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京都大大学院工学研究科の高岡昌輝助教授(環境工学)らの研究グループが、ごみ焼却の際に出るばいじんを大型放射光施設「SPring−8」(兵庫県)で分析し、ダイオキシンを発生させる触媒として銅化合物が働くメカニズムを解明した。ダイオキシン抑制策などへの貢献が期待される。21日に京大で開かれた「X線分析討論会」で発表した。
ダイオキシンは炭素や塩素などが結合した猛毒物質。塩化ビニールなどを含むごみを燃やし、ばいじんを冷却する時などに発生する。従来、ごみの銅線や基板などから出来る銅化合物が触媒になると推測されていたが、詳細は不明だった。
高岡助教授らは、家庭ごみのばいじんをダイオキシンが発生しやすい400度まで電気炉で加熱。エックス線で物質の成分が詳しく分かる「SPring−8」を使い、銅化合物の変化を観察した。その結果、塩化第2銅(CuCl2)が還元されて塩化第1銅(CuCl)や単なる銅になり、外れた塩素がダイオキシンを作る流れが判明した。実際、ばいじん1グラム当たりのダイオキシン量は、室温時の84ナノグラム(ナノは10億分の1)が400度では4900ナノグラムに増えた。
高岡助教授は「焼却時に薬剤を投入するなどして塩化第2銅を作らないようにすれば、ダイオキシン生成を抑制できる可能性がある」と話している。【野上哲】
毎日新聞 2005年10月23日 19時56分
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051024k0000m040063000c.html
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