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(回答先: Re: インフルエンザワクチン:昨年度は4人死亡 [毎日新聞] 投稿者 町医者 日時 2005 年 9 月 30 日 23:11:55)
http://www.chironoworks.com/ragnarok/psychology/log/eid39.html
一部、抜粋しておきます。
●健康に悪い健康保護運動
環境保護運動といえば、昨今の凶悪な化学物質の害を押しとどめるために日々運動を頑張っているか、或いは環境環境と叫ぶ姿が胡散臭がられるのどちらかで捉えられる事が多いと思います。
しかし、どちらに判断するにせよ、化学物質は体にも悪いし環境にも悪いというのは一般的に判断されていることだと思います。
なかでも、塩素といえば環境運動化には嫌われる物質の代名詞です。第1次世界大戦では毒ガスとして使われましたし、現在では悪名高いダイオキシンと関連しているとして塩ビ製品が過剰に嫌われました。
また、浄水場で塩素殺菌をするとクロロホルムが出現します。このクロロホルムは発ガン性があるといわれ、アメリカのEPA(米国環境保護庁)では1995年に水道水のクロロホルム濃度を今までよりも遥かに低くするように提案しました。
もっとも、この発ガン性というのはものすごい量のクロロホルムをマウスに摂取させたらガンが発生し、それを低濃度にして人体にそのまま適応したらそうなるというだけという代物でした。
塩素に発ガン性のリスクがあるのは事実です。そして、1991年に塩素による発ガンリスクを恐れたペルーでは実際に水道水の塩素殺菌が中止されました。その結果国民が手に入れたのは、塩素不使用による健康ではなく、不衛生な水を使用したことによるコレラの大流行です。この年、ペルーでは数十万人がコレラに感染し、約7000人が死亡しました。
また、この国だけではなく世界の発展途上国では一年間で2万5000人が不衛生な水による感染症で死亡しています。
●健康に悪い環境保護運動
20世紀中盤に、DDTという強力な殺虫効果を持つ化学物質が大評判となりました。
この物質は、非常に安価に生成できるにも関わらずほとんどの昆虫に抜群の殺菌効果を持ち、なおかつ人体には無害という代物で、シラミ・ノミ・蚊を撲滅し、チフスやマラリアを駆逐。
スリランカでは、14年間に渡ってマラリア撲滅運動を行い、DDTを散布したところ、年間250万人も発症していたマラリアの患者数は、なんと31人に激減しました。
しかし、1962年に環境運動家レイチェル・カーソンが「沈黙の春」という本の中でDDTを悪役と認定してから、DDTの評判は大逆転。野生動物(鳥類)が死ぬ、ガンが発生する、環境に残留し続けるという主張が一気に広まり、DDTに耐性を持つ昆虫が発生したことも相まって、DDTの使用禁止を訴える運動は一気に高まりました。
さて、本当にDDTはそれほどまでに環境に悪いかと問われると、その後に実験を行なったところ、土壌に残留するというのは、土にDDTを10倍も撒いて暗所に保存するというやり方でやった乱暴なもの。本来の土壌で試したところ土壌生物がDDTを消化するので約2週間で消滅し、海水中の場合は一ヶ月でほとんどが霧散することが判明しました。また、人に対する発ガン性も確認されていません。
その後、DDT散布が禁止されたスリランカでは、マラリア患者は再び250万人に逆戻りしました。
●バカげた二者択一しか存在しないはずがない
中世錬金術師のパラケルススは「あらゆる物質は毒である。毒であるかそうでないかを分けるのは、その量だけである」と主張しました。
要するに、この手の問題は「使うか禁止か」というバカげた二者択一を問うのではなく「適切な量はどれぐらいか」という問題です。
無制限に塩素などを使い続けてしまうと本当に健康を害しますし、DDTは十数年間使われ続けた結果、DDT耐性を持つ昆虫が出現し現在500種が確認されています。明らかに過剰使用の結果です。また、哺乳類には無害でも鳥類には影響があるので、使用には慎重を要します。
だからといって、塩素の禁止は不衛生な水による感染を増やしてしまい、発ガンリスク以上の人命を奪います。DDTの使用禁止は激減したマラリアで苦しむ人々を再び元に戻しました。化学製品を毛嫌いし全く使わないことは、健康どころか助かるはずの命を奪うことになるのです。
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まったくややこしい話です。
リスクとベネフイットという概念は、記憶によればアメリカで「デラニー条項は時代遅れだ」という論争がもちあがった頃から表面化されたと記憶していますが、確かに「発癌物質を含む食品添加物は、どんな濃度においても禁止する」とするデラニー条項に対し、分析技術の向上やその後の研究において、遂にはビタミンAにすら発癌性が見出されるところまで来てしまった。
これでは、ニンジンすら食えないことになる。(爆)
http://members.at.infoseek.co.jp/gregarina/I1H.html
インフルエンザワクチンにしろDDTにしろ塩素にしろ、慎重に検討すべきであるという意見に異論はありませんが、少なくとも “ある一つの理論” を判断根拠として規制したり禁止したり排除したりすると、あとでとんでもないしっぺ返しをくらう。
一般人として様々な情報に接する我々が心すべきことは、情報というのは “無味無臭なもの”であり、ちゃんと咀嚼するまでいたずらにヒステリーを起こすべきではない、ということでしょうね。
尚、参考としてこんな話も。↓
http://members.aol.com/satoky/hayfever.html
●花粉症の話から 〜 戦後寄生虫を駆逐したことによって、日本人はその後アレルギー疾患に苦しむことになる。
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