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「為替」 米株式急落でドル上値重い115.66円→115.29円、原油一時60ドル割れ/ニューヨーク外国為替市場概況
「米株式急落でドル上値重い115.66円→115.29円、原油一時60ドル割れ」ニューヨ
ーク概況 2005年10月21日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:43JST 「米株式急落でドル上値重い115.66円→115.29円、原油一時60ドル割れ」
【ロンドン市場概況】
20日のロンドン外為市場では、イギリスの9月小売売上高が予想を大幅に上回る上
昇を示したことを受けてポンド買いが強まり、ポンド・ドルは1.7615ドルから
1.7691ドルまで上昇した。ポンド・ドルの上昇をきっかけに全般的にドル売りが優
勢になり、ユーロ・ドルは1.1958ドルから1.1983ドルに上昇、1.1948ドルに下落後
1.1986ドルまで上昇、ドル・スイスは1.2984フランから1.2947フランまで下落し
た。ドル・円は115円70銭から115円34銭まで下落し、ユーロ・円も138円42銭から
138円06銭まで下落した。
【経済指標】
英・9月の小売売上高:前月比+0.7%、前年比+0.7%(予想+0.2%、+0.2%、8月
+0.2%、+1.0%)
ユーロ圏・8月の貿易収支:-26億ユーロ(予想+20億ユーロ、7月+79億ユーロ)
【要人発言】
細川財務次官
「為替はファンダメンタルズを反映し安定的に推移することが重要」
「為替の動向に注意し、必要に応じて対応する」
独6大経済研究所秋季合同経済リポート(カッコ内は4月時点)
「独GDP成長率は、2005年0.8%(0.7%)、2006年1.2%(1.5%)と予想」
「消費者物価指数は、2005年+2.1%(+1.7%)、2006年+2.0%(+1.5%)」
「財政赤字対GDP比は、2005年3.5%(3.4%)、2006年3.1%(3.3%)」
欧州委員会
「シベリアからの鳥と羽毛の輸入を禁止」
「ギリシャの疑い例は最初の検査ではウィルス検出されず、追加検査必要」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:115円61銭、ユーロ・ドル:1.1957ドル、ユーロ・円:138円22銭、ポン
ド・ドル:1.7667ドル、ドル・スイス:1.2977フラン
【ニューヨーク市場概況】
20日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は9月初め以来で最低水準まで減少し
た新規失業保険申請件数や予想上回るフィラデルフィア連銀製造業業況指数の上昇
を受けて115円66銭まで強含むが、利食いの戻り売りをこなせず、引けにかけて米株
式市場の下げ幅が拡大した事から115円29銭まで反落し、115円35銭前後で引けた。
ユーロ・ドルはユーロ利上げ観測や下値での中銀筋の買い意欲を受けて1.1950ドル
から1.1990ドルまで上昇。米株式市場の急落に伴い1.2025ドルまで一段高となり、
ほぼ高値で取引を終えた。ユーロ・円はユーロ・ドルの上昇に連れて138円08銭から
138円67銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.7651ドルから1.7750ドルまで上昇した。
ドル・スイスは1.2981フランから1.2869フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は大幅続落。先物価格は今年7月以来で初めて60ドルを割り込んだ。大型ハ
リケーン「ウィルマ」の勢力がカテゴリー4に低下した上、その進路がメキシコ湾を
逸れる公算が高い事から生産停滞の懸念が後退。また、昨日発表された米エネルギ
ー情報局の週次レポートにおいて、ガソリン及び蒸留油(ヒーティングオイル含
む)の需要が前年を下回る低調な水準で推移している事が示された事から売りに押
される展開が続いた。NYMEX原油先物価格(11月限)は一時59.85ドルまで急落し、
結局61.03ドル(前日比2.2%安)で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は高いインフレ指数にも反応が鈍く、ドル上昇の勢いが弱ま
ってきている。この動きを受けたオプション市場での変動率は低下しており1ヶ月物
は8.200%から8.000%、3ヶ月物は8.125%から8.075%、6ヶ月物は8.225%から
8.175%へそれぞれ低下している。
リスクリバーサルでは短期でドルの下方調整観測が浮上し始めた模様で1ヶ月以内の
円コール買いが強まった。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.156%から
+0.225%へ拡大したが3ヶ月物は+0.40%、6ヶ月物は+0.625%とそれぞれ昨日と同水
準となっている。
【株式市場】
NY株式相場は下落。冴えない主要企業の決算が相次いだ事で朝方から小幅下落して
始まった。9月の景気先行指数が0.7%低下と2001年9月以来の下落となったことや、
