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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051005k0000m030122000c.html
【ヨハネスブルク白戸圭一】米政権から「圧政の拠点」と指弾されている南部アフリカのジンバブエで、過去2週間で首都ハラレの貧困層住民ら約1万4000人が警察に逮捕された。国営メディアが3日報じた。政府は「路上での違法な商業の取り締まり」としているが、同国では今年5月に約70万人が政府によって家屋を破壊されたばかりで、独裁者として国際的非難を浴びているムガベ大統領の弾圧が激しさを増している。
独立後も人口の1%以下の白人による土地所有が続いた同国では、90年代末から大統領が準備不足のまま黒人への土地再分配を強行し、経済が崩壊。都市貧困層に野党支持者が多いため、大統領は5月以降「違法商業の取り締まり」の名目で露天商やスラム住民への弾圧を強化している。
国営メディアによると、今回逮捕された人々は2万5000ジンバブエドル(約1ドル)の罰金を払えば保釈されており、経済の崩壊で財政難に陥ったムガベ政権による「資金集め」の側面もあるとみられる。
毎日新聞 2005年10月4日 21時47分