表示ではないと言われるのかもしれませんけれど
も、しかしながら、何人もの人に聞きましたけれども、専門的な知識を持っている人
以外はほとんど中身のことを分からないんですね。その5%未満というところが分か
りにくいわけなんです。
だから、そういう点で、遺伝子組換え原料不使用とか非遺伝子組換え原料使用とか
いうこの表示というのはやはりやめて、きちんと改めるべきではないかというふうに
私は申し上げたいのです。五%未満と幾ら基準を決めているからといって、表示は、
5%入っていても入っていないと、使用していないと表示するわけですから、ここに
は国民を欺くもの、消費者を欺くものがあるんじゃないかと。だから、言ってみれば、
詐欺行為とも見られても仕方がないようなことになっているのではないかということ
に気付いたわけなんです。
だから、そういう点で、やはり遺伝子組換え原料が入っているかいないかというこ
とは検査ができるわけなんですから、遺伝子組換え原料不使用という表示はやめるべ
きだと思うんです。いかがでしょうか。そこのところを答弁願いたいと思います。
●遠藤明食品保健部長
現行の遺伝子組換え食品の表示についてでございますけれども、原産地の農場、集
荷場、港、加工場、卸売業者倉庫など、流通段階、様々なところを経て、保管庫ある
いは車両、船舶などを経由して運ばれてくるというふうなことで、その中で非遺伝子
組換え食品専用の完璧な流通ラインが整備をされない限りは、一定割合の遺伝子組換
え食品の混入が避けられないというふうな状況がございます。
そのような中で、当該農産物等が非遺伝子組換え食品であることの保証を、こうい
った流通の各段階で発行された証明書の累積によって確認せざるを得ないというふう
な状況でございまして、この証明書を信用した善意の事業者が当該農作物等に非遺伝
子組換え食品である旨の表示をして販売等を行うことはやむを得ないところがあると
考えております。
しかしながら、このような意図しない混入であっても、五%を超える場合には遺伝
子組換え食品の表示を義務付けているところでございますし、非遺伝子組換え食品の
表示については、こういった前提で行われているということについて消費者等に対し
周知に努めてまいりたいと考えております。
また、このような混入率の上限についても、できるだけ低いことが望ましいと考え
ますので、上限の数字について、今後、分別生産流通管理の技術の向上等に伴いまし
て、必要に応じ流通実態調査などを行って、今後その結果を踏まえつつ見直していき
たいというふうに思っております。
不当な表示はやめて
●井上美代
倉庫に入れて、倉庫の溝のところに遺伝子組換えのものがあるから、意図のない形
で入ってきているというので5%未満というふうに言っていらっしゃるんですけれど
も、私はこの間の質問の中で申し上げましたけれども、EUなどの研究もやはりやる
べきだと思うんですね。ただ溝に入っていたからそれで5%なんといっても、それは
科学性がないんですよね。
そうじゃないところも、倉庫もあるだろうし、いろいろですから、だから、そうい
う点では、私は、やっぱりこの問題というのは、5%未満で入っているのに、入って
いないなんて堂々と、しかももうそれはどこの会社でもやっているからというので、
すべてがもう、すべてが書いてあるんですよ。すべてに書いてあるんですよ。これだ
け遺伝子組換えが広がっているのに、みんな入っていないと思って消費者は買ってい
るんです。言ってみればだまされているんじゃありませんか。こういう状態を放置す
るわけにはいかないと思うんですよ。
だから、そのことで私は言っているわけなんですけれども、何としてもこれはやっ
ぱり改めていく。そのために研究が必要だったら、専門家に研究をさせればいいじゃ
ないですか。そういうふうにして変えていかない限りは、科学性もないのにこれが本
当に5%未満は入っているということが分かったら、国民は怒りに怒ると思いますよ。
だから、そういう点でも是非これは検討して改めるようにしていただきたいと思い
ますが、最後に大臣の御答弁を求めまして終わっていきたいと思いますけれども、大
臣、いかがでしょうか。
●坂口力厚生労働大臣
この問題は、流通いたします過程においてそれがどう処理されるかの問題でござい
ますから、流通過程をまず改革をしていかないことには直っていかないということだ
ろうと思うんです。
溝に入り込んだのが何%になるのかよく分かりませんけれども、そうしたところが
改善をされていけば最終的に改善されるというふうに私は思います。そのこともござ
いますし、それから農水省と一緒にこの表示の問題等も今検討いたしておりますから、
その中でその表示の仕方等につきましては検討していきたいというふうに思っており
ます。
●井上美代
それじゃ、終わります。
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