★阿修羅♪ > 不安と不健康10 > 351.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/388504
2005.7.28 【骨代謝学会速報】
フラボノイドの一種でタマネギに多く含まれるケルセチンを骨粗鬆症モデルマウスに投与したところ、4週間後、骨密度の減少が有意に抑制したことを、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部の辻光義氏らが、「フラボノイド化合物ケルセチンの骨粗鬆症予防効果とその作用機構」と題したポスター演題の中で発表した。
ケルセチンには、ガンや動脈硬化などの原因である活性酸素を抑える抗酸化作用と、花粉症やアレルギー性皮膚炎に対する抗炎症作用があることが報告されているが、骨量への影響に関してはまだはっきりしていない。
この研究では、卵巣を摘出した骨粗鬆症モデルマウスを作成し、対照群には偽手術を行った。術後3群に分け、非投与群と対照群にはコントロール食を、他の2群にはそれぞれケルセチン0.25%および2.5%を添加した食餌を与えた。
投与4週間後、第3腰椎の骨密度を測定したところ、ケルセチン2.5%群では非投与群に比べて有意に骨密度の減少が抑えられており、対照群とほぼ同じ程度の骨密度になっていた。一方、血清カルシウムやリンの濃度および子宮の重量には変化がなかった。
またケルセチンは植物エストロゲンとしての作用をもつとの報告があるため、辻氏らはin vitroでエストロゲン受容体(ERα、β)に対する活性を調べた。その結果、大豆由来の植物エストロゲンであるイソフラボン(ゲニステインとダイゼイン)はエストロゲン受容体に作用して活性が見られたが、ケルセチンでは活性は示さなかった。
このことから辻氏らは、タマネギやホウレンソウ、パセリなど、ケルセチンを含有する野菜を積極的に摂取することが、骨粗鬆症予防に有効」であり、「イソフラボンとは異なる経路で生体に作用すると結論づけている。(八倉巻尚子、医療ライター)
▲このページのTOPへ HOME > 不安と不健康10掲示板