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「為替」 米債利回り上昇も貿易収支控えてドル調整売り先行114.25円、原油続伸／ニューヨーク外国為替市場概況
「米債利回り上昇も貿易収支控えてドル調整売り先行114.25円、原油続伸」ニュー
ヨーク概況 2005年10月13日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善
博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:33JST 「米債利回り上昇も貿易収支控えてドル調整売り先行114.25円、原油続伸」
【ロンドン市場概況】
12日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルは、1.1950トライに失敗したことに
よるユーロの買い戻しがファンド筋から強まり、1.1967ドルから1.2000ドルまで上
昇、ユーロ・円も買い戻しが出て137円17銭から137円58銭まで上昇した。ポンド・
ドルでも、東京で1.74割れまで売り込まれた後の買い戻しが優勢になり、1.7413ド
ルから強含み推移、英9月失業者数の予想を上回る増加を受けた押しも限定され、
1.7482ドルまで上昇した。ドル・円は、ユーロやポンドの売りをきっかけにしたド
ル売りで114円67銭から114円45銭まで下落後、ユーロ・円の買いに連れて114円70銭
まで反発、ドル・スイスは1.2937フランから1.2900フランまで下落した。
【経済指標】
英・6-8月の平均所得伸び率：前年比+4.2％（予想+4.2％、5-7月+4.2％）
英・9月の失業率：2.8％（予想2.8％、8月2.8％）
英・9月の失業者数増減：前月比+8200人（予想+4000人、8月+2700人←+1600人）
【要人発言】
OECDの英経済に関するレポート
「生産水準が現在、限界に近く、インフレは目標を超え、短期的な指標は経済成長
がトレンド成長率を回復する可能性を示していることを考慮すると、まだ追加利下
げの必要な状況にない」
「2005年英成長率（GDP）見通しを1.7％に下方修正（6月時点2.4％）」
「2005年英インフレ率（CPI）見通しを平均2.1％に上方修正（6月時点2.0％）」
「2006年予想はGDP2.6％、CPI2.1％で据え置き」
福井日銀総裁
「景気認識は政府と基本的に一致している」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：114円47銭、ユーロ・ドル：1.2018ドル、ユーロ・円：137円54銭、ポン
ド・ドル：1.7503ドル、ドル・スイス：1.2882フラン
【ニューヨーク市場概況】
12日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はグリーンスパン米FRB議長など連銀関
係者の更なるタカ派的発言への期待感や米債利回り上昇を受けて114円62銭まで上昇
したが、大量売り観測や連銀関係者から金融政策に関する新たな発言がきかれかな
った事から売りが強まり、ストップロスをヒットし114円25銭まで下落し安値圏で引
けた。
ユーロ・ドルは「ベネズエラが外貨準備通貨をドルからユーロへシフトさせる」と
の市場観測が底値を支え1.2000ドルから1.2054ドルまで上昇し、1.2025ドル前後で
引けた。ユーロ・円は本邦筋のユーロ債入札絡みの買いなどで137円45銭から137円
74銭まで上昇したが、モデル系ファンドなどの売りに押されて137円50銭前後まで軟
化して引けた。ポンド・ドルは1.7488ドルから1.7550ドルまで上昇した。ドル・ス
イスは1.2899フランから1.2834フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は続伸。昨日国際エネルギー機関（IEA）が“10-12月期の燃料供給不足の
可能性”を指摘した事から冬季におけるヒーティングオイルの供給懸念が強まって
おり、朝方から買い優勢の展開が続いた。ハリケーン被害に伴う操業停止により米
製油能力は大きく低下しており、明日発表予定の在庫統計ではヒーティングオイル
を含む蒸留油在庫は前週比225万バレル減少すると予想されている。NYMEX原油先物
価格（11月限）は上昇基調を続け64.12ドル（前日比0.9％高）で取引を終えた。
週次の原油在庫統計の事前予想（10/7まで）
原油在庫：予想+200万バレル、前回-25万バレル
ガソリン在庫：予想-200万バレル、前回-438万バレル
蒸留油在庫：予疎syuracom-225万バレル、前回-523万バレル
