★阿修羅♪ > 国家破産42 > 708.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
世界最大の自動車部品会社 連結売上高 約3兆円
株価は、とうとう100円台、倒産か?それとも合意か?
格付けはCCC- 【S&P】
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djAVQ8064.html
デルファイホームページ
http://www.delphi.com/
デルファイ株価
http://finance.yahoo.com/q/bc?s=DPH&t=my&l=on&z=l&q=l&c=
DELPHI CORPORATION (NYSE:DPH) Delayed quote data
After Hours (RT-ECN): 1.11ドル 0.01 (0.89%)
Last Trade: 1.12 ドル
デルファイ、UAWに労働条件の大幅引き下げを要請
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)自動車部品大手の米デルファイ(NYSE:DPH)は全米自動車労組(UAW)に、組合員の給与・諸手当を現行の3分の1未満に削減することや、レイオフ中の組合員に給与を満額支払う仕組みを撤廃することなどを含む、大幅な譲歩を求めた。UAW幹部がデルファイのUAW組合員に送った書簡で明らかになった。
UAW組合員はこの書簡にある条件を容認するとは思えない。デルファイはぎりぎりのところで合意する可能性もあるが、デルファイの交渉方針は、連邦破産法の適用申請に近づいているように見受けられる。
デルファイは、UAWまたはかつての親会社であるゼネラル・モーターズ(NYSE:GM)と財務改善のための合意ができなければ、連邦破産法が厳格化される17日より前に同法11条の適用を申請するとしている。
格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は6日遅く、デルファイの格付けを「トリプルCプラス」から「トリプルCマイナス」に引き下げた。数日中に破産法適用を申請する可能性が高まったことを理由に挙げている。
デルファイ株の同日終値は、前日比0.30ドル(12.00%)安の2.20ドルと、終値ベースで過去最安値を更新した。
デルファイが破産法の適用を申請すれば、破産裁判所で組合員の給与・諸手当の大幅引き下げについて交渉する余地が生まれるほか、GMを含む取引先との不採算の契約を破棄する可能性も出てくる。また、85億ドル規模の年金制度(43億ドルが積立不足)を連邦政府の年金制度に移管させるよう破産裁判所に要請するとみられる。
デルファイのUAW組合員が受け取った書簡によると、同社はUAW組合員への給与・諸手当を、現在の1時間当たり約65ドルから16−18ドルに引き下げたい考えだ。また、長期レイオフ中の従業員に給与を満額支払う制度「ジョブバンク」の廃止、医療保険の縮小、休暇の削減などを求めている。
さらに「GMに数十億ドルの支援を要請しているが、現時点でGMは同意していない」という。
GMの広報担当者、トニー・シモネッティ氏は「当社にできることがあるなら、何をすればGMとGM株主にとって最大の利益になるか、デルファイと話し合っている。だが現時点では、具体的な合意事項はない」と語った。
一部のアナリストは、GMはデルファイに数十億ドル規模の支援をするとの見方を捨てていない。デルファイで働く多くのUAW組合員にはいまだにGMと同水準の給与と福利厚生が適用されているためだ。だが、ほかの投資家やアナリストは、GMはデルファイを破たんさせたほうがいいとの結論に達する可能性があるとみている。
デルファイを破たんさせないためには、GMは年金制度や4万5000人の退職者向けの医療保険などのために数十億ドルを負担する必要がある。市場の推計では40億ドル以上が必要。
一部のアナリストは、1999年にGMからスピンオフ(分離)したときの合意条件に着目している。損害賠償条項によると、デルファイが破たんした場合、GMにはデルファイの資産について無担保請求権があり、これは債券保有者の権利に似ている。したがってアナリストや法律専門家によると、GMには再建後のデルファイの普通株式を大量に保有する権利があると考えられる。
GMは再建後のデルファイの資産についても請求権があるが、デルファイは、不採算事業を処分し負担の大きい労働条件を引き下げた後の資産は自社で保有する意向だろう。
メーン州の破産問題担当弁護士ロバート・キーチ氏は「GMはむしろデルファイの多額の債務を引き継ぎ、普通株はGMなどの債権者が受け取ることになるだろう」との見方を示した。さらに「GMにとってのもう一つの利点は、デルファイ破たんによってGMの不透明感が払しょくされることだ。GMが負担すべき債務の額が明確になり、無限の偶発債務を抱えている現在の状況とは対照的になる」と指摘した。
GMのリチャード・ワゴナー会長兼最高経営責任者(CEO)とジョン・ディバイン最高財務責任者(CFO)、最近デトロイトで開催された会議で、「当社と取引のある部品メーカー数社が破たんしたが、部品の納入に支障は来さなかった」と語った。「さまざまなシナリオの微妙な意味合いはわかっている」としたうえで、「仕入れが混乱しても対処できる」と述べ、デルファイが破たんする可能性をある程度想定していることを強調した。