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(回答先: 明治安田生命 保険金不払い 5年で1053件52億円 ← 調査報告書 (しんぶん赤旗) 投稿者 gataro 日時 2005 年 10 月 22 日 20:38:48)
◇解説◇ 【“安心”裏切る背信】 「しんぶん赤旗」10月22日 15面
明治安田生命保険で保険金不払いの違法営業が広く行われていた背景には、根深い利益至上主義の経営体質があります。その芽は旧明治生命時代にさかのぼります。明治生命と安田生命は二〇〇四年合併。合併後、保険金の支払い基準は明治側の厳しいものが適用されました。
旧明治は〇二年三月、明治安田でも社長になった金子亮太郎社長のもとで「支払い査定力を強化し、死差益の拡大を目指す」ことを経営計画に掲げました。死差益とは、死亡保険の保険金支払い見込み額と実際の支払額との差額のこと。実際の支払額が見込みより少なければ、死差益による利益が生まれます。死差益の確保・拡大は安定した収益源でした。死差益拡大のために保険金支払いの基準を厳しくし、支払いを減らす方針をとったのです。
この方針のもと、違法営業が横行しました。営業成績を伸ばすために、営業職員は、契約者の病歴や入院歴を知りながらも商品を販売することを強要されてきました。営業所の所長が職員のヂータを悪用し架空保険契約をつくっていたという事件もおきています。
明治安田生命が行政処分を受けたにもかかわらず、生命保険会社の業界団体、生命保険協会は四月、同社の金子氏を次期会長に内定。七月に金成績を子氏が就任を辞退したとはいえ、企業モラルを軽視する業界の姿勢を示しました。
さらに、同社以外にも大手生保十社すべてで不適切な不払いがあったことがわかっています。
生保会社は契約者に安心を売ることが仕事です。契約期間が長期になる分、契約者が支払う保険料は高額になります。生保会社には、保険の本来の使命に立ち返り、国民の信頼を取り戻すことが求められています。 (中村美弥子)