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「為替」 冴えないISM非製造業指数でドル軟調113.69円、原油引値62ドル台／ニューヨーク外国為替市場概況
「冴えないISM非製造業指数でドル軟調113.69円、原油引値62ドル台」ニューヨーク
概況 2005年10月6日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:49JST 「冴えないISM非製造業指数でドル軟調113.69円、原油引値62ドル台」
5日のロンドン外為市場では、ドル・円で113円70銭以下のストップロスを試すド
ル売りが強まり、ドル・円は113円84銭から113円57銭まで下落したが、113円50銭に
もビッドが控えることから下げ止まり、その後113円85銭まで買い戻された。ユー
ロ・円も、ドル・円の下落に連れて136円22銭から135円86銭まで下落した後136円07
銭に反発した。
ユーロ・ドルは1.1969ドルまで買われた後、本日ニューヨークカットで1.1950ス
トライクのオプションに絡むユーロ売りに押されて1.1948ドルまで下落した。ポン
ド・ドルは1.7646ドルから1.7660ドルに上昇後1.7634ドルに下落、ドル・スイスは
1.2980フランから1.2957フランに下落後1.2980フランまで戻した。
【経済指標】
ユーロ圏・8月の小売売上高：前月比+0.9％（予想+0.5％、7月-0.5％）
ユーロ圏・9月のサービス業況指数：54.7（8月53.4）
独・9月のサービス部門購買部担当者景気指数（PMI）：56.2（8月54.6）
英・9月のサービス部門PMI：55.0（8月55.2）
イタリア・2005年上半期の財政赤字：GDP比5.1％（前年同期3.6％）
【要人発言】
ベルナー独卸売・貿易業連合会会長
「ECBは来年利上げを開始すると予想」
「ユーロ・ドルは今後数カ月間1.18-1.27のレンジで推移すると予想するが、米金利
高でドル高に振れやすい」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：113円90銭、ユーロ・ドル：1.1950ドル、ユーロ・円：136円12銭、ポン
ド・ドル：1.7627ドル、ドル・スイス：1.2981フラン
【ニューヨーク市場概況】
5 日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はハリケーン襲来後の9月のISM非製造
業景況指数が2003年4月以来の水準まで急低下した事から113円69銭まで下落。しか
しながら、米ファンド筋などの買い意欲は強く、ホーニグ米カンザスシティ連銀総
裁の「ハリケーン後も米国経済は堅調」との発言を受けて114円12銭まで反発し、
114円00銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは弱い米景気指数や独2大政党が次回のトップ会談で首相問題を解決さ
せ、連立交渉に入る事で合意した事を受けて1.1930ドルから1.1988ドルまで上昇し
た。原油価格の一段安を受けて1.1970ドル前後に軟化して引けた。ユーロ・円は135
円89銭からユーロ・ドル上昇に連れて136円50銭まで上昇しほぼ高値で引けた。ポン
ド・ドルは1.7580ドルから1.7657ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.3001フラン
から1.2920フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は4日続落。週次の在庫統計において、製油所の稼働率の大幅低下が明らか
になったものの、原油在庫の減少ペースに鈍化がみられた事から売りが先行した。
史上最高値目前まで上昇した天然ガスやガソリンなど他のエネルギー価格が反落し
た事から買いが手控えられ、NYMEX原油先物価格（11月限）は62.79ドル（前日比-
2.4％）までじり安となった。62ドル台での取引終了は8月5日以来、約2ヵ月ぶりと
なる。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は115円を上抜ける事なく、東京市場でのみずほFGによる自社
株売却発表をきっかけに円買いが先行し、続くニューヨーク市場でハリケーン発生
後の9月のISM非製造業景況指数が弱い結果となる事で軟調に推移している。110円‐
115円のレンジ内に収まる動きを受けてオプション市場では変動率が低下しており1
ヶ月物は8.25％から8.10％、3ヶ月物は8.225％から8.075％、6ヶ月物は8.225％から
8.125％へぞれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは相場気迷い感が強い事から動意薄。25デルタ円コール・ドル
プット1ヶ月物は+0.400％、3ヶ月物は+0.55％、6ヶ月物は+0.725％でぞれぞれ昨日
と同水準で取引されている。
【株式市場】
NY株式相場は下落。昨日、連銀関係者が相次いでインフレ懸念を示したほか、朝方
発表されたISM非製造業景況指数が予想を下回った事から終日軟調な展開となった。
セクター別では全面安となり、特に自動車・同部品やエネルギーの下落が目立っ
た。トヨタ自動車（TM）に富士重工業の株式を譲渡する事が明らかとなったゼネラ
ルモーターズ（GM）が4.7％下落。また、自動車部品のデルファイ（DPH）は、NYタ
イムズ紙が17日にも破産法11条の適用を申請するとの報道を受けて急落。ハーレー
ダビッドソン（HDI）はバンクオブアメリカが投資判断を引き下げて下落。一方、タ
コベルやKFCを傘下に持つヤムブランドは予想を上回る決算を発表すると同時に通年
の業績予想を引き上げて小幅高となった。ダウ構成銘柄では、アメリカンエキスプ
レス（AXP）を除く全てが下落しており、ゼネラルモータース（GM）やヒューレッ
ト・パッカード（HPQ）の下落幅が目立った。結局ダウは123.75ドル安の10317.36、
ナスダックは36.34ポイント安の2103.02で取引を終了した。インフレ懸念が取り沙
汰されているが、原油価格が続落となっているにも関わらず相場は反応していな
い。堅調な9月相場に対する需給要因による反動と見る向きも多い。
【経済指標】
米・9月のISM非製造業景気指数：53.3（予想60.0、8月65.0）
米・週次の原油在庫（〜9/30）：
原油在庫：前週比-25万バレル（予想-170万バレル、前回-241万バレル）
ガソリン在庫：同比-438万バレル（予想-300万バレル、前回+440万バレル）
蒸留油在庫：同比-553万バレル（予想-200万バレル、前回-57万バレル）
【要人発言】
ホーニグ・カンザスシティ連銀総裁（投票権無）
「米国経済はハリケーン発生後も堅調に成長」
「エネルギー価格の上昇による消費減速には懸念」
「ハリケーン発生前もインフレ上昇率は高かった」
「コアインフレの上昇は適度、物価圧力には警戒が必要」
「来年度の米国経済はハリケーン復興作業の恩恵を受ける」
「ハリケーン後もエネルギー価格は高止まり」
「2.2％以上のコアインフレは望まず」
「エコノミストは3.5-4.5％を中立水準としている」
「中立水準を判断するために景気には注視」
「海外投資家がドルを売る理由はみあたらず」
アイヒェル・ドイツ財務相
「選挙後、ドイツ新政権にとって財政強化が主要任務のひとつになる事は明らか」
「新政権にとって最長2007年までに財政赤字をGDPの3％以下に減らす事は絶対」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 113.79 114.12 113.57 114.01
ユーロ・ドル 1.1967 1.1988 1.1930 1.1974
ユーロ・円 136.17 136.50 135.86 136.51
ドル・スイス 1.2968 1.3001 1.2920 1.2929
ポンド・ドル 1.7655 1.7663 1.7580 1.7623
株式市場：
NYダウ 10434.81 10438.47 10316.16 10317.36
ナスダック 2139.09 2139.60 2103.02 2103.02
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.601 4.566
米国債10年物 4.367 4.344
先物市場：
NY金先物 468.4 469.6 465.9 469.3
NY原油先物 64.10 64.80 62.60 62.79
シカゴ日経平均先物 13615 13635 13505 13525
（フィスコ） - 10月6日6時54分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051006-00000002-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。