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http://www.asahi.com/science/news/TKY200505160276.html
2005年05月16日
皇居外苑のお濠(ほり)で大量のコイが死んでいるのが見つかり、環境省は16日、コイヘルペスウイルス病が原因と発表した。同日までに、外苑にある13濠のうち、7濠から計162匹の死骸(しがい)が確認された。
同省によると、6日に3濠で計4匹、9日に5濠で25匹、10日に4濠で38匹が見つかった。その後もほぼ毎日、十数匹ほど見つかっている。
お濠の水は、雨水とわき水で外の河川とはつながっていない。濠内の水を装置で循環させており感染が広がったらしい。あふれた水は公共下水道へ流れて処理されるため一般河川などへの感染拡大のおそれはないという。ウイルスが自然発生することはなく、同省は人為的に持ち込まれた可能性もあるとしている。
農林水産省によると、コイヘルペス感染例は03年10月以降、41都道府県で1010件。今月初めには静岡県や大分県で見つかっており、「今月に入り、水温が上がってウイルスが活発化してきた」(同省)という。
皇居には環境省が所管する12濠(計37万平方メートル)と、宮内庁所管の二重橋濠がある。死骸が見つかったのは日比谷、馬場先、大手、和田倉、桔梗(ききょう)、清水、桜田の各濠。
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