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は米金利先高観に伴いドル買いが先行し、再び115円の節目を
試す動きとなった。昨日のタカ派的9/20FOMC議事録を受け115円上抜け観測が一段と
強まった模様でオプション市場での変動率は上昇している。1ヶ月物は8.00％から
8.075％、3ヶ月物は7.975％から8.025％、6ヶ月物は8.125％から8.150％へそれぞれ
上昇した。
特に短期でのドル先高観が強まっている模様でリスクリバーサルでは円コール買い
意欲が後退、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.45％から+0.35％、3ヶ月
物は+0.65％から+0.55％へ縮小。一方6ヶ月物は+0.725％で昨日比変わらずの水準で
取引されている。
市場では1ヶ月物での115円、115円20銭ワンタッチオプションの買いなどが目立って
いる。
【株式市場】
NY株式相場は下落。グリーンスパンFRB議長が米国経済に強気な発言を行った事で、
朝方は堅調に寄り付いたものの、アップル（AAPL）の冴えない決算発表や商品先物
会社レフコ（RFX）の詐欺が発覚したことが嫌気され、その後は軟調な展開となっ
た。セクター別では、自動車・自動車部品や医薬品・バイオが上昇する一方で、不
動産や公益事業関連が軟調。アップル（AAPL）は、昨日発表した決算が売上が予想
を下回った事が嫌気されて下落。商品先物会社のレフコ（RFX）は新規上場して間も
ないが、フィリップ・ベネットCEOが主導して4.3億ドルの債務を隠蔽していた事が
明らかとなり取引停止となっている。一方で予想を上回る決算を発表したハーレー
ダビッドソン（HDI）が小幅上昇。新しいニュースや会社からの発表が無いにも関わ
らず、ドーナツチェーンのクリスピークリーム（KKD）は出来高を伴って急落した。
ダウ構成銘柄では、イギリスでコレステロール降下剤リプトールに関する特許が認
められたことでファイザー（PFE）が上昇。結局ダウは36.26ドル安の10216.91、ナ
スダックは23.62ポイント安の2037.47で取引を終了した。WSJ紙によれば、グーグル
（GOOG）とコムキャスト（CMCSA）がタイムワーナー（TWX）とAOL部門の買収に関し
て交渉を行っている模様。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
グリーンスパン米FRB議長
「米国経済は原油高を克服」
「柔軟性のある米経済がテロリスト攻撃、ハリケーン・カトリーナやリタのような
大ショックをも乗り越えさせた」
「柔軟性により経済を更に安定性のあるものとした」
「更なる解雇は更なる雇用を呼ぶ」
バイス米FRB理事
「住宅価格は主に投機により上昇」
「銀行監督当局は商業、不動産融資におけるリスクテイクの傾向について懸念」
「住宅所有者は市場の下方調整に耐えうる」
オルソン米FRB理事
「連銀はインフレや経済成長を慎重に吟味する必要がある」
「原油価格の上昇や低い消費者信頼感は個人消費に影響する」
「利上げに反対したのはハリケーン後の十分な経済指標がそろっていない状況で判
断が困難であったため」
「インフレはそれほど高い状態でないが上昇する可能性はある」
「ハリケーンによる物価、景気への影響を計るのは困難」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 114.65 114.71 114.25 114.38
ユーロ・ドル 1.1968 1.2054 1.1967 1.2024
ユーロ・円 137.22 137.74 137.17 137.53
ドル・スイス 1.2937 1.2935 1.2834 1.2874
ポンド・ドル 1.7413 1.7550 1.7413 1.7516
株式市場：
NYダウ 10253.81 10308.88 10186.09 10216.91
ナスダック 2054.24 2064.66 2032.79 2037.47
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.599 4.661
米国債10年物 4.391 4.443
先物市場：
NY金先物 481.5 482.2 474.3 476.6
NY原油先物 63.50 64.70 63.40 64.12
シカゴ日経平均先物 13410 13460 13350 13370
（フィスコ） - 10月13日6時36分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051013-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。