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http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20050514k0000m040069000c.html
食用キノコのスギヒラタケを食べ急性脳症で死亡した53歳の女性の脳に、特異な組織破壊があったことが、由利組合総合病院(秋田県由利本荘市)や東京都神経科学総合研究所などの調べで分かった。患者の脳に異常が見つかったのは初めてで、死因の究明につながる可能性がある。13日に宇都宮市で開かれた日本神経病理学会で発表された。
女性は昨年10月、意識低下で入院。発熱やけいれんを繰り返し、約1カ月後に死亡した。女性は約1年前から慢性腎不全で透析治療を受け、入院前にはゆでたスギヒラタケを食べていたという。
解剖結果によると、大脳皮質深部の白質、脳幹、小脳などに組織の破壊が見られた。これらの病変は腎不全が原因とは考えにくいという。また、大脳皮質の神経細胞には、死亡直前の心肺停止で起きたと見られる虚血性の変化もあった。
東京都神経科学総合研究所の新井信隆・臨床神経病理研究部門長は「組織の壊れ方を確認したのは初めて。脳症の治療を考えるうえで見逃せない結果だ」と話す。
患者の脳に異常があったとの報告は動物実験も含めてなく、高崎健康福祉大の江口文陽教授(健康栄養学)は「1例だけでは結論を出すのは難しいが貴重な報告。スギヒラタケの抽出液で実際に脳組織の破壊が起きるかどうかを動物実験で確かめたい」と期待を寄せる。
厚生労働省によると、昨年10月から11月にかけて、スギヒラタケを食べて脳症となったケースが全国で59件報告されており、うち19人が死亡している。【中村牧生、関東晋慈】
毎日新聞 2005年5月13日 20時08分
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