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「為替」 インフレ加速懸念に伴う金利上昇でドル・円約2年ぶり115.10円/ニューヨーク外国為替市場概況
「インフレ加速懸念に伴う金利上昇でドル・円約2年ぶり115.10円」ニューヨーク概
況 2005年10月14日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:56JST 「インフレ加速懸念に伴う金利上昇でドル・円約2年ぶり115.10円」
【ロンドン市場概況】
13日のロンドン外為市場では、ドル・円は115円を目前に上値トライの材料として
米8月の貿易収支の発表を待つムードが強く、114円69銭から114円85銭で小動きにな
った。ユーロ・円は137円33銭から137円64銭で取引された。欧州通貨でも昨日とほ
ぼ同じ水準ということもあり目立った動きはみられず、ユーロ・ドルは1.1970ドル
から1.1992ドルで、ポンド・ドルは1.7448ドルから1.7497ドルで、ドル・スイスは
1.2926フランから1.2963フランで取引された。
【経済指標】
仏・9月のEU基準CPI:前月比+0.4%、前年比+2.4%
仏・9月の企業景況感指数:101(7月96)
ユーロ圏・第2四半期のGDP確報値:前期比+0.3%、前年比+1.1%(前回発表と同
じ)
【要人発言】
ECB月報
「物価上昇圧力はみられるが、金融政策は依然適切」
「物価上昇リスクに強い警戒が必要、インフレ圧力の抑制が重要」
仏中銀
「第3四半期のGDP伸び率は0.4%の見通し(7月時点0.3%)」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:114円83銭、ユーロ・ドル:1.1981ドル、ユーロ・円:137円56銭、ポン
ド・ドル:1.7503ドル、ドル・スイス:1.2954フラン
【ニューヨーク市場概況】
13日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は1990年以来で最大の伸びとなった9
月の輸入物価指数を受けてインフレ加速懸念が強まり、債券利回りが一段高となっ
た事から2003年9月以来の高値水準115円10銭まで上昇した。115円乗せの達成感から
利食いが先行し、米商品先物会社レフコのスキャンダルもドル売り材料となり114円
26銭まで下落し、安値圏で引けた。
ユーロ・ドルは米指標発表後に1.1914ドルまで下落するものの、中銀筋やオプショ
ン絡みの買いが下値を支え、イッシングECB理事のタカ派的な発言をきっかけにショ
ートカバーが強まり1.2038ドルまで反発し、高値圏で引けた。ユーロ・円は終日ユ
ーロ・ドルの動向に連られる形で推移し、136円97銭に下落後137円72銭まで反発し
た。ポンド・ドルは1.7448ドルから1.7575ドルまで上昇した。ドル・スイスは
1.3018フランから1.2863フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は3日ぶりに反落。午前に発表された週次の原油在庫が予想ほど増加しなか
った事から強含む場面がみられたものの、在庫統計と同時にガソリン及び蒸留油
(ヒーティングオイル含む)の需要鈍化が示された事からガソリン及びヒーティン
グ先物価格が下落し、この動きに連られる形で軟調に推移した。NYMEX原油先物価格
(11月限)は統計発表後に緩やかに下落し63.08ドル(前日比1.6%安)で取引を終
えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は本日発表された米9月輸入物価指数の大幅上昇を受けてドル
買いが先行、115円10銭の2003年9月以来の円安となった。その後一旦目標達成感か
ら利食いが先行し114円台後半に反落している。市場の予想通りの相場展開となった
模様で、オプション市場では2年ぶりの円安にも冷静な動きとなっている。1ヶ月物
は8.075%から8.050%でほぼ昨日と同水準、3ヶ月物は8.025%から8.075%、6ヶ月
物は8.150%から8.175%へそれぞれ小幅上昇した。
リスクリバーサルでは動意が乏しく25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.35%、3ヶ月物は+0.55%、6ヶ月物は+0.725%で昨日比変わらずの水準で取引さ
れている。
【株式市場】
NY株式相場はまちまち。週次新規失業保険申請数が38万9千件と事前予想の35万件を
