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「為替」 ユーロ圏利上げ観測でユーロ急騰、ドル軟調113.02円、原油5日続落/ニューヨーク外国為替市場概況
「ユーロ圏利上げ観測でユーロ急騰、ドル軟調113.02円、原油5日続落」ニューヨー
ク概況 2005年10月7日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:49JST 「ユーロ圏利上げ観測でユーロ急騰、ドル軟調113.02円、原油5日続落」
【ロンドン市場概況】
6日のロンドン外為市場では、イギリスの8月鉱工業生産が予想を大幅に下回った事
を受けてポンド売りが強まり、ポンド・ドルは1.7726ドルから一時1.7664ドルまで下
落した。その他の通貨は概して小幅な値動きになり、ユーロ・ドルは1.2039ドルから
1.2067ドル、ドル・スイスは1.2816フランから1.2844フランで取引され、ドル・円は
113円69銭から113円96銭まで反発、ユーロ・円は137円10銭から137円38銭まで上昇し
た。
【経済指標】
英・8月の鉱工業生産指数:前月比-0.9%(予想+0.2%、7月-0.4%)
英・8月の製造業生産指数:前月比-0.2%(予想+0.1%、7月+0.1%)
英・9月の住宅価格:前月比+1.2%、3カ月前月比+1.6%
独・9月のサービス業況指数:9(3カ月連続変わらず)
ロシア中銀外貨準備高(10/6現在):1630億ドル
【要人発言】
マンデイル国際エネルギー機関(IEA)事務局長
「米原油需要の後退で、加盟国の緊急備蓄放出の必要性は低下」
渡辺財務官
「G20、原油問題への対応が主な議題。財務相や日銀総裁も主席の方向」
「日米財務相会談、議題をしばらず広く話してもらえればいい」
「日中財務相会談、今回は見送り別途考えたい」
「原油価格、これ以上高くなる印象はない」
「(人民元について)G20で中国は、何かやろうとは思っていないだろう。我々も、
G7声明に書いたように、制度を有効に活用してもらいたいという立場」
欧州委員会四半期報告
「2005年ユーロ圏成長率見通しを1.2%に引き下げ(当初1.6%)」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:113円86銭、ユーロ・ドル:1.2067ドル、ユーロ・円:137円37銭、ポン
ド・ドル:1.7710ドル、ドル・スイス:1.2822フラン
【ニューヨーク市場概況】
6 日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は新規失業保険申請件数の予想以上の増
加を受けて113円96銭から113円38銭まで下落、113円68銭まで反発した後、ユーロ・
ドル上昇に伴うドル売りやスノー米財務長官の「来週の訪中の際、中国に更なる人民
元の柔軟化求める」との発言を受けた円買いがストップロスを誘発し113円02銭まで
一段安となり、113円30-35銭で引けた。
ユーロ・ドルはトリシェECB総裁のタカ派的発言を受けたユーロ圏の利上げ観測でユ
ーロ買いが加速し1.2047ドルから1.2148ドルまで上昇、「ドイツ連立政権の構想が完
成した」との噂、米企業によるデンマークの会社の買収観測などで、1.2150ドルのオ
プション・トリガーをヒットし1.2205ドルまで上昇し、高値圏1.2175-80ドルで引け
た。ユーロ・円はユーロ高の流れを受けて137円23銭から138円04銭まで上昇した。ポ
ンド・ドルは1.7672ドルから1.7814ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.2837フラン
から1.2672フランまで下落した。
ブルーンバーグ・ニューヨーク市長は、NY地下鉄への「特定の脅迫」についてFBIか
ら通知を受けたと述べた。
NY市警察長官は、「脅迫は数日以内に地下鉄を攻撃するとの信頼できる情報」と述べ
た。
【原油市場】
原油相場は5日続落。IEA事務局長が「米国の原油需要後退で、加盟国の緊急備蓄放出
の必要性が低下している」と述べたほか、米石油協会(API)が発表した先週のガソ
リン需要は過去6ヶ月で2番目に低い水準になるなど、記録的なエネルギー高騰に伴う
消費の明らかな伸び悩みがみられ、売り材料となった。NYMEX原油先物価格(11月
限)は、ガソリン価格が6日続落するなど他のエネルギー価格の下落に連られて終始
軟調に推移し61.38ドル(前日比-2.2%)で引けた。4日連続で約2%ペースの価格下
落が続いている。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は明日にハリケーン・カトリーナ&リタ襲来後の9月の雇用統
計発表を控えたポジション調整やユーロ・ドル上昇を受けて値を下げている。ドル相
