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トヨタ自動車は18日、乗用車の「カローラ」「ヴィッツ」など17車種で、前照灯スイッチ部品に欠陥があったとして、2000年〜02年製の計127万6232台について、国土交通省にリコール(回収、無償交換)を届け出た。
リコール制度が始まった69年以降、対象台数では、1996年に日産自動車が行った105万台を抜いて、過去最大規模となった。人気車種に使用していた共通部品での欠陥だったため、対象台数が膨らんだ。
対象には米国工場で製造、輸入した車種も含まれる。オーストラリア、タイなどで販売した計約14万台についても、各国でリコールに準じる措置を行う。トヨタではリコール対策費を非公表としているが、総額百数十億円に上る見通し。業績については「大きな影響はない」としている。
前照灯スイッチの接点の形状が不適切なため、使用し続けると前照灯が点灯しなくなり、過熱してプラスチック部品が溶ける恐れもある。これまで、スイッチから煙が出るなど計230件の不具合が起きていた。
トヨタでは00年以降に製造した小型車で、前照灯スイッチ部品の製造方法を変更。作業の合理化で工程を減らした結果、スイッチ形状が不適切になり、部品の摩耗が早まって不具合が起きるようになったという。
トヨタでは、「原因特定に時間がかかった上、多くの車種で使用する部品だったことから対象台数が増えてしまった」としている。
カローラなど2車種では、00年〜02年製の計3722台でブレーキ部品の欠陥も見つかり、リコールを行う。
◆リコール対象車種◆
▽カローラ セダン▽カローラ ランクス▽アレックス▽カローラ フィルダー▽カローラ スパシオ▽ヴィッツ▽プラッツ▽ファンカーゴ▽bB▽bB OPEN DECK▽イスト▽WiLL Vi▽WiLL VS▽WiLLサイファ▽RAV4 J▽RAV4 L▽ヴォルツ
(2005年10月18日19時24分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051018i112.htm