上回ったほか、輸入物価指数が2.3%上昇と予想を大きく上回ったことでインフレ懸
念が再燃、長期金利が一段高となったことで終日上値の重い展開となった。セクタ
ー別では、自動車・自動車部品や半導体・半導体製造装置が上昇する一方、エネル
ギーや公益事業が軟調。破綻したデルファイの従業員がストライキを計画している
との報道で、部品供給が滞る懸念からGM(GM)が下落。JPモルガンが投資判断を引き
下げたストレージのシーゲート(STX)も売られた。ジョンソン&ジョンソン(JNJ)は
抗がん剤の販売に際し、他商品との抱き合わせを強要したとしてアンチトラスト法
違反でアムジェン(AMGN)を告発して上昇した。その他のダウ構成銘柄では、好調な9
月の既存店売上高を発表したマクドナルド(MCD)が上昇。年末までに海外から94億ド
ルを送金する計画を発表したデュポン(DD)は小幅下落となった。結局ダウは0.32ド
ル安の10216.59、ナスダックは9.75ポイント高の2047.22で取引を終了した。昨日、
詐欺が発覚したレフコ(RFX)は終日取引停止となった。また、顧客からの資金引き出
しを15日間凍結することを発表しており、混乱が拡大している。
【経済指標】
米・9月の輸入物価指数:前月比+2.3%(予想+1.0%、8月+1.2%←+1.3%)、前年比
+9.9%(予想+8.1%、8月+7.9%←+7.6%)
米・9月の輸出物価指数:前月比+0.9%(予想+0.1%、8月-0.1%)
米・先週分(10/7)の新規失業保険申請件数:38.9万件(予想36万件、前回39.1万
件←39万件)
米・8月の貿易収支:-590億ドル(予想-595億ドル、7月-580億ドル←-579億ドル)
対中赤字:184.6億ドル(前月比+4.6%)、対カナダ:66.5億ドル(同比+10.6%)
対メキシコ:42.2億ドル(同比+19.9%)、対日本:65.9億ドル(同比-0.6%)
対EU:112.9億ドル(同比+0.7%)、対OPEC:89.8億ドル(同比+0.7%)
カナダ・8月の貿易収支:+55.7億加ドル(予想+60億加ドル、7月+48.9億加ドル←
+58億加ドル)
米週次の原油在庫(10/7まで):
原油在庫:前週比+102万バレル(予想+200万バレル、前回-25万バレル)
ガソリン在庫:同比-265万バレル(予想-200万バレル、前回-438万バレル)
蒸留油在庫:同比-341万バレル(予疎syuracom-225万バレル、前回-523万バレル)
【要人発言】
イッシングECB理事
「価格安定リスクは上昇」
「2006年度のインフレ水準は2%以上を継続する可能性がある」
「賃金緩和が鍵となろう」
「近頃の経済指標は経済成長の強まりが示されている」
「ECBの金融政策はかなり緩和的であった」
「今のところ第2次影響の兆候はみられていない」
パラモECB専務理事
「金利水準は適切だが、かなり警戒が必要」
「物価安定リスクは上昇」
「年後半は緩やかな経済成長が予想される」
ハーリー・アイルランド中銀総裁
「ECBはインフレに対して強い警戒が必要」
「インフレは抑制されているが、上方リスクが存在」
「金利は適正水準」
「ECBは第2次影響を避ける行動が必要」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 114.83 115.10 114.26 114.5
ユーロ・ドル 1.1977 1.2038 1.1914 1.2025
ユーロ・円 137.54 137.71 136.97 137.69
ドル・スイス 1.2931 1.3018 1.2863 1.2891
ポンド・ドル 1.7448 1.7575 1.7448 1.7568
株式市場:
NYダウ 10216.91 10241.32 10156.46 10216.59
ナスダック 2033.28 2051.23 2025.58 2047.22
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.659 4.693
米国債10年物 4.441 4.465
先物市場:
NY金先物 474.0 475.2 470.3 473.8
NY原油先物 63.85 64.15 62.45 63.08
シカゴ日経平均先物 13370 13430 13315 13425
(フィスコ) - 10月14日6時58分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051014-00000002-fis-brf