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http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050716k0000m040135000c.html
血液中の総コレステロールの値は、心筋梗塞(こうそく)を発症する危険性とほとんど関係がないとの調査結果を、青森県立保健大の嵯峨井勝教授(環境保健学)らが15日、東京都内で開かれた日本動脈硬化学会で発表した。関係するのは血圧や「善玉」と言われるHDLコレステロールの値だった。嵯峨井教授は「総コレステロールより血圧に注意し禁煙と運動で善玉コレステロールを増やすべきだ」と訴えている。
同学会は、血液1デシリットル中の総コレステロールが220ミリグラム以上を「高コレステロール血症」と定め、心筋梗塞の可能性が高まるとして、喫煙者や45歳以上の男性、55歳以上の女性は220未満に抑えるべきだとの指針を発表している。220以上は全国で2300万人と推定されるが、今回の調査は指針に疑問を呈する形となった。
嵯峨井教授らは、04年度に青森県内で健康診断を受けた40歳以上の男女1491人について、総コレステロール値やHDL、血圧、年齢、性別、喫煙の有無などを調査。全国の男女5万人を6年間追跡して心筋梗塞の発症率を調べた別の調査と比較し、各個人が健診後6年間に心筋梗塞を発症する確率を計算した。
総コレステロールが260程度でも、大半の人の発症率は1%未満にとどまった。180程度でも、喫煙などの影響で同約5%に達する人もおり、総コレステロール値と心筋梗塞の発症率にはほとんど関係がなかった。【高木昭午】
▽佐久間一郎・前北海道大講師(循環器科)の話 私たちが北大で患者と健康人計約2500人を比べた分析でも、心筋梗塞の発症と総コレステロールに関係はなく、あるのは血圧やHDLだった。学会の指針は、遺伝的にコレステロールが高まって心筋梗塞を起こしやすい人を含むデータをもとに作られた可能性がある。
毎日新聞 2005年7月16日 3時00分
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