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銭湯:健康増進の場に 体操や血圧測定も→要介護の予防
◇銭湯で健康に
銭湯をお年寄りの健康増進の場として活用する自治体が増えてきた。楽しく、いつまでも元気に過ごしてもらおうという目的。血圧測定や軽い体操をし、体をほぐしてから入浴、裸のコミュニケーションに会話も弾み、身も心もはつらつとしそう。「銭湯離れ」にも有効な活用法になりそうだ。【藤原尚美】
午前10時前、千葉市花見川区の「花園湯」(細岡幸雄さん経営)がにぎわう。番台前で血圧を測る人、「前に話したお人形の作り方よ」と情報交換している女性たちもいる。市が高齢者の健康増進を目的として始めたプロジェクト「ミニデイ銭湯」の風景だ。
プロジェクトが始まったのは3年前。市内12カ所の銭湯やスポーツクラブなどで月2回行われる。60歳以上の市民が対象で、メニューは健康チェックや体操など。要介護状態にならないための予防が主な目的だ。開店前の時間帯に無料で行われている。
「花園湯」では毎回、保健師による血圧測定と問診から始まる。「高めの血圧ですね。続くようならお医者さんに行った方がいいかもしれない」とアドバイスされる人も。健康チェックは毎回記録され、一人一人の体調変化が把握できる。
問診後は、脱衣場で約40分間の体操。目標は「自分の体は自分で治す。悪くはしない」で、無理せず体を曲げたり伸ばしたりする。参加者の東昌美さん(65)は「運動が大事と分かっているけど、一人ではやる気がしない。ここではみなさんと一緒に楽しくできる」と話す。
同市は、年度始めに参加者を募集するが、抽選になるほど人気の高い施設もあるという。
◇「出会いの場」にも
一方、東京都品川区でも、「出会いの湯」プロジェクトとして週1回、銭湯41カ所で健康体操やカラオケが無料で行われている。65歳以上の区民が対象で、95年度から実施している。
同区の「松の湯」(伊東正博さん経営)では毎週1回、体操かカラオケを隔週で行っている。「カラオケ」は一人がマイクを持つスタイルではなく、参加者全員が指導員と合唱する。滝沢サエコさん(66)は「浴場でおなかから声出すと楽しいわよ」。奥英子さん(66)も「お友達増えたし、おしゃべりしていい気分転換」と言う。
銭湯でのコミュニケーションは、心にも効くらしい。
◇活用事業に補助金
公衆浴場として親しまれた銭湯だが、全国的に「銭湯離れ」が進み、閉鎖に追い込まれるところも多い。厚生労働省の調べでは、96年は全国に約9400カ所あったが、03年には約7300カ所にまで激減している。
同省は今年4月、「健康増進や交流の促進」「銭湯の振興」を目的に、自治体が銭湯を活用した事業を行う場合、補助金を給付することを決めた。
今後、「健康入浴推進委員」を育成して健康情報の提供や、入浴マナーの普及活動に取り組むことも提案。住民の健康増進の拠点となる銭湯が、さらに増えそうだ。
毎日新聞 2005年7月12日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/news/20050712ddm013100079000c.html
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