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「為替」 タカ派的な米FOMC議事録でドル続伸、ドル・円年初来高値114.64円/ニューヨーク外国為替市場概況
「タカ派的な米FOMC議事録でドル続伸、ドル・円年初来高値114.64円」ニューヨー
ク概況 2005年10月12日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:40JST 「タカ派的な米FOMC議事録でドル続伸、ドル・円年初来高値114.64円」
【ロンドン市場概況】
11日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルで1.2010付近にロシア筋の買いの噂
などから買い戻しが強まり、ポンド・ドルでも、イギリスの8月の貿易赤字が過去最
大に拡大したが、ファンド筋からの買い戻しが出たことをきっかけに、一時ドル売
りが優勢になった。ユーロ・ドルは1.2023ドルから1.2047ドルまで上昇、ポンド・
ドルも1.7481ドルから1.7556ドルまで上昇、ドル・スイスは1.2877フランから
1.2851フランに下落、ドル・円も114円09銭から113円81銭まで下落した。ドル売り
一巡後ドルの買い戻しが優勢になり、ユーロ・ドルは1.2022ドルに下落、ポンド・
ドルは1.7512ドルに反落、ドル・スイスは1.2880フランに上昇し、ドル・円も114円
11銭に上昇した。ユーロ・円は137円05銭から137円26銭で取引された。
【経済指標】
英・8月の貿易収支:-56.2億ポンド(予想-50億ポンド、7月-55.2億ポンド←-51億
ポンド)
仏・8月の貿易収支:-23.6億ユーロ(7月-25.3億ユーロ←-26.7億ユーロ)
独・9月の卸売物価指数:前年比+3.6%(8月+1.9%)
【要人発言】
特になし
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:114円08銭、ユーロ・ドル:1.2033ドル、ユーロ・円:137円26銭、ポン
ド・ドル:1.7521ドル、ドル・スイス:1.2865フラン
【ニューヨーク市場概況】
11日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は“タカ派的な米FOMC議事録”との観
測を受けて米金利が上昇し、米ファンド筋主導の買いで114円04銭から114円50銭前
後まで上昇。議事録の公表後に114円64銭まで一段高となり、年初来の高値更新し、
ほぼ高値で取引を終えた。
ユーロ・ドルは“ドイツ新政権において外務相、財務相など主要閣僚ポストをSPD党
が握る”との構想を受けて改革難航懸念が高まり、リアルマネー主導の売りで
1.2033ドルから1.1975ドルまで下落し、安値圏1.1995ドル前後で引けた。ユーロ・
円は今週末にG20を控えて人民元改革観測が再燃する事から137円01銭まで下落した
が、イタリアの長期債発行絡みの買いが強まり137円42銭まで反発した。ポンド・ド
ルは1.7521ドルから1.7443ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2859フランから
1.2920フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場はIEA月報において“10-12月期の燃料供給不足の可能性”が指摘された事
から大幅上昇した。本日付で発表された月報では「製油所は第4四半期の燃料不足を
避けるために稼働率を限界に引き上げなければならない」との見方が示された。ま
た、中国9月の原油輸入量が国内需要の拡大、国際的な原油価格の値下がりを受けて
前年同月比4.8%増の1085万トンに増加したと発表。依然として海外産原油への需要
の高さが示された事も買い材料の1つとなった。NYMEX原油先物価格(11月限)は上
昇基調を続け63.53ドル(前日比2.8%高)で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は米金利上昇観測の強まりを受けて上値を試す動きとなって
いる。G20を控えて人民元改革圧力が強まるとの思惑や本邦輸出筋の強い売り観測を
受けて“短期での上値は限定的”との見方が多い模様で、オプション市場では短期
物の変動率が低下している。1ヶ月物は8.10%から8.00%、3ヶ月物は8.025%から
7.975%へそれぞれ低下、6ヶ月物は8.125%で前日比変わらず水準となっている。
リスクリバーサルでは人民元改革観測の再燃に伴い円コール買い堅調で25デルタ円
コール・ドルプット1ヶ月物は+0.45%で前日比変わらず、3ヶ月物は+0.60%から
+0.65%へ拡大、6ヶ月物は+0.725%で昨日比変わらずの水準で取引されている。
【株式市場】
NY株式相場はまちまち。好調な主要企業の7−9月期決算発表が好感される一方で、
原油価格の上昇が上値を抑える展開となった。本日公表された米FOMC(連邦公開市
場委員会)議事録では、声明文での「慎重なペース」との表現は変更の必要がある
との認識が示され、公表後に上昇する場面もみられたものの、上値の重い値動きが
続いた。セクター別では、エネルギーや自動車・同部品が上昇する一方で、電気通
信サービスや半導体・同製造装置が軟調。昨日マーケット終了後に好決算を発表し
たアルコア(AA)やジェネンテック(DNA)は共に上昇。またGM(GM)はカーク・カ
ーコリアン氏率いる投資会社による同社株式の追加取得が当局に承認された事から
買われた。リアルネットワークス(RNWK)はマイクロソフト(MSFT)との訴訟で和
解が成立した事で34.1%の急騰。他のダウ構成銘柄では、クレディスイスが投資判
断を引き上げたIBM(IBM)が上昇した。結局ダウは14.41ドル高の10253.17、ナスダ
ックは17.83ポイント安の2061.09で取引を終了した。マーケット終了後にアップル
(AAPL)が発表した7-9月期決算はアナリスト予想を1セント上回ったものの、期待
が先行していた事から時間外取引では約10%下落して取引されている。
【経済指標】
カナダ・9月の住宅着工件数:23.05万件、前月比11.7%増、(8月20.10万件←20.62
万件)
カナダ・8月の新築住宅価格指数:前月比+0.4%(予想+0.1%、7月+0.2%)
【要人発言】
米FOMC議事録(9/20)
「オルソン米FRB理事はハリケーンによる深刻な打撃がどのように影響するかを経済
指標で判断するために一旦の打ち止めを提言」
「一般に金利打ち止めは間違った考えをもたらしかねなかった」
「ハリケーン・カトリーナ後もインフレの上方リスクは上昇」
「インフレが更に上昇する事を懸念している」
「更なる利上げが必要」
「ハリケーン・カトリーナ後の2005年度の経済成長見通しを下方修正」
「2006年度の経済成長見通しを上方修正」
「短期的な経済状況に不透明感がある」
「ハリケーン・カトリーナなどによる財政負担が懸念」
「過去にかなり実行された緩和的政策の調整を受けて今後の声明変更の必要性につ
いて話し合った」
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ユーロ圏の本年のインフレは2%以上になる可能性があるが、来年度は2%割れに
なる見込み」
「更なる原油価格の上昇は大きな経済へのリスクとなる」
「世界不均衡に伴うリスクは無視出来ない」
「CPI予想は価格安定に一致」
「ユーロ圏の財政赤字拡大には懸念」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 114.09 114.64 113.81 114.56
ユーロ・ドル 1.2024 1.2047 1.1975 1.1993
ユーロ・円 137.19 137.42 137.01 137.37
ドル・スイス 1.2876 1.2920 1.2851 1.2895
ポンド・ドル 1.7483 1.7560 1.7443 1.7462
株式市場:
NYダウ 10239.16 10312.88 10234.20 10253.17
ナスダック 2084.90 2085.61 2058.19 2061.09
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.566 4.598
米国債10年物 4.358 4.395
先物市場:
NY金先物 477.8 481.5 477.4 479.8
NY原油先物 62.50 63.60 62.45 63.53
シカゴ日経平均先物 13560 13560 13455 13520
(フィスコ) - 10月12日6時43分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051012-00000002-fis-brf