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(回答先: 村上氏が阪神株３８％取得 「存亡の危機」と電鉄社長 ［共同通信］ 投稿者 あっしら 日時 2005 年 10 月 04 日 02:14:25)
村上氏（左）とタイガースファン。タイガースの未来はどうなる？ 「阪神タイガースをファンのための球団にしたい」。村上ファンドが阪神電鉄にタイガースの上場を提案した。しかし、タイガースの上場はそう簡単に進みそうもない。村上ファンドの真の狙いは？ 【児玉平生、加藤敦久】
村上ファンドの阪神電鉄株取得に対して球界関係者の間では当初、「タイガースには直接的な影響はない」との見方が多かった。だが、同株保有比率の３分の１超にまで買い増しし、タイガース上場提案に至って、空気は変わった。元オリックス球団代表の井箟重慶・関西国際大教授は「（村上ファンドを率いる）村上世彰氏がどうするというより、阪神球団に興味を持つ第三者が村上氏と取引し、球団経営に乗り出す可能性がある。展開は読めない」と語る。
村上ファンド幹部は阪神電鉄を「調べれば調べるほどいい会社」と言う。しかし、営業路線は４０キロ程度しかなく、沿線住民の数も減少気味だ。ＪＲや阪急などとの競合もある。タイガースの親会社として有名ではあるが、「いい会社」の評価には疑問が残る。
事実、投資家からもあまり評価されず、株価もそれを反映して長期にわたって３００円台で推移してきた。しかし、村上ファンドは、阪神電鉄を鉄道の運営会社としてではなく、優良な不動産を数多く持つ資産保有会社と見て阪神電鉄株を買い進んでいる。
背景には不動産投資が活発になっていることがある。ビルなどの不動産を投資対象にした不動産投資信託の価格が上昇を続け、都心の高層マンションを不動産ファンドが積極的に購入している。建築にかかったコストの６割、７割増しで新築マンションが建物丸ごと不動産ファンドに買い取られている。
都心に限った現象だが、バブルといってもいい状況になっており、そうした視点でみると３００円台の株価は超割安だと村上ファンドは判断し、タイガース優勝のご祝儀相場にまぎれて阪神電鉄株を大量に取得していった。
実際、保有不動産の取得価格の低さには驚かされる。約７万平方メートルある阪神甲子園球場の帳簿価格はたったの８００万円。周辺住宅地の時価で換算すると実際は１６４億５０００万円に上る。このほか、大阪市北区の一等地にある阪神百貨店の７０００平方メートルの敷地は簿価がわずか９００万円。実際の価格との差額が含み益となって、阪神電鉄の中に貯まっているというわけだ。
村上ファンドとしては阪神電鉄の株価が上がるように、保有する不動産を有効活用するよう再開発などのプロジェクト推進をするよう阪神電鉄に求めようとしている。
また、実現するかどうかは別として、タイガースが上場すれば、阪神電鉄は巨額の上場益を得ることができ、株価上昇の材料となるため、村上ファンドにとって好都合だ。いずれにせよ、タイガース上場を好感し、阪神電鉄の株価が上昇した時点で売却して利益を得ることが狙いのようだ。
ＳＭＢＣフレンド証券投資情報部グループマネージャーの中西文行さんも「投資ファンドとして活動する以上、経営うんぬんが目的ではない。株主総会で自分の議案を提出して株価を上げ、株を売り抜けて売却益を上げるのが目的だろう」とみている。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051005k0000e020065000c.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。