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ワニの血液を採取、抗生物質開発へ 豪研究者ら
2005.08.28
Web posted at: 14:08 JST
- REUTERS
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200508280004.html
シドニー(ロイター) オーストラリア北部の熱帯地域で、研究者らがワニの血液採取を進めている。ワニには非常に強い免疫力があるため、血液の成分から強力な抗生物質をつくる研究に取り組んでいるのだ。一般的な細菌のほか、エイズウイルス(HIV)などにも効果が期待されるという。
「ワニの縄張り争いはすさまじい。脚を引きちぎられるなどして重傷を負うワニも多いが、病原菌だらけの環境にいながら、ほとんどの場合感染症もなく、素早く回復する」――研究チームはこう指摘する。チームを率いるオーストラリア人科学者、アダム・ブリットン氏によると、ワニの免疫機構を調べた98年の研究では、血液中の抗体に、ペニシリンの効かない黄色ブドウ球菌などを殺す働きがあることが分かったという。また「試験管中のHIVにワニの血清を加える実験では、多くのウイルスが死滅した」と、ブリットン氏は語る。同氏はワニの免疫力について「細菌の頭に銃を突きつけ、引き金を引くようなもの」と説明。チームではこの強い作用を利用し、人間が服用したり、傷口に塗ったりできる抗生物質の開発を目指している。
血液の採取は、北部準州の州都ダーウィンを拠点に実施されている。野生のワニを含め、河川や海にすむさまざまな種類を捕獲して、後頭部の太い血管に針を刺す。十分な血液が得られたら、そこから抗体を分離することになる。
ブリットン氏によると、ワニの免疫機構は、そのまま人間向けの薬に使うには強力すぎる可能性もある。チームが新薬の発売にこぎ着けるのは、まだ数年先になる見通しだという。
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