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2005年06月14日06時10分
人間とチンパンジーにしか感染しないC型肝炎ウイルス(HCV)を培養細胞の中で増殖させ、感染性のあるウイルスを作り出すことに、東京都神経科学総合研究所の脇田隆字(たかじ)・副参事研究員(ウイルス学)らのグループが成功した。これまで、ウイルスによる実験はチンパンジーに限られ、HCVだけに特化した薬の開発はあまり進んでいなかった。13日付の米科学誌ネイチャー・メディシン電子版に発表した。
脇田研究員らは、激しい症状が出る劇症肝炎患者のHCVに着目した。血液から取ったHCVのリボ核酸(RNA)を培養細胞に入れたところ、2〜3日後、ほぼ同じ形や大きさのウイルスが細胞から分泌された。チンパンジーへの感染も確認できた。ウイルスが細胞に感染する過程や複製される仕組みの解明、HCVに標的を絞った薬の開発につながるという。
大阪大微生物病研究所の松浦善治教授(ウイルス学)は「感染性のあるウイルスを細胞で作り出せるという初めての報告で、世界的に見ても評価できる。治療薬の効きにくいタイプのウイルスを作り出せるかといった改良の余地はあるが、研究をもとにHCVの解析が進むのではないか」と話している。
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