インフレ懸念の高まりもあって、引けにかけて下落幅を広げる展開となった。セク
ター別では、運輸を除いて全面安となっており、特にエネルギーや医薬品・バイオ
の下げが目立った。ファイザー(PFE)は決算が予想を下回ったことで8.6%の大幅
下落となった。またイーベイ(EBAY)は予想に一致する決算を発表したものの、通
年の業績予想の上方修正幅がアナリストの期待を下回ったことで売られた。自動車
のフォード(F)は赤字決算を発表して小幅下落。一方でベアスターンズ(BSC)が
投資判断を引き上げたホームデポ(HD)が買われた。ダウ構成銘柄では、マクドナ
ルド(MCD)は決算で利益が前年同期比で減少したことが嫌気されて下落した。結局
ダウは133.03ドル安の10281.10、ナスダックは23.13ポイント安の2068.11で取引を
終了した。マーケット終了後に発表されたグーグル(GOOG)の決算は、好調な広告
収入を背景に15.7億ドルと四半期では過去最高の売上高を記録するなど予想を上回
る決算を発表、時間外取引でも約8%の上昇となっている。
【経済指標】
米・先週分(10/15)の新規失業保険申請件数:35.5万件(予想35.5万件、前回39万
件←38.9万件)
米・9月の景気先行指数:前月比-0.7%(予想-0.6%、8月-0.1%←-0.2%)
米・10月のフィラデルフィア連銀製造業業況指数:17.3(予想10.0、9月2.2)
【要人発言】
カナダ中銀金融政策報告
「更なる利上げが必要」
「2005年度の成長予想を2.7%から2.8%へ上昇修正、2006年度を3.3%から2.9%へ
下方修正」
「2007年度成長予想は国内需要から3%」
「2006年度前半のインフレ予想は2.8%、その後2.0%」
「2006年度コアインフレは2%以下を維持」
「潜在成長率は2.5%」
「最近のカナダドル高はファンダメンタルに沿ったもの」
「2005、06、07年度世界経済成長は4%」
「エネルギー高により個人消費が低下」
グイン米アトランタ連銀総裁(投票権無)
「連銀は引き続き中立水準に向けての利上げが必要」
「金利は引き続き緩和的で緩和解除が適切」
「インフレ上昇は景気減速よりもリスクが高い」
「連銀はインフレを退治する必要がある」
「コアインフレは容認レンジの上限」
「経済の予想外の動向に注視」
「エネルギー高によるインフレはおそらく短期的なもの」
「米経済成長、雇用、賃金予想はほどほど」
「不動産市場は緩やかに戻している」
「雇用費用の上昇の拡大はみられず」
ラトIMF専務理事
「ほとんどの市場でかなりのインフレ傾向が見られる」
「ユーロ圏金利は適切」
「景気回復が完全になるまで金利は引き上げるべきでない」
「ユーロ圏の金利上昇は必要無い」
「米国は貯蓄率を上げるべき」
プール米セントルイス連銀総裁(投票権無)
「連銀の義務はインフレの抑制」
「金融政策は米指標次第」
「エネルギー価格の上昇に伴うインフレの影響は不透明であり、連銀は偏見無く行
動する必要がある」
バーナンキ米CEA委員長
「減税措置に対する議会の遅れは経済成長に影響する恐れも」
「米政府は増税よりも政府歳出を先に減らすべき」
「米経済は強い成長を維持」
「価格安定を予想」
「エネルギー価格の下落は続くであろう」
「米経常赤字は難題である」
アダムズ米財務次官
「中国が経済協力を進めるに当たり、国内消費を促し金融業界を更に開放すると共
に人民元の柔軟性を高める事が非常に重要である」
「中国の対米貿易黒字を減らすために国内消費の拡大や金融システムの近代化を望
む」
「G7は中国などの新規加盟に道を開くべき」
ドッジカナダ中銀総裁
「更なる金融刺激策の緩和が必要」
「最近のカナダドル高はカナダのファンダメンタルズを反映したもの」
「カナダ企業は生産性の上昇が必要」
「アジア各国政府は国内需要を押し上げる必要がある」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 115.64 115.70 115.29 115.32
ユーロ・ドル 1.1964 1.2025 1.1948 1.2023
ユーロ・円 138.36 138.67 138.06 138.64
ドル・スイス 1.2976 1.2984 1.2871 1.2877
ポンド・ドル 1.7625 1.7750 1.7615 1.7745
株式市場:
NYダウ 10411.73 10432.78 10252.13 10281.10
ナスダック 2087.80 2096.43 2058.52 2068.11
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.689 4.663
米国債10年物 4.461 4.431
先物市場:
NY金先物 466.3 467.3 462.0 463.2
NY原油先物 61.85 62.05 59.85 61.03
シカゴ日経平均先物 13185 13200 13020 13035
(フィスコ) - 10月21日6時45分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051021-00000002-fis-brf