現在地 HOME > 不安と不健康10 > 109.html
★阿修羅♪
|
現在地 HOME > 不安と不健康10 > 109.html
★阿修羅♪
|
|
| Tweet |
(回答先: “常識”覆す？野菜や果物摂取は大腸がん予防にならず（読売新聞） 投稿者 シジミ 日時 2005 年 5 月 10 日 21:42:58)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/news/20050513k0000m040084000c.html
肉や脂肪を多く食べる「欧米型」の食事と、漬物など塩分の多い食品を多く食べる「伝統型」の食事はいずれも、女性が大腸がんの一部の「結腸がん」にかかる危険性を高めることが、厚生労働省研究班（担当研究者＝金美環・元国立がんセンター臨床疫学研究部外来研究員）による大規模調査で分かった。男性や、女性でも大腸全体を見た場合には、食事と大腸がんに明確な関係はなかった。日本では大腸がんが急増しており「食事の欧米化が主因」と言われてきたが、定説に疑問を投げかける結果となった。
国際対がん連合（本部・ジュネーブ）のがん専門誌に１２日、論文が掲載された。
研究班は９０年に、岩手、秋田、長野、沖縄の４県に住む４０歳から５９歳の男女計４万２１１２人にアンケートし、飲食物４４品目について日常的に摂取する量を聞いた。その後、１０年間追跡調査し、大腸がんにかかったかどうかを確認した。
肉やバター、パンなどを食べる量で全体を四つに分けて解析。最も多く食べるグループの女性は、最も少ないグループに比べ、大腸のうち肛門（こうもん）に近い部分を除いた「結腸」のがんにかかる率が２．２倍に増えていた。大腸全体でみると、がんにかかる率は約１．５倍だったが、統計的に意味のある差ではなかった。
一方、漬物やタラコ、干し魚、みそ汁などを食べる量で同様に解析すると、最も多いグループの女性は、最も少ないグループに比べ、結腸がんになる率が２．１倍になった。大腸全体のがんも１．５倍あったが、統計的に有意ではなかった。
男性では、どちらの分類でも、統計的に有意な差は見られず、研究班は「食事より、飲酒や喫煙の影響が大きかった可能性もある」とみている。
同じ研究班は９日に、野菜や果物を多く食べても大腸がんの予防には役立たないとの研究論文を、米国の専門誌に発表している。研究班メンバーの大谷哲也・国立がんセンター予防研究部研究員は「食事の欧米化が大腸がん増加の主因とされてきた理由は、ハワイに移住した日本人に大腸がんが多かったことなどによる。今回の結果をみると、実際には大きな要因でないのかもしれない。こうした調査結果は初めてで、さらに研究が必要だ」と話している。
大腸がんによる死者は０３年に全国で約３万９０００人。人口の高齢化を考えても、死亡率は最近５０年で約２．３倍に増えている。【高木昭午】
▽愛知県がんセンター研究所の田島和雄疫学・予防部長の話 調査の結果は尊重すべきだが、一つの調査だけで決定的なことを言うのは難しい。今回は９０年代の調査で、「食事の欧米化が少ない」と分類されたグループでも、大腸がんの少なかった昔と比べれば欧米化しており、差が出にくかったとも考えられる。
毎日新聞 2005年5月12日 20時28分
▲このページのＴＯＰへ HOME > 不安と不健康10掲示板
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。