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□<医療費調査>病院間で1.5倍の差 同病名でも [毎日新聞]
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/science/medical.html?d=31mainichiF1031m122&cat=2&typ=t
<医療費調査>病院間で1.5倍の差 同病名でも (毎日新聞)
同じ病気、同じ重症度の患者が同じ治療を受けても、費用は病院間で1.5倍以上も違うことが多い。こうした実態が東京医科歯科大の川渕孝一教授(医療経済学)らの研究で分かった。例えば肺がん手術の場合は1.7倍違い、差額は90万円に達した。高い病院ほど入院期間が長く、薬の使用量や検査回数が多い傾向があった。病院には、治療費や入院期間について、他の病院との違いを含めた説明が求められる。
川渕教授らは、全国八つの大学病院の協力を得て、04年7〜10月の間に退院した患者2万4032人について、各病院に支払われた診療報酬や入院期間などを調査。厚生労働省が採用している、病状や治療法別の患者分類(DPC)に基づいて比べた。DPCは、同じ分類に属する患者なら、同程度の医療費となるとの想定で作られている。
患者は計1627分類に分かれた。データは、医療コンサルタント会社「アイブレイン」(神奈川県藤沢市、今西陽一郎社長)が分析した。
白内障で、他に病気がない患者の片目に人工レンズを入れる手術は、最も安い病院の1人当たりの平均医療費が約26万円、平均入院期間は3.6日だった。最も高額の病院では、同約39万円、12.5日だった。
出来高払い方式(実際の支払額とは異なる)で計算すると、最も安かった病院は、平均約7200円相当の検査をしていたのに対し、平均入院期間11日の病院は約3万7300円相当の検査をしていた。内服薬の量も約1400円相当と6700円相当と差があった。
肺がん手術では、病院ごとの平均医療費が最低124万円から最高215万円、平均入院期間も最短14日、最長51日とばらついた。
厚生労働省は昨年、全国の特定機能病院(大学病院やがんセンターなど82カ所)などを対象にDPC別の入院期間を調べ、病院の実名入りで公表した。例えば肺がん手術では平均9日から同47日までと差が開いたが、医療費は公表されなかった。
厚生労働省などの調査では、日本の平均入院日数は36.4日(03年)で、米国の5倍、ドイツの3倍以上に達する。ただ、米国では病院が経営効率を高めるため、早く退院させ過ぎることが問題になり、適正な入院期間を定める指針ができた。
川渕教授は「医療費の額や入院期間の違いは、(治療を効率よく進める体制など)病院の総合力が影響している可能性がある。妥当性を評価する中立の評価機関が必要だ」と指摘する。【高木昭午】
[毎日新聞10月31日]
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