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「為替」 米FRB高官のタカ派的発言継続、ドル高止まり推移114.08円-114.40円/ニューヨーク外国為替市場概況
「米FRB高官のタカ派的発言継続、ドル高止まり推移114.08円-114.40円」ニューヨ
ーク概況 2005年10月5日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:41JST 「米FRB高官のタカ派的発言継続、ドル高止まり推移114.08円-114.40円」
*07:01JST「米FRB高官のタカ派的発言継続、ドル高止まり推移114.08円-114.40円」
【ロンドン市場概況】
4日のロンドン外為市場では、欧州からスイス・円の買いが出たのをきっかけに、
ユーロ・円が一時上げ、ユーロ・ドル、ドル・円が連れ高になる展開となった。ス
イス・円は87円76銭レベルから88円01銭レベルまで上昇し、ユーロ・円は136円11銭
から136円50銭まで上昇、ユーロ・ドルは1.1908ドルから1.1940ドルまで上昇した。
ドル・円は、114円22銭から114円39銭まで上昇したが、114円40-50銭レベルに利食
いや本邦輸出企業、オプション防戦などのドル売りオーダーが控えていたことで、
その後伸び悩んだ。ポンド・ドルは1.7541ドルから1.7581ドルまで上昇し、ドル・
スイスは1.3027フランから1.2990フランまで下落した。
【経済指標】
ユーロ圏・8月の失業率:8.6%(7月8.5%←8.6%)
ユーロ圏・8月の生産者物価指数:前月比+0.4%、前年比+4.0%(予想+0.4%、
+4.0%、7月+0.5%、+4.1%←+4.0%)
【要人発言】
特になし
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:114円28銭、ユーロ・ドル:1.1934ドル、ユーロ・円:136円30銭、ポン
ド・ドル:1.7590ドル、ドル・スイス:1.2996フラン
【ニューヨーク市場概況】
4 日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米債利回りの上昇鈍化を受けて114円
08銭まで弱含んだ後、日米金利差拡大に伴う本邦機関投資家筋の買いや米企業のレ
パトリ絡みの買いで114円40銭まで反発した。114円40-50銭の戻り売りやオプション
絡みの売りに上値を抑えられ114円25銭前後で引けた。
ユーロ・ドルはアジア中銀の買いやオプション絡みの買いで一旦1.1950ドルまで上
昇するものの、1.1950-55ドルの売りオーダーをこなせず、ドル・円の上昇に連られ
る形で1.1910ドルまで反落。米ダラス連銀総裁(投票権有)のタカ派的発言で上値
が重く1.1920ドル前後の安値圏で引けた。ユーロ・円は本邦筋主導の売りに押され
て136円43銭から136円10銭までじり安となった。ポンド・ドルは1.7571ドルから
1.7622ドルへ上昇した後1.7590ドル前後まで軟化した。ドル・スイスは1.2989フラ
ンから1.3031フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は大幅続落。国際エネルギー機関(IEA)や米エネルギー省が相次いで石油
備蓄の追加放出を表明した事からハリケーンによる供給不足懸念が後退している
上、また、「エネルギー市場の現状以上の悪化は考え難い」との見方など、市場が
悪材料を織り込んだとみる向きが増えている事から売りに押される展開が続いた。
NYMEX原油先物価格(11月限)は軟調に推移し63.90ドル(前日比-2.4%)で取引を
終えた。
週次の原油在庫報告の事前予想(〜9/30)
原油在庫:予想-170万バレル、前回-241万バレル
ガソリン在庫:予想-300万バレル、前回+440万バレル
蒸留油在庫:予想-200万バレル、前回+57万バレル
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は一旦達成感からの利食いやオプション絡みの売りで上げ止
まっているものの、下値にはリアルマネーの買いが控えており高値圏での狭いレン
ジ内取引に留まっている。この動きを受けてオプション市場では短期物の変動率が
低下。1ヶ月物は8.400%から8.250%、2ヶ月物は8.300%から8.200%へそれぞれ低
