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航空乗務員の被曝、宇宙線対策に指針 文科省が作成へ
2005年08月29日16時35分
http://www.asahi.com/national/update/0829/TKY200508290248.html
宇宙線の被曝(ひばく)による航空機の乗務員への健康影響を防ぐため、文部科学省は、航空会社に健康管理を促す指針を作成することを決めた。避けるべき被曝線量の目標値を設定し、社員教育の必要性なども盛り込む。欧米主要国では法律や指針による航空乗務員の被曝規制があるが、日本にはなかった。9月に開く作業部会で細部を詰め、年度内にまとめる。
航空機の乗務員は、中性子などの宇宙線に長時間さらされるため、地上の勤務に比べて被曝量が増える。宇宙線との因果関係は不明だが、欧米では皮膚がんや乳がんの発生率が、航空乗務員で高いとの報告もある。
航空機に年1000時間搭乗した場合は推定5〜6ミリシーベルト、平均的な800時間程度の搭乗でも3〜4ミリシーベルトの被曝量になる。国際放射線防護委員会(ICRP)の基準では、被曝量が年間1ミリシーベルトを超える場合、何らかの対応が必要としている。
文科省は昨年7月から専門家による議論を重ねて、指針による健康管理が必要と判断した。目標値のほかに被曝量の推計方法、被曝量を減らす手法、被曝影響の実態、教育訓練の必要性などを指針に盛り込む考えだ。
ICRPは90年に宇宙線による被曝を「職業被曝」と位置づけるよう勧告した。国内では日本航空で約1万1000人、全日空で約6000人の乗務員が勤務しており、日本乗員組合連絡会議などの関係団体が90年代から国に繰り返し、対策を求めていた。
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