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政治板よりリンク
http://www.asyura2.com/0510/senkyo15/msg/278.html
タイ 外国人向け豪華病院繁盛
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/tokuhain/20041207sq51.htm
今年8月、不覚にも食中毒で入院するはめになった。バンコクに赴任して2年、食中毒による入院は2度目だ。腹痛ばかりか、頭はフラフラ、足がもつれ、病室で6日間を過ごした。
ところが、症状が和らぐと、入院生活が意外と快適なことに気づく。待合室にクラシックの生演奏、個室にはテレビや冷蔵庫はもちろん、シャワーも完備。日本食のルームサービスもある。大病院が外国人向け“豪華ホテル”と化しているとは聞いていたが、これがそうかと改めて思った。
豪華病院は、政府も外貨獲得の手段として奨励している。政府統計によると、昨年タイを訪れた外国人患者は93万人。うち日本人は16万人で最も多い。
その先駆けとなったバムルンラード総合病院(554床、医師約700人)を取材した。患者の3分の1が外国人で、日本や湾岸諸国など140か国以上から年間延べ30万人以上が、がんや美容整形など様々な治療のため来院する。
院内を見て回ると、日本食、イタリア食レストラン、書店のほか、付き添い家族用のアパートも。病院食の献立は一流ホテルのシェフが作っているという。
市場戦略部長のルーベン・トラールさん(41)によると、1990年代半ばから質の向上に努め、97年から豪華路線に。2001年に外国人患者の誘致を始めた。「米国などで教育を受けた医師による国際水準の医療技術や、米国の約10分の1という低い患者負担に加え、病院臭さをなくしたのが大きい」と話す。
日本人顧客サービス責任者の田村優子さん(47)は「タイの医療技術が低いと思っていた日本人も、意識が変わるようだ」と言う。
ただ、これがタイの医療全般にあてはまるわけではない。タイでは2001年、貧困層などを対象に、1回30バーツ(約90円)で受診できる制度を導入したが、財源不足に陥る公立病院が続出している。報道などによると、公立病院では2年間で1000人の医師が離職した。
外国人患者は来年、100万人を突破する勢いという。有能な医師の豪華病院への一極集中はさらに進み、庶民の医療との格差はますます拡大しそうだ。(バンコク・吉形祐司、写真も)
(2004年12月7日 読売新聞)
http://www.riei.co.jp/thailand/07kaigo/
http://www.nri.co.jp/publicity/souhatsu/pdf/vol16_01.pdf
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