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「為替」 「予想下回るコアCPIや米レフコの事業清算でドル売り加速113.86円/ニューヨーク外国為替市場概況
「予想下回るコアCPIや米レフコの事業清算でドル売り加速113.86円」ニューヨーク
概況 2005年10月15日(土曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:01JST 「「予想下回るコアCPIや米レフコの事業清算でドル売り加速113.86円」
【ロンドン市場概況】
14日のロンドン外為市場では、米国の消費者物価指数や小売売上高、鉱工業生産
など経済指標の発表待ちで、取引手控えムードが強かったが、ドルが全般的に堅調
推移を維持する展開になった。ドル・円は114円44銭から114円87銭に上昇、ユー
ロ・ドルは1.2025ドルから1.1984ドルに下落、ポンド・ドルは1.7569ドルから
1.7485ドルに下落、ドル・スイスは1.2887ドルから1.2930ドルに上昇した。ユー
ロ・円は137円60銭から137円81銭で取引された。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
ブラウン英財務相
「世界経済にとって自由貿易協定の達成は最重要課題」
アルムニア欧州委員
「欧州のインフレに対する原油高の二次的効果はみられず」
シュタインブリュック独次期財務相
「ドイツは2007年までに財政赤字をGDP比3%以内に抑える必要」
中国人民銀行
「米ドルと香港ドルの小口預金金利を0.5%引き上げ。1年物の預金金利は、米ドル
が2.5%、香港ドルは2.375%へ」
福井日銀総裁
「いま量的緩和政策という非常に異常な枠組みを我慢強く続けているが、ある段階
でこれを修正できる局面にくれば、あとは、構造改革といわれているが、経済の体
質を強靭にしていくことを常にバックアップできる金融政策にする必要がある」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:114円72銭、ユーロ・ドル:1.1996ドル、ユーロ・円:137円65銭、ポン
ド・ドル:1.7503ドル、ドル・スイス:1.2920フラン
【ニューヨーク市場概況】
ニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想下回る9月のコアCPI(消費者物価指
数)でインフレ加速懸念が若干後退し、債券利回りの低下を受けて114円89銭から
114円33銭まで下落。米先物仲介大手レフコの自己及び顧客のポジション手仕舞いや
谷垣財務相の「週末のG20では人民元が議題となる可能性がある」との発言で113円
86銭まで続落し、114円05銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは米指標発表後に1.1977ドルから1.2062ドルまで上昇後、米企業のレ
パトリ絡みの売りなどで一旦弱含むものの、米先物仲介大手のポジション手仕舞い
のユーロ買いがショートカバーを誘い1.2109ドルまで一段高となり高値圏で引け
た。ユーロ・円はユーロ・ドルの動向に連られる形で137円93銭から137円47銭まで
下落し、137円70銭前後まで戻して引けた。ポンド・ドルは1.7485ドルから1.7708ド
ルまで上昇した。ドル・スイスは1.2945フランから1.2780フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は小幅続落。エネルギー高騰による需要減少観測が広がる中、昨日米エネ
ルギー情報局が週次レポートにおいてガソリン及び蒸留油(ヒーティングオイル含
む)の需要が鈍化傾向にある事を示した事から売りに押される展開が続いた。ま
た、一部メディアが「米石油2位のシェブロンがハリケーン来襲前に閉鎖した同社最
大の製油所の操業を再開させた」と報じた事も売り材料となった。NYMEX原油先物価
格(11月限)は弱含み推移し、62.63ドル(前日比0.7%安)で取引を終えた。今週
の原油価格の騰落率は+1.3%。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は市場予想を下回るハリケーン襲来後の米国経済指標や、谷
垣財務相の「G20において人民元が議題になる可能性もある」との発言に加え、「米
レフコ社、顧客ポジション手仕舞い」のニュースを受けて利食い売りが先行し113円
台に下落している。オプション市場ではドル・円のレンジ上限の節目となっている
