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検査の全員からPCB、高齢者ほど濃度高く…千葉大
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050620i315.htm
20―60歳代の男女145人を対象に血液中のPCB(ポリ塩化ビフェニール)濃度を調べたところ、全員からPCBが検出され、年齢が高いほどPCB濃度が高いことが、千葉大学の調査でわかった。
調査は今年2月、各年代ごとに協力者を募集し、145人分の血液を分析した。その結果、全員の血液から最高で1グラム当たり5・27ナノ・グラム(ナノは10億分の1)、平均で0・65ナノ・グラムのPCBが検出された。一方で、食生活や生活環境などと血中PCBとの相関関係はわからなかった。
測定結果について同大の森千里教授は「健康への影響を心配する濃度ではない」としながらも、「PCBの血中濃度からみると、ダイオキシンなどほかの残留性化合物もある程度血液中に蓄積されていると予測される」と指摘する。
PCBはコンデンサーの絶縁油などに使われる化学物質で、環境中で分解しにくく、主に魚などの食物を介して人に蓄積する。1968年にはPCBが混入した米ぬか油によるカネミ油症事件が起こったが、当時は血中PCB濃度を測定する技術がなく、発症5年後の濃度測定では患者平均で7ナノ・グラムだったという。
森教授は「今回の調査のように比較的安価にできるPCBの簡易測定を広く実施すれば、人間の体にどれだけの化学物質が蓄積しているかある程度予測できる。将来世代への影響を防ぐためにも早期の検査態勢の整備が必要」としている。
(2005年6月20日21時31分 読売新聞)
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