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(回答先: ブラジル、エイズ薬を提供するアボットと交渉妥結、非ブランド薬生産せず[Independent、BBC] 投稿者 ネオファイト 日時 2005 年 7 月 09 日 16:26:54)
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/384982
2005.7.8
ほとんどの大学生は、自分がHIVに感染した場合、そのことをパートナーに伝えるべきと考えているが、実際に伝えるのは難しいとも認識している−−。日本の大学生を対象とした意識調査で、彼らがHIV・エイズをどのように受け止めているのか、その一端が明らかになった。千葉県衛生研究所の柳堀朗子氏らが7月4日、ポスターセッションで発表した。
日本のHIV感染は、若い世代、特に男性で急増している。厚生労働省エイズ動向委員会の報告では、日本国籍の男性(20〜24歳)の場合、2003年に新規のHIV感染者は55人となり、1985年以降初めて50人を超えた。そして翌2004年には、77人に急増している(図)。
エイズ国際会議では、こうした若い世代の問題を取り上げるものが少なくなかったが、柳堀氏らの発表もその1つだった。
研究グループは、アンケート用紙を手渡しで配布。回答は郵送で回収した。対象は、4大学の学生541人。年齢は18〜28歳。学科は看護学科、人間学科、ビジネス学科など。調査期間は2003年12月〜2004年1月だった。
310人から回答があり、回収率は57.3%だった。男性が142人、女性が168人。なお、女性の回答者の64.3%は看護学生だった。
調査では、まずHIV感染経路について尋ねたが、売春、乱交、薬剤使用を挙げる人が男女ともに多かった(80%から60%、複数回答、n=男性134、女性166)。HIV感染についての知識は、高いことがうかがえた。
以下、HIV・エイズに対する意識を調べるため、いくつかの設問を提示し、「そう思う」「そうは思わない」などの選択肢方式で回答してもらった。
たとえば「私がHIV陽性/AIDSだった場合、愚か者として見られるだろう」との設問では、「そう思う」が男女ともに20%、「たぶんそう思う」は男性が40%弱、女性が50%に上った(n=男性166、女性133)。
また「私はHIV感染者が作った料理を食べるだろう」との設問では、「そう思う」が男性で20%弱、女性で10%強だった(n=男性133、女性165)。逆に、「たぶんそうは思わない」「そうは思わない」が男女とも60%を超えていた。発表者らは、「食べものからHIVが感染しないことを分かっていても、HIV感染者が作った料理を食べないとの回答が多かった」と指摘、今後の課題に挙げた。
HIV検査についても聞いているが、「機会があったら検査を受けたい」との回答は、女性(n=168)で80%近く、男性(n=133)で60%に達していた。男性より女性の方が、HIV検査に積極的な姿勢を示していた。
予防面でも質問しているが、直近のセックスでコンドームを使ったかどうか尋ねた設問では、女性(n=114)の20%、男性(n=100)の30%弱が使っていなかった。また、男女とも60%もが、「パートナーがHIV陽性かどうかは知らない」と回答した(n=男性96、女性112)。
調査では、自分がHIVに感染した場合にその事実をパートナーに伝えるべきかどうかも尋ねている。その結果、女性の80%弱、男性の60%強が「伝えるべき」と回答した(n=男性129、女性167)。しかし、実際に伝えられるかどうかを尋ねた設問では、「とても困難」と「困難」を合わせた回答が男女とも80%近くに上っていた(n=男性128、女性166)。発表者らはこのギャップを重視、「彼らが実際に行動に出るために何が必要かを考えなければならない」(柳堀氏)と考察していた。
教育現場では、エイズ予防のためのカリキュラムをどのように組み立てるか試行錯誤が続いている。柳堀氏は、ロールプレイを取り入れたカリキュラムや仲間同士で問題解決に取り組むピュアカウンセリングの手法などに期待を寄せていた。(三和護、医療局編集委員)
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