場が軟調に転じ110-115円のレンジ継続観測が一段と強まる事でオプション売りが先
行、オプション変動率は1ヶ月物は8.10%から8.05%、3ヶ月物は8.075%から
8.025%、6ヶ月物は8.225%から8.125%へぞれぞれ低下している。
ドル軟調推移を受けてリスクリバーサルでは短期物の円コール買い意欲がみられるも
のの、今後の米金利政策の不透明さなどから長期物の動きは鈍い。25デルタ円コー
ル・ドルプット1ヶ月物は+0.400%から+0.45%へ上昇、3ヶ月物は+0.55%、6ヶ月物
は+0.725%でぞれぞれ昨日と同水準で取引されている。
【株式市場】
NY株式相場は下落。小売大手が発表した9月の既存店売上高が概ね堅調だった事や原
油価格の続落を受けて朝方は上昇して始まった。しかし、週次の新規失業保険申請件
数が予想を上回る増加となり、明日に雇用統計を控えている事から午後になって売り
が膨らむ展開となった。セクター別では運輸や資本財が上昇する一方で、エネルギー
や半導体・同製造装置が軟調。ディスカウントストアのウォルマート(WMT)やターゲ
ット(TGT)、アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)などが好調な9月の既存店売
上高を発表して上昇。また、好決算発表と同時に10億ドルの自社株買いを発表したコ
スコ(COST)も買われた。一方、アテナセミコンダクターの買収を発表したブロードコ
ム(BRCM)が下落。また、ペッツマート(PETM)やタルボッツ(TLB)など、既存店売上が
冴えなかった一部の小売大手も売られた。ダウ構成銘柄では開発中の子宮ガン治療薬
に良好な効果が得られたとの報道でメルク(MRK)が買われたものの、引けにかけて売
りに押された。一方、業績上方修正を発表したGE(GE)が上昇。結局ダウは30.26ドル
安の10287.10、ナスダックは18.94ポイント安の2084.08で取引を終了した。明日の雇
用統計ではハリケーン「カトリーナ」&「リタ」の影響を受けて非農業部門雇用者数
の変化が15万〜17万人減となる事が予想されており、注目を集めている。
【経済指標】
英中銀金融政策委員会:政策金利を4.5%で据え置き決定
ECB定例理事会:政策金利を2.0%で据え置き決定
カナダ・8月の建築許可件数:前月比+10.2%(予想-1.5%、7月-3.0%)
米・先週分(9/24まで)の新規失業保険申請件数:39.0万件(予想37.0万件、前回36.9
万件←35.6万件)
【要人発言】
トリシェECB総裁
「インフレリスクの上昇は明らかとなった」
「金利引き上げを前もって発表する事は無い」
「インフレは短期的に上昇継続」
「原油価格により新たな物価上昇圧力が見られる」
「世界不均衡、原油価格、消費者信頼感が景気の下方リスク」
「金利水準は適当」
「低金利が経済活動を支援」
スノー米財務長官
「中国に更なる人民元の柔軟性を求める」
フィッシャー米ダラス連銀総裁(投票権有)
「ここ数年、インフレは上方に傾いている」
「インフレは許容レンジの上限にかなり近い」
「インフレが低下する兆候はみられない」
「70年代に見たようなインフレは断固として抑える必要がある」
「国際化がインフレを低く抑える」
米行政管理予算局(CBO)
「2005年度財政赤字3170億ドルを予想、2004年度から960億ドル減」
ホルツイーキンCBO局長
「2006年度のインフレは予想を下回る可能性」
「ハリケーンはCPIを1%程度押し上げるであろう」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 113.71 113.97 113.02 113.30
ユーロ・ドル 1.2072 1.2205 1.2037 1.2179
ユーロ・円 137.21 138.04 137.10 137.98
ドル・スイス 1.2816 1.2845 1.2672 1.2707
ポンド・ドル 1.7726 1.7814 1.7664 1.7788
株式市場:
NYダウ 10317.36 10369.55 10218.09 10287.10
ナスダック 2103.95 2110.83 2069.04 2084.08
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.565 4.613
米国債10年物 4.342 4.393
先物市場:
NY金先物 469.3 475.9 469.0 475.0
NY原油先物 61.20 62.10 60.70 61.36
シカゴ日経平均先物 13300 13360 13050 13150
(フィスコ) - 10月7日7時6分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051007-00000003-fis-brf