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【ワシントン=吉田透】米財務省は14日、2005会計年度(04年10月―05年9月末)の米財政赤字(暫定値)が前年度に比べ22.8%減の3186億1500万ドルだったと発表した。財政赤字は4年連続だが、米景気拡大に伴う税収増が赤字額を大幅に減らした。
05年度の歳入は個人・法人の所得税収が伸び、前年度比14.6%増の2兆1543億500万ドル。歳出はイラク駐留経費や社会保障費などがかさんだため、7.9%増の2兆4729億2000万ドルだった。
歳入の伸びが歳出の伸びを上回ったため、財政赤字は過去最大だった前年度(4128億4500万ドル)から大幅に縮小した。今年2月に発表した06年度予算教書での05年度赤字見通しと比べても、約25%下回った。赤字規模は国内総生産(GDP)の2.6%だった。
スノー米財務長官は声明で、赤字削減は「大統領の経済政策運営の前向きな成果だ」と表明。大型ハリケーンの米経済への打撃は短期的なものにとどまり、「09年度までに赤字を半減するという目標は達成に向かっている」と強調した。 (11:31)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051015AT2M1500J15102005.html