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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050816i401.htm
次世代の産業基幹技術として期待される「ナノテクノロジー」(ナノは10億分の1)で扱うナノ粒子が、健康に与える影響について、文部科学省は7月から、大規模な調査研究プロジェクトを開始した。
超微細なナノ粒子が体内に入ると肺などに蓄積し、アスベストのような健康被害が起こりうるのではないかと、海外で議論されており、日本でもこの問題に取り組む必要があると判断した。
プロジェクトには、独立行政法人・産業技術総合研究所(産総研)を中核機関に研究者約70人が参加。国内外の研究データの収集・評価などナノ粒子の毒性の検証を予定。来年3月までに政策提言をまとめる。
ナノ粒子の安全性については、議論の基盤となるナノ粒子の定義自体が確立していない。環境中にどれくらいあるのかを計測する方法も確実なものはないとされ、「有害性を示す科学的根拠はまだ得られていない」(経済産業省)というのが一般的な見方だ。
一方、米サザンメソジスト大は、ナノ粒子の一種、フラーレンを含んだ水で魚を48時間飼育すると、フラーレンが脳に蓄積し、脳細胞に損傷が見つかったと報告。また、米航空宇宙局の研究で、極細の針状物質であるナノチューブはアスベストと形状が似ており、大量に吸い込むと肺を傷つけるとの実験結果もある。
英国王立協会は昨年7月、ナノ粒子の環境への排出を可能な限り避けるべきだなどとする提言をまとめた。
プロジェクトでは、ナノ粒子が環境に与える影響やナノ技術が社会に受け入れられるための方策などについても研究する。
代表を務める阿多誠文(あた・まさふみ)産総研シニアリサーチャーは「危険性ばかりをむやみに強調するのではなく、科学的データを共有すべきだ」と話している。
(2005年8月16日3時6分 読売新聞)
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