下、3ヶ月物は8.125%から8.225%へ上昇、6ヶ月は8.225%の昨日同水準で調整相場
となっている。
リスクリバーサルでは米利上げ観測や米企業によるレパトリのドル需要で更なるド
ル高観測が強まっており円コール買いは後退。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月
物は+0.500%から+0.400%、3ヶ月物は+0.700%から+0.55%、6ヶ月物は+0.825%か
ら+0.725%へそれぞれ縮小した。
【株式市場】
NY株式相場は下落。原油価格の続落を好感して朝方は小幅上昇して始まったもの
の、午後になってフィッシャー・ダラス連銀総裁が「インフレは許容レンジの上限
で推移」との見解を示した事をきっかけに、金融引き締めが当面継続するとの見方
が広がり下落する展開となった。セクター別では医薬品・バイオや食品・生活必需
品小売が上昇する一方で、エネルギーや不動産が軟調。グーグル(GOOG)はサン
(SUNW)のオフィスソフトウェア「OpenOffice」の開発で提携を発表したが売りに押
された。オフィスソフトウェアで高いシェアを誇るマイクロソフト(MSFT)も同発表
を受けて下落。JPモルガンが投資判断を引き下げたイーストマンコダック(EK)やゴ
ールドマンサックスが投資判断を引き下げたテキサス・インスツルメント(TXN)も売
られた。ダウ構成銘柄では原油価格の高騰が利益を圧迫するとの見方からアルコア
(AA)が下落。一方、第3四半期の航空機の引渡しが順調に進んでいるとの報告を受け
てボーイング(BA)が小幅高となった。結局ダウは94.37ドル安の10441.11、ナスダッ
クは16.07ポイント安の2139.36で取引を終了した。原油価格は約1週間半ぶりの安値
となっているものの、天然ガスが高値圏で推移するなど、商品価格全体では依然と
して上昇基調が続いており、インフレ警戒感が高まっている。
【経済指標】
米・8月の製造業受注:前月比+2.5%(予想+2.0%、7月-2.5%←-1.9%)
【要人発言】
ブッシュ米大統領
「総額2000億ドルに上るとされるハリケーン被害の復興費用は可能な限り歳出削減
で対応。国防費以外の政府予算の削減を通じて捻出する。」
「2006年度の会計予算で歳出削減措置を盛り込むように議会に要請する」
「グリーンスパン米FRB議長の後任の人選は進行中。適切な時期に発表する。」
フィッシャー・ダラス連銀総裁(投票権有)
「インフレは連銀の許容レンジの上限に達している」
「インフレ低下の兆候はみえず」
プール・セントルイス地区連銀総裁(投票権無)
「市場は連銀の透明度の向上により政策を良く理解している」
「連銀は予想外のコアインフレの上昇には対応する」
ウェーバー・ドイツ連銀総裁
「中国の国際社会への参加などの国際化がインフレの勢いを鈍らせている」
「欧州での賃金圧力は継続」
「ドイツ雇用市場には柔軟性が必要」
シラク・フランス大統領、ベルルスコーニ・イタリア首相
「ユーロ通貨の過剰評価が欧州の雇用を損ね、競争力を弱めた」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 114.33 114.40 114.08 114.24
ユーロ・ドル 1.1911 1.1950 1.1908 1.1918
ユーロ・円 136.19 136.43 136.10 136.13
ドル・スイス 1.3024 1.3031 1.2989 1.3016
ポンド・ドル 1.7545 1.7622 1.7542 1.7589
株式市場:
NYダウ 10534.36 10567.82 10434.79 10441.11
ナスダック 2155.94 2167.00 2139.00 2139.36
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.621 4.602
米国債10年物 4.383 4.371
先物市場:
NY金先物 471.8 472.0 467.4 469.3
NY原油先物 64.55 64.55 63.00 63.90
シカゴ日経平均先物 13750 13820 13700 13700
(フィスコ) - 10月5日6時47分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051005-00000002-fis-brf