115円からの下落で、レンジ変えが一旦失敗したとの思惑から変動率が低下しており
1ヶ月物は8.050%から8.000%、3ヶ月物は8.075%から7.975%とそれぞれ低下、6ヶ
月物は8.175%で昨日と同水準で取引されている。
リスクリバーサルでは様子見気配が強く25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.35%、3ヶ月物は+0.55%、6ヶ月物は+0.725%でそれぞれ昨日比変わらずの水準
で取引されている。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。9月の消費者物価指数は過去25年で最大の上昇率となったもの
の、食品とエネルギーを除くコア指数が0.1%とエコノミストの予想を下回った事が
好感され、終日堅調な展開となった。セクター別では、不動産や運輸が上昇する一
方で、半導体・半導体製造装置や医薬品・バイオが軟調。シティグループが投資判
断を引き下げたフォード(F)が下落。ベアスターンズの投資判断引下げを受けてテ
キサス・インスツルメンツも軟調に推移した。またスキャンダルの渦中にあるレフ
コ(RFX)は、引き続き取引停止となっている。一方でタイムワーナー(TWX)は、
ヤフー(YHOO)もAOLの買収に名乗りを上げたとの報道で上昇。またコンチネンタル
航空(CAL)はリーマン・ブラザーズの投資判断引上げを受けて買われた。ダウ構成
銘柄では、好調なジェットエンジン部門が貢献し予想を上回る決算を発表したゼネ
ラル・エレクトリック(GE)が上昇。労組との医療費削減に関する合意が間近との
報道でGM(GM)も堅調に推移した。結局ダウは70.75ドル高の10287.34、ナスダック
は17.61ポイント高の2064.83で取引を終了した。来週から7−9月期決算発表が本格
化する。インテル(INTC)やIBM(IBM)などのハイテク企業のほか、AOLの買収合戦
を繰り広げているヤフー(YHOO)やグーグル(GOOG)の決算も予定されている。
【経済指標】
米・9月の消費者物価指数
全体:前月比+1.2%(予想+0.9%、8月+0.5%)
コア(食品&エネルギー除く):前月比+0.1%(予想+0.2%、8月+0.1%)
米・9月の小売売上高
全体:前月比+0.2%(予想+0.3%、8月-1.9%←-2.1%)
コア(自動車除く):前月比+1.1%(予想+0.7%、8月+1.0%)
米・9月の鉱工業生産:前月比-1.3%(予想-0.4%、8月+0.2%←+0.1%)
米・9月の設備稼働率:78.6%(予想79.6%、8月79.8%)
米・10月のミシガン大学消費者信頼感指数:75.4(予想80.5、9月76.9)
米・8月の企業在庫:前月比+0.4%(予想+0.1%、7月-0.4%←-0.5%)
米・9月財政収支:+358億ドル(予想+360億ドル、前年同月+246億ドル)
【要人発言】
谷垣財務相
「G20において中国人民元が議題になる可能性がある」
「原油価格の上昇は世界経済の最大のリスク」
プール米セントルイス連銀総裁
「市場は連銀に対して高い評価をしている」
「市場は米レフコ社のスキャンダルを冷静に取り扱っている。」
「エネルギー価格の上昇がコアCPIに波及しないように連銀は努力する」
「物価上昇は賃金上昇よりも早い」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 114.50 114.90 113.86 114.08
ユーロ・ドル 1.2024 1.2109 1.1977 1.2073
ユーロ・円 137.67 137.93 137.47 137.71
ドル・スイス 1.2889 1.2945 1.2780 1.285
ポンド・ドル 1.7567 1.7708 1.7485 1.7684
株式市場:
NYダウ 10216.59 10291.91 10200.10 10287.34
ナスダック 2055.78 2064.95 2042.54 2064.83
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.693 4.703
米国債10年物 4.463 4.481
先物市場:
NY金先物 472.5 474.2 468.3 471.8
NY原油先物 62.00 62.70 61.20 62.63
シカゴ日経平均先物 13455 13550 13395 13535
(フィスコ) - 10月15日7時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051015-00000001-fis-brf