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http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20050517k0000m040099000c.html
佐賀女子短大(佐賀市)の長谷川亨教授らの研究グループがアルツハイマー病の発生メカニズムの一つを解明し、16日発表した。健常者の脳にも微量ながら存在するホモシステイン酸が働きかけて、アルツハイマー病の原因たんぱく質(アミロイド)を脳神経細胞内に蓄積させ、細胞死を引き起こすというもの。ホモシステイン酸をアミロイドに働きかける原因物質として特定したのは初めて。
アルツハイマー病は認知(痴呆)症の代表的な疾患。アミロイドが脳内に沈着、神経細胞が死滅し、最終的に脳が委縮することで発病する。その際、アミロイドの生成、蓄積が発病の中心的役割を担っているという。
長谷川教授らは8年前から、このアミロイドの蓄積と細胞死の関係を研究。その中で、アルツハイマー病の危険因子として知られるアミノ酸(ホモシステイン)の酸化代謝物であるホモシステイン酸の毒性に着目。生きた神経細胞で実験した結果、ホモシステイン酸がベータアミロイド42を細胞内に蓄積させ、それが細胞死を引き起こす作用があることを確認した。現在、研究グループのうち米国立衛生研究所(NIH)のチームが、動物実験を続けている。
長谷川教授は「ホモシステイン酸が作用しなければ、アミロイドは蓄積されず、細胞死は生じない。アミロイドの生成をいかに抑えるかが中心だったアルツハイマー病治療の研究にブレーキを駆けることになると思う」と指摘。「今後はホモシステイン酸の毒性を弱めるような研究と薬剤の開発が必要だ」と話している。【阿部義正】
毎日新聞 2005年5月16日 21時23分
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